金沢旅行 (1)
2015年4月20日(月)~4月21日(火)
更新:2024年3月7日(木)
■4月20日(月) 曇り、のち、雨
一泊二日で、北陸の金沢に行って来た。
長男が、カミサンの誕生日プレゼントとして贈ってくれた夫婦旅行である。
長男と言えば、2月には、東京で美味しい肉料理をご馳走して貰ったし、来月には、会社のイベント(社長杯の表彰式)で行くハワイに、我々夫婦を連れて行ってくれることになっており、まあ、嬉しい限りである。
長男自身は、昨年7月に新しい仕事(プルデンシャル生命保険)に転職して以来、1日も休むことなく頑張っていて、「更にあと1年は無休生活を続ける」と宣言している。
しかも、仕事は深夜に及ぶ日が殆どなので、まあ良く頑張るなあと感心しきりである。
昨日は、午後に三島に来ていて、夕方から、羽田経由(空路)で福岡に行った。
本日は、仕事を一つこなしたあと、昼過ぎまで福岡観光をしてから、名古屋に移動するらしい。
今回の長男の2泊3日の移動は、東京→三島→東京→福岡→名古屋→東京であり、勿論仕事のためであるが、もうひとつ目的があった。
我々夫婦に、「是非とも会わせたい人がいる」とのことで、昨日、我が家に連れて来たのである。
「仕事」、「私生活」ともに充実している様である。
長男は、職場事務所が、今の品川からお隣の大崎に移転するらしく、それに合わせて、6月には、北品川のアパートから大崎の賃貸マンションに引っ越すらしい。
引っ越し先のマンションは、現在建設中の新築マンションであり、新幹線からも見える高層ビルである。1LDKと言っていたが、お家賃もかなり高いらしい。
このマンションには、ゲストルームも高層階に何部屋かあるらしく、住人が予約すれば、1泊3千円で利用できるらしいので、夫婦で東京に遊びに出る時には、是非利用したいと期待しているところである。
さて、長男の話はこのくらいにして、金沢旅行の話に戻る。
初日の月曜日は、全国的に生憎(あいにく)の雨。しかも豪雨を伴う春の嵐であったが、金沢は、それほど強い雨では無かったのが幸いであった。
6:56の三島始発の新幹線で品川に向かう。この電車は、現役時代に毎日の通勤で乗っていた電車なので、約2年ぶりに乗ったことになる。
平日と言う事で、周りは勿論サラリーマン一色である。
品川から京浜急行に乗り継いで、羽田空港に着いたのは8時過ぎ。
最近は、全日空の利用が多かったので、JALが使う第一ターミナルビルは久しぶりである。
ちなみに、金沢と言えば、3月14日に北陸新幹線が開通したばかりであり、新幹線で行きたいところであるが、さすがに、大人気で予約が取れなかったとのことで、空路にしたと息子が言っていた。
最近は、飛行機を使う場合には、空港内の有料ラウンジを使うことを覚えた。但し、「有料ラウンジ」と言っても、クレジットカードのゴールドカードを持っていれば特典として無料で使えることになっている。
ゴールドカード自体は、富士通グループの旅行会社が発行するカード(年会費は会社負担)を10年以上前から持っていたので、有料ラウンジもその時から使えたのだろうが、これまで使う習慣がなくて使わず仕舞いだった。
でも、ゆったりと過ごせて心地良いし、ドリンクも無料で飲めるので、一度味をしめると使わない手はない。
カードの方は、有り難いことに、定年退職者は退職後も年会費無し(会社負担)で継続保有できるので、今後もずっと使える訳である。
羽田を飛び立った飛行機は、1時間ほどで小松空港に到着。
ただし、この日は「春の嵐」と言う事で風が強かったのか、着陸態勢に入り、高度が多分100メートルを切っていたと思われる高さで大揺れしてしまい、右に傾いたかと思えば左に傾き、振れ幅にして45度は振れたと思われるほどの揺れであった。
地上の景色が、窓から下ではなく横にはっきりと見える高さだっただけに、数日前に発生した広島空港での着陸失敗事故を思い出し、流石にドキドキしてしまった。
小松空港から金沢市街までは、高速バスで40分である。
金沢には、20年近く前に、仕事で3〜4回訪れたことがあるが、その時は、駅近辺のホテルに泊まって、グループ会社で仕事を済ませるだけだったので、金沢観光は未だしたことがない。
当時は、金沢駅自体も、今の様に綺麗に様変わりする前だったので、今回の金沢は、初めて訪れる様なものである。
計画では、初日に兼六園、金沢城を観光するつもりであったが、初日が雨、二日目が晴れと言う予報だったので、兼六園は二日目に回すことにした。
と言う事で、初日はひがし茶屋街から観光することにし、金沢駅から周遊バスを利用して現地へ。
歩いても駅から2km程度で大したことはないのだが、雨が落ちて来る前に出来るだけ観光しておきたかったので、バスを利用した訳である。
運賃は、市内の主要観光地エリアは「200円均一」だが、500円の「1日フリー券」を買えば、乗り放題の上に、主要観光施設の入場料割引券にもなるので、これを買う。
ひがし茶屋街は、平日ながら沢山の観光客で賑わっており、昔ながらの街並みが綺麗であった。
お昼を回っていたので、ランチにしようと思ったのだが、予定していた「次平」と言う和食屋に行ったら、「今日は予約客しか取らない」と言われてしまい、ほかの店も満席で入れなかったため、やむなくランチは別の場所で取ることにした。
ひがし茶屋街では、「あぶらとり紙」の店「あぶらとり箔座」に立ち寄って、お土産の金箔を購入。金箔を張りつめた蔵も見学させて貰ったが見事であった。
ひがし茶屋街自体は、それほど広いエリアではなく、30分程度で周り終えたので、浅野川に架かる木造の「中の橋」を渡って、主計町(かずえちょう)に移動。
こちらは、大して見るものがなく、小雨が落ちてきたこともあって、先を急ぐことにした。
次の訪問地は、主計町(かずえちょう)から金沢駅方向に1kmほど戻ったところにある近江町市場である。
バスを待つより、歩いた方が早い距離なので、傘を差して歩く。
やがて、近江町市場の「ダイエー口」に到着すると、すぐ前に、お目当ての「山さん寿司」がある。
10年近く前に、テレビでここの海鮮丼を見て、是非食べてみたいと思っていたのである。
幸い、店の前の待ち行列は5〜6人だったので並んだところ、後から後から人が増えて、20人近い列になった。これまたラッキーであった。
10分ほどで店内に入り、海鮮丼とお酒を注文。お酒は、「歩いたあとのビール」とも思ったが、NHKドラマ「リキッド〜鬼の酒 奇跡の蔵」を思い出し、せっかく金沢に来たのだからと思い直して、日本酒を飲むことにした。銘柄は辛口純米酒「獅子の里」である。冷酒で飲んだが美味かった。
海鮮丼の方は、ネタが新鮮で美味しかったが、これを食べることで、つくづく「福岡は魚が美味い」と再確認した。正直、寿司は福岡の方が格段美味いと感じた次第である。身びいきかもしれないが。
食事のあと、市場内を見て回ったが、どの品物も値段が高く、キャベツ1玉が500円と言うのには驚いた。
金沢全体が物価高なのか、近江町市場だけが高い値付けなのか、は分からないが、「金沢の人は強気やねえ」と夫婦で顔を見合ってしまった。
近江町市場から、バスで金沢一の繁華街である香林坊に向かい、雨の中、長町武家屋敷街を散策。
途中に「村上」と言う和菓子屋さんがあり、小豆の入ったソフトクリームが美味しそうだったので、一服することに。
おやつの後は、「村上」の向かいにある武家屋敷跡野村家に入館した。
綺麗なお庭、茶室などわびさびを感じる佇(たたず)まいであった。
武家屋敷街や野村家には、外国人の観光客が多く訪れていたが、西洋人ばかりであり、不思議なことに東洋系の方々の姿が全く見えなかった。言っちゃあ悪いが、中国人は、わびさびといった奥ゆかしい感性など持ち合わせていないと言うことか。
野村家のあとは、長町友禅館を訪れた。武家屋敷街から少し離れているせいか、こちらには観光客は皆無であった。
雨が降り続いていたため、この日の観光は長町友禅館で打ち止めとし、バスで金沢駅まで戻って来た。
この日の宿は、駅前にある都ホテルである。
チェックインして一服したあと、駅ビル内にある食事処で夕食を取る。
以前から一度、加賀料理の治部煮(じぶに)を食べたいと思っていたので、和食の店に入ってこれを戴く。
鴨肉に、とろみのあるツユが絡まって、とても美味しかった。満足。
食事処に隣接するお土産売店街を散策して、翌日に買うお土産を物色したあとホテルに戻った。