お散歩五郎の徒然草 (6) 〜晩秋の奥多摩 御岳(みたけ)渓谷〜
2006年11月25日(土) 晴れ
雲一つない真っ青な空。文句なしの行楽日和。本日のお散歩は、晩秋の奥多摩である。
東京駅から、JR中央線、JR青梅(おうめ)線を乗り継いで2時間、ようやく御嶽(みたけ)の駅に着いた。
途中、青梅駅で電車を乗り換えたのだが、何と電車の中は朝のラッシュアワーを思わせる混雑ぶりであった。紅葉の季節、奥多摩は人気の観光地であるらしい。
普段なら、のどかな田舎の駅・御嶽も、この日は、運賃精算の列が出来るほどの混雑であり、駅を出るのに5分も掛かってしまった。
駅前では、地元の人が地の野菜や栃餅(とちもち)を売っている。美味しそうな薄茶色に惹かれ、2個入り200円の栃餅を買い込む。
駅の目の前にある御嶽渓谷遊歩道への下り口を降りると、そこは紅葉に染まる渓谷美の世界である。
渓谷では、カヤックの練習をするチームの姿が所々に見られる。
遊歩道沿いに多摩川を遡る。何とも気持が良い。
渓谷から道路に上がり、今度は御岳山を目指す。ヒンヤリした気候ではあるが、坂道を登っていくうちに汗ビッショリになる。
400mほどの高さまで登って、御岳登山ケーブル・滝本駅に到着。
ここからケーブルカーで、あっと言う間に標高831mの御嶽山駅へ。
ここからは、紅葉の山々や武蔵野台地が一望できる。
さらに、急な坂道を20分ほど登り、標高929mの御岳山山頂にある武蔵御嶽神社に到着。
この神社は、10代)崇神(すじん)天皇(175年~258年)の時代に創建されたと伝えられる歴史のある神社だとか。
【2022/12/7追記】
崇神天皇の諡(いみな)は、ミマキイリヒコ・イニエであるが、朝鮮半島の任那より迎えた天皇である。なお、ミマキイリヒコ・イニエは、5代)孝昭天皇の第一皇子であり、朝鮮半島に渡ったアマタラシ彦の子孫である。ミマキイリヒコとは、任那から日本に入った男性という意味である。(参考文献:「記紀からの解放(1) 真相追究 蘇我氏と古代日本」鍋島直亮著)
御嶽神社をあとに、登山道を縦走して、2㎞先にある日の出山に向かう。
1時間弱の登り降りを繰り返した後、標高902mの日の出山山頂に到着。
360度の大パノラマが広がる。東には東京のビル群を始め、円盤の様に見える狭山丘陵の西武球場ドームをはっきり見ることができる。
南には丹沢山系、その向こうには、僅かではあるが富士山も顔を覗かせている。何とも素晴らしい景色である。絶景を楽しみながらの栃餅が、また美味い。
2時を回ったところで、日の出山を下山することにし、あきる野方面への登山道を降りる。
下りは、体力をあまり使う必要が無いが、膝への負担が大きい。
1時間ほど下った後、本日のゴールである「ひので三ツ沢つるつる温泉」に到着。
紅葉の季節のためか、温泉は大変な混みようであった。しかしながら、名前のとおり、お湯の肌触りは「つるつる」であり、疲れた身体には何とも気持が良い。
バスで武蔵五日市駅前まで下り、JR五日市線、JR中央線と乗り継いで、東京駅に帰還。
紅葉日和の天気にも恵まれ、今日も充実した一日を過ごすことが出来た。