田中邦衛さま、ご冥福をお祈り申し上げます。


田中邦衛さま、ご冥福をお祈り申し上げます。
2021年4月2日(金) 晴れ
 
何となく予感はしていたのだが、田中邦衛さんが、とうとう逝ってしまわれた。
 
数ヶ月前に、ネットにて、田中邦衛さんの情報を目にし、娘さんがマスコミ関連(NHK)におられる事、田中邦衛さんが闘病中である事を知り、ちょっと様子を気にしていたのだが、今夜のニュースで遂に田中邦衛さんが逝かれた事を知った。1週間ほど前の3月24日に88歳で亡くなられたそうである。
 
私が田中邦衛さんを知ったのは、東宝の若大将シリーズの映画で「青大将」を演じて、主役の若大将・田沼雄一(加山雄三)を盛り立てる役柄を演じていた時であるが、私の記憶に焼き付いているのは、何と言ってもフジテレビのドラマ「北の国から」の黒板五郎の役を演じた田中邦衛さんである。
 
そもそも、このブログの名前を「黒板五郎の徒然草」としたのも、それよりもずっと前に、私のネット上でのハンドル名として黒板五郎という名前を使う事に決めたのも、この「北の国から」の黒板五郎に惚れたからである。
 
ネットでの私のハンドル名として黒板五郎という名前を使うようになったのは、内田有紀さんのサイト(当時は、まだ「ブログ」という呼び方をしてなかった頃かも知れない)である楽園に書き込む際に採用したのが始まりである。
 
内田有紀さんについては、当時は、チョコレートのCMに出ているタレントさんという程度の印象だったのだが、1999年頃だったと思うが、日曜日の夜にNTV系列の番組『進ぬ!電波少年』に内田有紀さんが出演され、東南アジアか何処かの街で無銭旅行をされる企画に出られたのを視て、ちょっと好感を持ったからである。
 
そして、内田有紀さんのサイト「楽園」に、ハンドル名・黒板五郎で書き込みを始めたのである。
 
「楽園」の書き込みの中で、何か参加メンバ間の繋がりを作れないかと思い、私が提案して書き込んだのが「ハートキャンドル。略してハーキャン」であった。イメージしたのは、駅伝のタスキの様に各参加メンバの気持ちを繋いで行けないかという発想だったのだが、「タスキ」では味気ないので、オリンピックの聖火をイメージして、更に呼び方を「聖火」では味気ないので、心のこもった松明(たいまつ)の受け渡しという意味でハートキャンドル(略してハーキャン)という名前を提案したのである。
この私のアイデアを、ある参加メンバの女性の方が、「内田有紀さんの誕生日である11月16日の午前0時から、各メンバがハーキャンを持って祝いましょう(祝いの書き込みをしましょう)」というアイデアを出され、これが実現して、大勢の参加メンバが、当日の午前0時から『ハーキャンの絵文字(|~~~)+メッセージ』を一斉に書き込んだのである。これには、内田有紀さんご本人も、たいそう喜ばれた様である。
 
また、この「楽園」には、「北の国から」の一部の感動的なシーンの会話を書き込んだりもしたが、ある時、内田有紀さんがスペシャル編の「北の国から」に出演されたら良いナァと書き込んで、シナリオ案まで私が書き込んだ事がある。ところが、何と、数年後のスペシャル編(「北の国から」の最後のスペシャル編)に内田有紀さんが純(吉岡秀隆)の恋人役として出演されたのである。まあ、私の「楽園」への書き込みが採用された訳では無いとは思うが(笑)。
そして、実生活でも、吉岡秀隆さんと内田有紀さんが結婚された。媒酌人は「北の国から」の原作者・倉本聰さんである。
残念ながら、仕事の関係からか、すれ違いが多くなって、結局、離婚されてしまったが。
 
まあ、そんな訳で、私にとってドラマ「北の国から」、田中邦衛さん演ずる黒板五郎は、一生を通じて切っても切れないモノである。
「北の国から」の放送は、初回放映時にはβ方式の手持ちのビデオレコーダで、全24話を生録でCMカットして録画したのだが、その後、VHS、DVD、ブルーレイと新しいレコーダーを購入するたびに再放送を逃さず録画したので、手元にはブルーレイディスクに本編の全24話+全スペシャル編がある。もう、各話とも10回以上は視聴しているので、録画を視ながら次のシーンのセリフが出て来るほど私の頭に刷り込まれている(笑)。
 
婚約時代に、今のカミサンから電話があり、「結婚披露宴で配るシオリを作っているから自宅に来て欲しい」と誘われたのだが、ちょうどその日がスペシャル編の放映日であり、生録をしなければならなかったので、お誘いを断った事がある。
後日、カミサンより「結婚式用のシオリ作りよりテレビ視聴を優先するなんて信じられない」と攻められたものだが、結婚後に「北の国から」を何度も一緒に視聴して、その素晴らしさをカミサンも実感したので、今では、私の思い入れへの理解を示してくれている(笑)。
 
私が、北海道旅行を既に10回近くしているのも、勿論、「北の国から」の影響である(笑)。
 
田中邦衛さん、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 
黒板五郎。