ブルーレイディスク(BD)


ブルーレイディスク(BD)
2014年9月21日(日) 快晴
更新:2024年1月27日(土)
 
今年は、昨日が秋の「彼岸の入り」であるが、「暑さ寒さも彼岸まで」とは良く言ったもので、ここ数日、朝晩は肌寒いくらいの気候になってきた。
着るものも、半袖から長袖に、夏のパジャマから春秋物へ、・・・と替わりつつあるところである。
 
さて、本日は、ブルーレイディスク(BD)について書いてみる。
 
最近の子供達には、インターネット、スマホを始めとして、興味の対象が世の中には溢れかえっており、「子供のテレビ離れ」が進んでいる様に思うが、我々の子供時代と言えば、娯楽の対象は、テレビが中心であった。
ご多分に漏れず、私もバリバリのテレビっ子であり、人気番組は欠かさず見ていた様に思う。
 
大人になっても、「私とテレビとの距離感」は変わらず、テレビは良く見ているし、比較的早い時期からビデオレコーダを買って、番組の録画をすることに熱中していたものである。
 
録画する内容については、ドラマ、歌番組は勿論のこと、「笑っていいとも」、落語、プロ野球の日本シリーズ、紅白歌合戦、「CM特集」と言う様に、多岐にわたっていた。
 
フジテレビの「北の国から」については、全話とも留守録ではなく生録(見ながら同時に録画)して、かつ、放映中にリアルタイムでCMカット(CM開始直前での録画の一時停止・CM終了直後の録画再開の操作)をするほどの熱の入れようであった。
当時の録画媒体は、ランダムアクセス(媒体のどの記録位置にでもヘッドを自由に位置付けられる事)が可能なディスク媒体ではなく、シーケンシャルアクセス(媒体の一方向にしか記録できない)テープ媒体であったため、CMをカットするためには、テープの回転を停止・再開する操作を、人間がTV画面を見ながら、CMの開始・終了のタイミングを測ってボタン操作するしか方法が無かったのである。
なお、「北の国から」については、TV局側も丁寧な作品作りをしており、ドラマ部分とCM部分の切替のタイミングで、必ず「ミュート(「白」か「黒」の無映像部分)を挿入してくれていたので、CMカットする私の方も、「ミュート」が流れるタイミングで、録画の停止・再開の操作をする事が出来たのである。
 
【2024/1/27追記】
現在は、ランダムアクセス出来るHDD(ハードディスク)が、レコーダの記録媒体であるため、「CMカットしながら録画する」などという手間は必要なく、CM込みで全体録画(留守録)し、録画映像を再生する際に、CM部分を早送りしてスキップしても良いし、視聴する前に録画データの編集をして、CM部分のデータを全部カットした上で視聴しても良い。
因みに、現在の我が家では、「録画データのCM部分事前カット」が私の役目であり、留守録したドラマ等は、視聴前に先にCMカットしている。
その上で、最近の悩みは、「CM部分」と「ドラマ部分」の区別が付きにくい映像が増えて来たと言う事である。
ドラマの出演者が、そのドラマのスポンサーのCMにも採用されていて、事前CMカットのために早送りした際に、「出演者の映像なのでドラマの一部だ」と思ってカットしなかったのに、実は、それがCMであり、ドラマの録画を再生した時に、CMが残っていたという事が増えているのである。「敵(TV局とスポンサー)」も、なかなかやってくれるじゃない(笑)。
なお、CMをスキップする「信号」か何かを映像データに挿入しておいて、レコーダの開発ベンダ側が、その「信号」の約束事(プロトコル)に沿ってリモコンでのCMスキップ機能を実装しているらしいが、どこまでTV局側が(スポンサー側に不利益なる事を)真剣に取り組んでやっている(「信号」を漏れなく正確に挿入している)のかは疑わしいので、私は当てにしていない。
 
まあ、こういう趣味を持っていたため、結果として、ビデオテープの本数は何百本になったか分からず、秋葉原に行っては、数10本単位でテープを調達して来ていた。
 
最初に私が選んだレコーダは、画質に優れているSONYのβマックス方式のものであったが、その後、(レンタルビデオ店が流行り、レンタルビデオがVHSテープを前提にしていた事が影響していると思うが、)世の中の趨勢がVHSになるのを見て、VHS方式のレコーダも購入。β方式VHS方式の両方のテープが、部屋の中に散乱する状態になった。
メインは「β」だったが、先々のことを考えて、「VHS」でも録画を残して行った。
 
時代が移り、2000年前後になって、DVDレコーダが市場に出始めると、その画質の良さと操作性の良さに惹かれて、早速DVDレコーダを購入。
記録メディアは「ビデオテープ」から「DVDディスク」へと変わって行った。
 
記録媒体がコンパクトになった分だけ、所有する枚数も増え、今度は、CD(DVD)ラックが7本にまで増えていった。
 
そしてブルーレイディスク(BD)の登場である。
液晶テレビハイビジョン放送地デジ放送の時代になると、画質の美しさをそのまま録画して残したいという欲求が抑えられなくなり、以降の録画は、ハードディスク録画+「BDへのダビング」へと代わって行った。
 
そうなると、ディスク保管スペースも馬鹿にならなくなって来たため、それまでは、ディスクをプラスチックケースに入れて、CDラックに格納して保管していたものを、CDバインダー(資料を綴じる「箱ファイル」のイメージ)に入れて保管する方法に切り替えることにした。
これなら、ディスク媒体をケースに入れることなく、裸でバインダーに収納するため、保管の必要スペースが格段に縮小でき、場所を取るCDラックを買わずに済む。
以来、BDはCDバインダで保管することにした。
 
BDの購入は、最近は「50枚入りパック」の単位で買うことにしていたのだが、先日、買い置きが残り1パックとなったので、補充すべく、ネットでいつもの様に安値のパックを探した。
ところが、以前なら3千円台(1枚あたり、70円〜80円)だったパナソニック製BDが、どの店も、「売切れ」か「倍以上の価格」に跳ね上がっており、メーカサイトを調べたところ、既に生産終了し新商品を出していないことが分かった。
 
BDについては、パナソニック製が市場の評価でダントツであり、安心できる品質だったので、他社製は見向きもしなかったのだが、50枚パックの新商品が出荷されてないとなると、他社製を検討するしかない。
 
そこで、ネットで色々と調べてみたところ、BDの種類には、「無機系記録膜」を使ったタイプと「有機系記録膜」を使ったタイプ(LTHタイプ)の2種類があることが分かり、有機系の方は価格が安いがトラブルが多いという評価であることが分かった。
パナソニックは「無機系」である。
 
以前より、「メーカに依って、随分安いものがあるなあ」とは思っていたが、こういう違いがあった訳である。
それはそれで、勉強になり良かったのだが、
調査している時に、もう一つ重要な事実を知ってしまった。
それは、不織布(ふしょくふ)ケースの問題である。
不織布と言うのは、繊維を織らずに絡み合わせたシート状のもののことであり、例えば、IT周辺機器などを買った時に、CDが添付されている場合があるが、そのCDが入っている白い包装シート(表がセロハン、裏が白い素材)裏面の素材のことである。
 
この不織布は、CDやDVDなら問題ないが、BDの場合、不織布がBDの表面を傷つける原因となり、BDが読めなくなるらしいのである。
見た目には、CDDVDBDも同じ様に見えるのだが、BDはとてもデリケートで、CDやDVDとは全く違うそうなのである。
愕然としてしまった。
 
ウチで使っているBDバインダーは、不織布ケースのバインダーなのである。
このままでは、せっかく録画したBDが駄目になってしまう。
 
結局、BDはプラスチックケースに入れて保管することにし、代わりに、CDラックで保管していたDVDの方を、CDバインダーに移し替えることにした。
 
この作業で1週間の時間が取られてしまったのだが、まだ完全に移行完了した訳では無く、取りあえず、BDは全部プラスチックケースに入替完了、DVDの方は半分はCDバインダー、残り半分はCDラックのままの状態である。
まあ、残りは、少しずつ移行していけば良いと思っている。
 
映像の記録メディアについては、「βテープ」、「VHSテープ」、「DVD」、「BD」と遷移して来たが、この先どうなるのかは分からない。
まあ、私の年齢も60歳に到達してしまったし、録画した番組を再生して楽しむのは、ごく一部の番組だけであり、殆どは、録画しただけで、お払い箱になっていると言う実態が分かって来たので、これからは、BDに残す番組は、絞り込んで行くことになると思っている。
 
1 DVDを入れてあったプラスチックケース。中のラベル(おもて面、裏面)はパソコンで手作りしたものであるが、残念ながら今回、廃棄処分となる。
 
2 CDバインダー。BDを入れてあったが、不織布を使ったバインダーのため、中身をDVDと入れ替えた。