石神井川(しゃくじいがわ)源流を訪ねて 〜武蔵野の旅~
2006年9月9日(土)
◆京王線・調布駅を出発。
本日は、武蔵野を歩く。
◆深大寺(じんだいじ)
30分ほど歩き、中央自動車道のガードを潜ると、深大寺の町である。
深大寺は、奈良時代に建立されたという相当歴史のあるお寺だとか。門前には有名な深大寺ソバの店が並んでいたが、残念ながら10時前の時間では、ちょっと昼食には早すぎた。
元三大師(がんざんだいし)堂の横に伸びている細い坂道を登っていくと、神代(じんだい)植物公園の深大寺口がある。
◆神代(じんだい)植物公園
公園の中は、背丈の高い木々の森であり、夏と言うのに空気がヒンヤリとしている。
遊歩道を歩いていると、鐘の音に乗ったメロディーが耳に入ってきた。「むしのこえ」である。音のする方向に歩いていったら、森が開け、噴水のある広場に出た。
広場の奥には、大きな温室があり、中には、普段なかなか見ることのできない鮮やかな色の花々が咲き誇っていた。花好きの人にはお勧めの場所かもしれない。
◆都立野川公園
神代植物公園から北東に30分ほど歩くと、都立野川公園が広がっている。広い芝生の静かな公園である。中には湧き水もあるとか。
まだ9月に入ったばかりなのに、一部の木々は葉が色づいており、落ち葉の遊歩道を歩くことができた。もう秋なんだなあ。
◆多磨霊園
野川公園を抜けると、やがて左手には広大な多磨霊園が見えてくる。秋のお彼岸には多くの人達が訪れるのであろう。
小金井の町を目指して道を北に折れたところで、面白い光景を目にすることができた。道の両側に並ぶ店々が、みな石材店なのである。さすが霊園の町なんだ。
◆石神井川(しゃくじいがわ)の源流
今日の目的の一つは、石神井川の源流を訪ねることである。
つい先日までは、石神井川の源流は、武蔵関公園の池だと思っていたのだが、最近インターネットで調べて、さらに上流があることが分かった。小平市の鈴木町というところにある鈴木遺跡が源流であったとか。
現在は水の流れは無いので、実際の源流はもう少し下流の小金井公園の脇である。
まずは、「元の源流」と言われている鈴木遺跡に行こうと思い、その遺跡があるという鈴木小学校を探し求めて歩いた。
ところが、地図を見て、抜ける道があると思っていた一角には小金井カントリークラブの広大な敷地が横たわっており、その向こう側に行くには大きく迂回するしか方法のないことが、現地に来て初めて分かった。
こうなったら意地である。6㎞ほど歩いてゴルフ場を迂回し、ようやく鈴木小学校に辿り着いた。
ところが、小学校は門が閉まっており、中には入れそうにない。
仕方がないので、学校の回りを一周してみたのだが、鈴木遺跡の場所が分からず仕舞いで、結局、「元の源流」と言われる鈴木遺跡を訪ねることは出来なかった。
結局、どうなったかと言うと、
帰ってから再度インターネットで調べたところ、どうやら、知らないうちに鈴木遺跡の前を歩いていたと言う事が分かったので、まあ、これで良しとしよう と言う事で納得した(笑)。
次に、ゴルフ場を、また大きく迂回して、実際の源流地点である小金井公園に向かった。
こちらの方は、「石神井川 上流端」という標識が立っており、すぐに見つけることができた。
川とは言っても水の流れは殆どなく、幅50cmほどの水溜まりであった。
ここまで来たついでに、石神井川に沿って、しばらく下ってみたが、川に沿って道が付いている訳でもないので、なかなか河口まで川を下るというのは難しいことが分かった。石神井川下りは断念せざるを得ない様である。
しばらく歩いたあと、西武新宿線・田無(たなし)駅から電車に乗って帰途につく。