お散歩五郎の徒然草(8) 〜狭山丘陵の自然〜
2006年12月16日(土) 晴れ
トトロの森・狭山(さやま)丘陵。
東京都民の水源を確保するために造られた狭山湖(山口貯水池)と多摩湖(村山貯水池)の周りには、自然の森が残っている。本日は、紅葉の残る狭山丘陵を散策することにした。
西武池袋線・狭山ヶ丘駅に降り立ち、狭山丘陵を目指して三ヶ島の町を南下。
やがて、行き交う車の数も減り、所沢郊外の のどかな田園風景が広がる。
農協前を左折して数百メートル進むと、幅広の歩道が両側に整備された緩やかな坂道が右手に延びている。広い歩道には、ランニングをする学生たちの姿が見える。
坂道を登りきると、正面に聳える「人とペガサス像」が目に飛び込んで来た。
その奥には、立派な陸上トラックがある。「織田幹雄記念陸上競技場」である。トラックの外周道路では、大学駅伝の練習であろうか、20人前後のランナー達が、整然と、しかもかなりのハイペースで周回を続けている。
それにしても、この大学のキャンパスは、狭山の森に抱かれた何とも恵まれた環境にある。背後の森の紅葉が実に美しい。
もうお分かりかと思うが、ここは早稲田大学所沢キャンパスである。
大学の南門を出ると、もうそこは狭山の森。道の両側は立入りを禁止されているが、自然の森がそのまま残っており、空気が澄んで気持が良い。
道は未舗装の林道であるが、昨日の雨で出来た水溜まりがあちこちに出来ている。
思えば、道路の水溜まりを見るのは何年振りであろうか。昔は当たり前に目にしていたものだが、舗装道路が殆どの昨今にあって、水溜まりと言うものを忘れていた様な気がする。
やがて森を抜けると、右手に狭山湖が見えてくる。静かな湖面に映える、こんもりとした森の紅葉。ずっと見ていても飽きない風景である。
斜め左前方には、森の中から円盤の様な屋根が顔を出している。西武ドームである。
西武球場を訪れるのは何年振りであろうか。ドーム球場になってからは来ていない。
ドーム内では、フットサル大会が開催されていた。
西武ドーム前の坂道を登り、多摩湖方面に向かう。
多摩湖の美しい湖面を期待していたのだが、残念ながらこちらは狭山湖とは違って、水が枯れて雑草が生い茂った状態であった。
狭山の森の中を伸びる多摩湖道路。自転車専用道路が併走している。
この辺りは、まだ楓の紅葉が残っており、目を楽しませてくれる。
やがて、東京都・武蔵村山市に入り、本日のゴールである「かたくりの湯」に到着。
毎週晴れた土曜日に続けてきた散策も、今年は本日が歩き納めである。年が明けたら、今度はどの辺りを歩こうかな。