お散歩五郎の徒然草 (16) 〜国道17号線（中山道）を歩く
2007年5月26日（土）
一昨年の夏には、日本橋から三島まで国道1号線（東海道）を歩いたが、本日は、国道17号線（中山道）を歩いてみることにした。
午前10時、新幹線を降りて東京駅から日本橋へ。
昨日の雨とはうって変わり、今日は夏を思わせる暑さである。日本橋のたもとでは、年配の男性ガイドさんが観光客を相手に何やら蘊蓄（うんちく）を語っている。
日本橋を後に、国道17号線（中山道）北上の旅を開始。
開店直後とあって、三越本店には人影はまばらである。
神田駅のガードを潜り、道は山手線の内側へ。
暫く進み、万世橋（まんせいばし）を渡ると秋葉原の街である。カバンを背負ったアキバ族がゲーム店の前でたむろしている。いつもの秋葉の光景である。
道なりに真っ直ぐ進み、やがて御徒町の駅前に到着。
ここまで歩いて来たところで、ようやく誤りに気づく。国道17号線は、万世橋を渡ると、すぐに左折していたのだ。どっと汗が出てしまった。
仕方がないので、道を戻り再び万世橋へ。
元の軌道に乗ったところで、国道17号線の旅を再開。
やがて右手には、神田明神の山門が見える。昨年2月に初めて訪れて以来である。
あの時の合格祈願の御利益かどうかは分からないが、娘は第一志望の音大に通っている。
道は右にゆっくりとカーブを描く。
本郷の街。何やら異様に歩道を歩く人が多く、思うように前に進めない。
しばらく歩くうちに理由が分かった。東大で五月祭（文化祭）が催されていたのだ。先を急ぐ旅でもなし、これも何かの縁と思い、ちょっと立ち寄ることにした。
学生による出店が並んでいるが、やけにタコ焼き屋が多い。東大生はタコ焼きが好きなのだろうか。
キャンパスの一角で、華やかなドレスを着た集団を見つけた。フラメンコのサークルである。12時から定期公演が始まると言うので、観賞することにした。
やがて、ギターと歌に合わせて踊りが始まる。足の動きと、リズムに合わせた敏捷な身体のひねりが特徴の様だ。
とうとう、1時間の公演を最後まで見てしまった。
東大を後に、国道17号線を再び北上。
やがて、白山通りと合流して道幅が広くなる。
そうこうするうちに、巣鴨の町に入って来た。
さすが、「おばあちゃんのメッカ」と言われるだけあって、お年寄りの姿が急に増えた。
巣鴨を過ぎると、道行く人の姿は激減する。
板橋区に入ると、国道17号線の上には首都高速道路が、下には地下鉄・都営三田線が併走している。
やがて、本日のゴールが近づいて来た。志村警察署前の交差点を左折し、国道17号線と別れを告げる。
700メートルほど入ったところに、本日のゴール、「前野原温泉さやの湯処」がある。源泉掛け流しの、なかなか寛げる温泉であった。
