お散歩五郎の徒然草 (3) 〜立会川と目黒川〜
2006年11月3日（金） 晴れ
立会川（たちあいがわ）と目黒川。本日は、品川区の海に注ぐ この二つの川を散策する。
◆立会川
立会川は、目黒区の碑文谷（ひもんや）公園の池を源流とし、品川区の勝島運河に注いでいる。
東急東横線・都立大学駅に降りたって、まずは、碑文谷八幡宮へ。
ここの参道が、そのまま立会川緑道の始まりであり、品川区との境まで続いている。
荏原（品川区）の町に入ると緑道（遊歩道）は無くなり、道は「立会道路」と名を変える。ただし、立会川の流れが、そのまま道になったせいか、くねった道の両側には木々が並び、ちょっとした趣がある。
やがて、立会道路はJR京浜東北線の大井町駅にぶつかり、線路を隔てて、東口側から再び道路は続く。
地下を流れる立会川は、きっと大井町駅の地下を横断しているのだろう。
東大井の町で、初めて、立会川が地上に姿を現す。川の流れは、ここから僅か1㎞足らずで勝島運河に流れ出る。
◆目黒川
勝島運河沿いに北上し、鮫洲橋の所で左折して品川の町へ。
東品川海浜公園は、アイル橋を介して、天王洲（てんのうず）と東品川に跨がっている公園である。
天気の良いお昼どき、東品川海浜公園には、子供と一緒に釣り糸を垂れている人、乳母車を引く夫婦連れなどが見られ、のどかな風景である。
そのアイル橋の下を流れるのが目黒川であり、アイル橋の100m東が京浜運河、即ち、目黒川の河口（終点）である。
そして、目黒川の起点は、世田谷区にある北沢川と烏山川の合流点である。なお、目黒川が川として流れているのは、河口から世田谷区の池尻大橋までであり、その先（上流）は緑道になっており、水は地下を流れている。
では、今度は、この目黒川に沿って源流（始点）近くの池尻大橋まで遡る。
その先の緑道部分（目黒川緑道、700m）は、既に「世田谷緑道めぐり(1)」の時に歩いているので省略する。
やがて、東海道線、山手線のガードをくぐり、大崎の町へ。
大崎は、20数年前から高層ビル化が進んでいるが、川はその背後を見る形で流れている。
五反田の手前で、目黒川は再び山手線の外側に外れる。そして目黒の町へ。
川沿いには結婚式会場などでお馴染みの目黒雅叙園がある。川沿いの遊歩道では木々が色づき始めている。
目黒区をしばらく北上していくと、中目黒の町である。この辺りから、川辺の雰囲気は一変する。洒落たブティックやカフェが遊歩道沿いに並び、道行く人々もスマートでリッチな雰囲気である。何だかリュックを背負って汗まみれで歩く私の姿は、場違いの浮いた存在に映っていることだろう。
この辺りが有名な青葉台の町である。
再び静かな街並みに入ってくると、やがて目黒川の起点近く、池尻大橋である。
ニーヨンロクと呼ばれる国道246号線。その上を走る東名高速から続いた首都高速3号、地下を走る東急田園都市線。目黒川が地上に姿を現すのは、まさにニーヨンロクの真下である。
本日の散策は、ここで終わり。川のすぐ傍にある「大江戸東山温泉」。ここで汗を流してから帰ることに。町中ではあるが、天然温泉である。お湯の色は真っ黒であり塩分が強い。湯量はなかなかであり、まずまずと言ったところか。
これから寒くなる季節、しばらくは散策の締め括りは湯浴みとなりそうである。
［後記］
この日は、カメラのダイヤルか何かを無意識に触っていたらしく、光量不足で撮影に失敗してしまった。
