淡路島旅行2015/夏


淡路島旅行2015/夏
2015年8月16日(日)夜~8月18日(火)
更新:2024年4月8日(月)
 
今年は、盆帰省の帰りに、淡路島に寄り道して帰ることにした。
 
8月16日(日)の夜21時過ぎ、雨の中、福岡の実家を出発した車は、堤入口から福岡都市高速環状線に乗り、太宰府IC九州自動車道に乗る。
この日は、「旧盆帰省」のUターンラッシュのピークだと思っていたので、渋滞を覚悟していたのだが、九州自動車道(上り線)は意外とスムーズに流れていた。
 
取りあえず関門大橋を渡り、本州に入るまではノンストップで走り、山口県か広島県で休憩・仮眠することを考えて走った。
そして、中国自動車道から山陽自動車道に分岐する山口JCTの手前にあるサービスエリア・美東(みとう)SAで休憩。
夜食に「ゴボウ天うどん」を食べたあと、ここで、しばし仮眠することにした。
 
数時間の仮眠を取ったあと、淡路島に向けて出発。
コースは、山陽自動車道を山口県、広島県、岡山県と走り、兵庫県の三木JCTで分岐して神戸淡路鳴門自動車道に入り、世界最長の吊り橋である明石海峡大橋を渡って、淡路島に上陸するというコースである。
 
車は、朝の山陽自動車道を快適に走り、岡山県に入る。
いつもなら この辺りから、本四架橋からの車が合流してくるので、渋滞が発生するのだが、まだ朝の早い時間だからなのか、スムーズに流れている。
そのうちに、ふと、私の頭の中に閃くものがあった。
 いつもは、本四架橋からの合流で渋滞に悩まされているが、それなら、その「本四架橋」とやらを、一度渡ってみるのも良いかもしれない。急ぐ旅でもないし。
というアイデアが、沸き上がったのである。
 
倉敷JCTで坂出(香川県)方面に分岐すると、初めて走る瀬戸中央自動車道に入る。
 
1 倉敷JCTで分岐して、初めて走る瀬戸中央自動車道へ
 
そして、鷲羽山の先から、いよいよ瀬戸大橋に入る。
ちなみに、昔、鷲羽山と言う関取がいたが、確かこの辺りが出身地であったと思う。
せっかくの瀬戸大橋であり、ただ通過するだけでは勿体ないので、途中の与島パーキングに立ち寄ることにした。
 
 
 
 
5 いよいよ瀬戸大橋へ
 
 
 
 
 
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17 与島パーキングに寄って見る
 
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19 瀬戸中央自動車道・与島パーキング
 
与島パーキングの展望台からは、瀬戸内海を航行する船や、四国側の陸地がよく見える。
幸い、心配していた天気もまだ崩れておらず、思いがけず体験できたパノラマに大満足であった。
 
パーキングの建物の中に、讃岐うどんの店があったので、「本場の讃岐うどんを、食べてみることが出来る」と一瞬思ったのだが、開店が10時からとなっていたので、これは即断念。
まあ、この先、讃岐の地(香川県)を走る訳なので、「どうせなら、有名店で食べれば良い」と思ったのである。
 
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24 香川県の丸亀方面か?
 
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28 讃岐うどんを食べようと思ったら、開店は10時から
 
四国に上陸した車は、坂出JCTで左折し、高松自動車道を高松方面へ。
香川県には、「溜め池」が多いと言う印象があったが、高速道の上からも、あちこちに溜め池が見える。
 
スマホで「讃岐うどんの名店」を検索し、高松中央ICを出たところで車を止めて、カーナビに店を設定。
ところが、2件ほど設定したのだが、どちらも高松市内の筈なのに、100kmを超えるという案内が出てしまい、悩んでしまった。
まあ、「途中で軌道修正すれば良い」と思い、取りあえず、カーナビに従って車を進める。
 
カーナビは、高速道に乗せようとするでもなく、一般道を、それなりに誘導している様である。
 
しばらくする内に、「100kmを越える案内」の理由が分かった。カーナビ設定の際に、店を、「目的地」ではなく「立寄地」として設定したのが原因だったらしい。
「100kmを超える案内」は、立寄地に設定した店までの道のりではなく、どうやら、「目的地である本日の宿」までの道のりを表示していたらしい。
 
郊外の道を暫く走るうちに、目的の讃岐うどんの店に到着。
時刻は10:10、店の前には、人影は全く無し。まあ、平日の午前、ランチタイムには早過ぎる中途半端な時間なので、こんな田舎に食べに来る人もいないのだろうと思った。
ところが、駐車場に車を置いて、店まで歩いていく間に、どんどん人影が増えてきて、最終的には、我々夫婦の順番は先頭から7〜8番目であった。
その後も、続々と後ろに行列が出来ている。
この店の開店時間のことなど全く気にしていなかったのだが、どうやら、開店が10:30と言う事で、たまたま我々が到着したのが開店20分前、人が集まり始める時刻だった様である。
その店の名前は、「もり家」。讃岐うどん人気ランキング上位の店である。
 
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33 いよいよ四国に上陸
 
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35 府中湖
 
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37 讃岐うどんの店「もり家」。到着時には待ち行列なし。
 
38 開店20分前頃になると続々と客が到着。
 
39 開店の10:30に近づくにつれて、瞬く間に行列が出来始めた。
 
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43 生じょうゆうどん(温)とかき揚げのトッピングを注文
 
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45 店を出る頃には長蛇の列
 
実は、私は、「讃岐うどんが美味い」とは全く思っていない。それどころか、「不味い部類」だと思っている。
丸亀製麺など、関東にある讃岐うどんのチェーン店で、何回か食べたことがあるのだが、麺が餅の様に歯切れが悪くて全く美味いとは思えないのである。
 
「うどん」と言えば、歯で噛んだ時にプツンと歯切れ良く噛みきれる食感がうどんの醍醐味だと私は思っている。
昔勤務していた「富士通の沼津工場」の食堂で「うどん」を食べると餅の様に歯切れが悪い麺であったのだが、「機械で大量生産した麺なのだから仕方ない」と諦めて食べていた。
 
そして、「讃岐うどん」の人気が広がり始めた頃に、初めて讃岐うどんを食べた時に、同じ食感(=歯切れが悪い食感)だったので驚いたことを憶えている。
讃岐うどんは腰が強くて美味いと良く言われているが、私は「腰が強い」と言う食感が、どういうものを指しているのかが分からなかった。
多くの人が賞賛していたので、少なくとも、「まさか、あの餅の様な歯切れの悪い麺のこと」だとは思ってもみなかった。
もしも、この「歯切れの悪さ」を「腰が強い」と表現しているのなら、「腰が強い麺などくそっ食らえで」ある。
 
しかしながら、余りにも多くの人が「讃岐うどんは美味い」と言うので、「正直、本場の讃岐うどんを実際に食べてみないことには、真実は分からない」と思い、一度は現地で食べてみたいと思っていたのである。
以前、職場に香川県出身の人がいたので、「讃岐うどん」とはどんなものかを聞いたことがあるが、
 「冷凍うどんの加ト吉っちゃんが本場の讃岐うどんに一番近い」
と教えて貰い、スーパーで買って食べたことがある。やはり、富士通沼津工場の不味いうどんと同じ食感であった。
その後、関東の讃岐うどんチェーン店で食べた時も、同じ食感であった。
従って、もう殆ど諦めていたのだが、「もしかしたら、本場の讃岐うどんは違うのかもしれない」と一縷の望みを持っていた訳で、どうしても本場の讃岐うどんを実際に食べてみたかった訳である。
 
・・・で、今回食べてみた。
出来立てで、シンプルに生じょうゆをかけた讃岐うどんの味(味付け)は、確かに美味かった
が、やはり、あの餅の様な歯切れの悪い麺は戴けない。
これで、間違い無く讃岐うどん(麺)は不味いと言う事が確認できた訳である。
 
私にとっては、何と言っても博多うどんが一番美味い。
あの博多うどんの美味しさを知らずに、讃岐うどんを美味いなどと言う人は、本当に可哀想だとさえ思う。
元々、福岡はうどん発祥の地だそうであり、福岡市の承天寺境内には「饂飩蕎麦発祥之地」と記された石碑が建っているそうである。従って、福岡のうどんには歴史があり、長い年月を経て、今の美味しい博多うどんに行き着いたのだと思う。
 
そして、福岡には、うどん屋さんが実に多い。関東では、「うどん屋」と言ったら讃岐うどんの全国チェーン店しか見当たらないが、福岡には「うどん屋」が沢山あるのである。
ここで、私が言っている「うどん屋」とは、麺類の一つとして「うどん」も出している食堂の事ではない。「うどん」だけを出している「うどん屋」の事である。
例えば、関東で、あちこちに「蕎麦屋」があるのと同じ様に、福岡には、あちこちに「うどん屋」があるのである。
 
その博多うどんの中でも、私は牧のうどんが一番好きである。
「うどん」の話をし始めると長くなるので、以下に簡単に纏めておく。
まあ、私も、それほど多くの「うどん」を食べた訳ではないが、食べたことのある5種類のうどんについて、順位を付けるとするなら、以下のとおりである。
 (1)博多うどん
 (2)伊勢うどん
 (3)富士吉田うどん
 (4)稲庭うどん
 (5)讃岐うどん
 
讃岐うどんを食べたあと、来た道を戻って高松自動車道に乗り、鳴門海峡を目指す。
ここで、遂に雨が降り出した。
  
46 屋島(香川県)
 
大鳴門橋を渡る前に、4年前に訪れた、徳島県側にある大鳴門橋遊歩道「渦の道」に寄ろうと思っていたのだが、雨だと途中下車するのが億劫になってきたので、そのまま大鳴門橋を渡って淡路島に上陸することにした。
 
47 大鳴門橋(神戸淡路鳴門自動車道)
 
48 鳴門海峡
 
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淡路島側に渡ったあとは、まずは、大鳴門橋鳴門海峡の渦潮も見る事が出来る道の駅「うずしお」に立ち寄る。
 
50 道の駅「うずしお」(淡路島)
 
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52 大鳴門橋
 
53 川のように流れる鳴門海峡
 
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56 鳴門海峡の渦潮
 
57 うず潮観光船
 
58 神戸淡路鳴門自動車道
 
道の駅「うずしお」を出発した車は、4年前にも立ち寄った「線香の店」に行くことにした。
淡路島と言えば、国内の線香の7割を生産している地である。
 
ところが、道の駅を出たところで、ガソリンが残り少ないことに気付いてしまった。
暫くは、人家もない道を走ったため、ガソリンスタンドなど有るとは思えなかったのだが、「洲本まで行けば見つかるだろう」と思い、車を進める。
 
GSを見つけて給油した後は、「高速道に乗せようとするカーナビの案内」を無視して、県道31号を北上。
郡家という交差点のところまで来れば、目指す線香の店「薫寿堂」はすぐである。
 
薫寿堂は、4年前よりも駐車場が広くなっており、店やお香作りの体験教室も新しくなっていた。
 
以前は、白檀(びゃくだん)の香りが一番好きだったのだが、最近は沈香(じんこう)が一番好きになってきたので、今回は沈香を買った。勿論、私の部屋で焚く線香である。
ちなみに、「お香」と「線香」の違いを店の人に尋ねてみたら、「用途が違うだけで、モノは同じだ」と教えてくれた。
 
59 線香の店「薫寿堂」
 
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薫寿堂から宿までは、すぐである。
 
宿は、4年前に訪れた時は、富士通直営の保養所「富士通淡路荘」であったのだが、数年前に、富士通が保養所運営を外部業者に移管(売却?)したらしく、名前が「リフレッツ淡路」に変わっていた。
 
ここの料理は、前回訪れた時も美味しかったが、今回も相変わらず美味しかった。
特に、今回はご飯が美味しくて、普段は久しくしてなかった「お代わり」をしてしまった。
宿の人に聞いてみたところ、大釜で炊いたご飯とのことであった。
 
61 富士通保養所に到着
 
62 部屋で風呂上がりの一杯
 
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64 ここの保養所の料理は美味い!
 
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70 大釜で炊いたご飯が実に美味かった
 
71 食堂から見える夕陽と小豆島
 
翌日は、素晴らしい青空の天気、絶好の観光日和であった。
 
72 翌朝は好天
 
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74 朝食
 
この日は、早めに帰宅するつもりであったため、立ち寄るのは、「あわじ花さじき」と神戸淡路鳴門自動車道の淡路SAだけにした。
あわじ花さじきでは、玉葱を買うのが目的であり、
淡路SAでは、淡路島のお土産を買うのと明石海峡大橋の絶景を見るが目的である。
 
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79 天日干し
 
80 淡路島名物の玉葱
 
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83 「あわじ花さじき」に向かう上り道の風景
 
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85 あわじ花さじき
 
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101 明石海峡大橋が見える
 
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114 びわソフトクリーム
 
あわじ花さじきを出発した車は、最後の訪問地である淡路SAへ。
 
115 神戸淡路鳴門自動車道・淡路SA
 
116 明石海峡大橋
 
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121 神戸の街
 
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淡路SAを出た車は、
  神戸淡路鳴門自動車道→明石海峡大橋→山陽自動車道→中国自動車道→名神高速道→京滋バイパス→名神高速道→新名神高速道
と走り、土山SAで遅めのランチを取る。
 
土山SAを出発した車は、
  東名阪自動車道→伊勢湾岸自動車道→東名高速道→新東名高速道
と経由して、三島の自宅には、夕方の明るいうちに着くことが出来た。
 
これからは、福岡への帰省の帰りに、寄り道するパターンが増えそうである。
 
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124 明石海峡大橋
 
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