母の米寿祝い
2015年8月14日(金) 晴れ、一時、小雨
更新:2024年4月3日(水)
8月10日の夜から、車を飛ばして福岡に盆帰省していたが、旧盆の中日である8月14日の夕方、親族が、天神にあるセントラルホテル福岡に集まり、母の米寿のお祝いをした。
参加者は、曾孫まで含めて、総勢25名である。
母との続柄 | 人数 |
---|---|
本人 | 1 |
子、子の配偶者 | 6 |
孫、孫の配偶者と友人(後の配偶者) | 13 |
曾孫 | 5 |
母は、昭和2年(1927年)12月の生まれなので、現在は、数え歳の89歳(満87歳)であり、米寿(数え歳の88歳)を迎えたのは昨年の正月であるが、今回、1年8ヶ月遅れで米寿祝いの宴を開いた訳である。
もっとも、最近は、「長寿のお祝い」を数え歳ではなく満年齢で行う人も増えて来ている。
ただし、還暦だけは、「還暦」(暦(こよみ)が環る(めぐる)、即ち、暦が一周する)という名称の意味からして、流石(さすが)に、暦の変わり目である元日で加齢する「数え年」でやらないとナンセンスである。誕生日が元日の人以外は、誕生日で暦が変わる訳では無いのだから。
即ち、還暦は、数え歳の61歳で祝うものである。
「還暦のお祝いも、満年齢、数え歳のどちらで行っても良い」と言う人がいるらしいが、「無知」としか言い様がない。
ちなみに、「暦」とは全く関係なく、「年齢」に関する祝い事については、「満年齢」で祝うのも良し、「数え歳」で祝うのも良し。どちらで祝うかは、個人の自由である。
「年齢」に関する祝い事とは、古稀(70歳)、喜寿(77歳)、米寿(88歳)、卒寿(90歳)、白寿(99歳)の事である。
満年齢と数え歳の違いについて、おさらいをしておくと、以下のとおり。
胎児は、生命が誕生(精子と卵子が結合)したあと、母親の胎内で十月十日(ひと月は28日と考えたので、十月十日=28日×10月+10日=290日)を過ごすと考えて、出産した時点を0歳では無く1歳と考えるのが、「数え歳」の考え方だと私は理解している。
それから、妊娠した場合の出産予定日についても、(精子と卵子が結合)した日は分からないので、母親の最終月経日が分かっている場合は、最終月経日+290日目を出産予定日としているらしい。
種別 | 生まれた時の年齢 | 年を取る日 |
---|---|---|
満年齢 | 0歳 | 誕生日 |
数え歳 | 1歳 | 元日(1月1日) |
暦とは、具体的には干支(えと)を指す。
干支とは、十干十二支のことであり、「干」と「支」は、それぞれ独立して回るので、「干」と「支」の組合せは60通り(10×12÷2)であり、「組合せ」が一巡して元に戻るのは61年目である。
生まれた年(数え歳の1歳)と61年目の正月(数え歳の61歳)が、同じ干支になる訳である。これが還暦(暦が一周して元に戻る)である。
十干十二支についても、おさらいしておくと、以下のとおり。
今年の干支は、乙未(きのとひつじ)。
[十干(じゅっかん)]
・甲(木の兄=きのえ)
・乙(木の弟=きのと)
・丙(火の兄=ひのえ)
・丁(火の弟=ひのと)
・戊(土の兄=つちのえ)
・己(土の弟=つちのと)
・庚(金の兄=かのえ)
・辛(金の弟=かのと)
・壬(水の兄=みずのえ)
・癸(水の弟=みずのと)
[十二支(じゅうにし)]
・子(ね)
・丑(うし)
・寅(とら)
・卯(う)
・辰(たつ)
・巳(み)
・午(うま)
・未(ひつじ)
・申(さる)
・酉(とり)
・戌(いぬ)
・亥(い)
ついでに、長寿名の由来もおさらいしておくと、以下のとおり。
長寿の名前 | 数え歳の年齢 | 名前の由来 |
---|---|---|
還暦(かんれき) | 61歳 | 暦が一回りして二巡目に入る年。「還」は元の状態に戻ると言う意味。 |
古稀(こき) | 70歳 | 中国の詩人・杜甫(とほ)の詩の中に出て来る「人生七十古来稀なり」が由来。 |
喜寿(きじゅ) | 77歳 | 「喜」という漢字の略字「㐂」は、上から七、十、七と書くため、77歳を喜寿と呼ぶ。 |
傘寿(さんじゅ) | 80歳 | 「傘」という漢字の略字「仐」は、上から八、十と書くため、80歳を傘寿と呼ぶ。 |
米寿(べいじゅ) | 88歳 | 「米」という漢字は、上から八、十、八と書くため、88歳を米寿と呼ぶ。 |
卒寿(そつじゅ) | 90歳 | 「卒」という漢字の略字「卆」は、上から九、十と書くため、90歳を卒寿と呼ぶ。 |
白寿(はくじゅ) | 99歳 | 「百」という漢字の上の「一」を取れば「白」という漢字になる。つまり、100-1=99なので。99歳を白寿と呼ぶ。 |