金沢旅行 (2)
2015年4月20日(月)~4月21日(火)
更新:2024年3月7日(木)
■4月21日(火) 晴れ、時々、曇り
9時過ぎにホテルをチェックアウトしたあと、バスで兼六園へ。
バスを降りて、兼六園の桂坂口に向かう坂道を登って行く途中に、九谷焼の店があったので立ち寄ったのだが、七福神の焼き物(18,000円)を見つけて心が動く。
と言うのも、私は、一頃の「フクロウ熱」が冷めて、今は「七福神」に気持ちが行っているためである。
これまでに買い求めた七福神の置物は、自宅玄関の下駄箱の上に飾ってあるのだが、実は、もう下駄箱の上が満杯になってしまい、新しい置物を置くスペースが無いのである。
九谷焼の七福神にはそそられたが、買うとしても帰りの時なので、取りあえず保留にして兼六園へ。
武家屋敷街とは対照的に、兼六園には、団体の中国人観光客がワンサカとやって来ていた。
前々から感じているのだが、中国人は辺り構わず騒ぎまくるし、他の観光客を気遣うこともなく観光スポットを占領して写真撮影しまくるし、こちらが配慮してシャッターを切るのを待っていると「早く行け」とアゴでしゃくる始末であり、温泉に至っては更に始末が悪く、タオルを湯船の中に浸して身体を洗いまくるしで、本当にマナーが悪い。
兼六園のお庭は、手入れが素晴らしく、木々の一本一本に心配りが行き届いていて見事であった。
特に、瓢池(ひさごいけ)は趣(おもむき)のある池であった。
1時間半ほど掛けて園内を散策したあと、売店に入ってお団子で一息入れる。鰹節でまぶしたお団子がとても美味しく、また出された梅茶が美味しかったのでお土産に買って来た。
兼六園の次は、お隣にある金沢城公園へ。
桂坂口を出て橋を渡ると、正面に金沢城の石川門がある。
門を潜ると、目の前に三の丸広場が広がっている。
晴れていたが、僅かに小雨が落ちて来た。但し、傘を差すほどではなかったので、そのまま散策を続ける。
最初に、三の丸広場の右奥にある河北門を見物。
河北門は、門の上部の建造物の中に入れる様になっており、欅(けやき)の床が頑丈で、相当厚い板で造られている様であった。
ちなみに、河北門の中に入るのは無料である。
次に回ったのは、金沢城公園最大の見物である菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓と呼ばれる長い建造物。こちらに入るのは有料である。
入口は菱櫓側にあるが、櫓内は急勾配の階段で、最上階まで登れる様になっている。
五十間長屋部分は2階建てになっており、橋爪門続櫓に向かう順路では上の階を通り、戻って来る時は下の階を通る様になっている。
次は、公園内でも一番の高台にある戌亥櫓(いぬいやぐら)跡。
ここからは、公園全体が見渡せるが、本当にこの公園が広大な敷地であることが分かる。
最後に回ったのは、玉泉院丸庭園。
こちらの庭園は、綺麗に造られているのだが、兼六園を見てきた直後だけに、何処でも有りそうな普通の庭園に見えて興味が湧かず、歩き疲れたこともあって、早々に退散して来た。
玉泉院丸口から金沢城公園を出ると、もう香林坊はすぐ傍である。
食事処を探して歩くのも疲れるので、通り沿いにあったダイワデパートに入り、食堂街でランチを取る。
生ビールセットと鰊蕎麦(カミサンは天麩羅うどん)を注文したのだが、散々待たされた上に、最初に出て来たのが、何と蕎麦だったので、流石にムッとして、カミサンが「ビールを先に持って来て下さい」と言ったら、すぐにビールが出て来た。勿論、蕎麦は引っ込めて作り直しである。
ランチのあとは、香林坊のお土産店を散策することにした。
最初は、扇の店「寿美田扇舗」へ。ところが、地図に載っている場所に店が見つからない。
見ていた地図が、9年前のガイドブックの地図だったことを思い出し、閉店してしまったのだろう思い、諦めて次の店へ。
次は「九谷焼諸江屋」であったが、気を引く品物がなく、午前中に見た七福神の焼き物はあったものの、午前中の店より高かったので、買う気にはならなかった。
次に訪れたのは、堅町商店街にある「加賀友禅の店 ゑり華」。
店にいた年配の方が、色々な着物と帯を見せて説明してくれた。
午前中に歩き過ぎて、さすがに疲れて来たためバスを利用しようと思ったが、バスに乗る距離ではなかったので、結局歩いて次の店へ。
次の店は、九谷焼の「伊藤尚友堂」だったが、気を引く商品が無し。
次は、「能作漆器店」。
こちらでは、息子への土産と、自宅用に輪島塗の箸を買った。
ちなみに、店員さんより、「輪島塗と言えども、箸は箸。消耗品です。」と教えて貰い勉強になった。
輪島塗と言えば、高級品と言うイメージを持っていたのだが、消耗品なら、気にせずジャラジャラ使い古せば良い訳である。
次の店「金沢・クラフト広坂」を物色したあと、バスで、再び兼六園下に移動。
石川県観光物産館を覗いたが、目新しいものは無し。
次に、午前中に立ち寄った九谷焼の店に寄ったが、思案の結果、来月のハワイ旅行で出費が嵩むことを考えて、七福神の置物はグッと我慢し、代わりに、九谷焼の蓮華を買って来た。
石川県の名産品のうち、高価な加賀友禅は元々買う気がなかったので、残る輪島塗り(箸)と九谷焼(蓮華)の両方を買えたのは、まずまずである。
バスで金沢駅に戻り、時間の関係で夕食は小松空港で取ることにしていたので、駅ビル内のお店で、お弁当とアルコールを調達してから、高速バスに乗り込む。
空港に到着後、「スカイラウンジ白山」でお弁当を戴く。
帰りの飛行機は、19:55発のJAL便であったが、羽田の混雑の関係で、離陸許可が20:15頃となってしまい、予定より遅れて羽田に帰って来た。
急いで京浜急行に乗ったのだが、京急品川駅着が、予定していた新幹線発車時刻の1分前だったため、とても間に合わず、結局、最終の1本前の「こだま」で三島に戻ってきた。
今回の旅は、初日から、あいにくの雨であったが、初めての金沢観光ができ、一度は食べたいと思っていた治部煮が食べられ、石川県の名産品・輪島塗りと九谷焼、金箔が買え、しかも、旅行は息子からのプレゼントなのであるから、言うこと無しの大満足であった。