続・東京23区の旅 (1) 足立区


続・東京23区の旅 (1) 足立区
2011年3月26日(土) 快晴
 
本日は真っ青な空の快晴、その分、放射冷却で気温は一桁の朝である。箱根の山々や愛鷹(あしたか)山には、薄っすらと雪が残っている。来週には4月に入ると言うのに、今年の春はなかなか訪れない様だ。
 
さて、5年前の2005年11月19日から1年近く掛けて行った「東京23区の旅」、この春から再度やることにした。
前回は、私一人で23区を歩いたが、今回は夫婦二人で歩く。1日に1区ずつ歩くので、隔週のペースとしても、雨天などを考えると1年以上にわたる旅になりそうである。
これを機に、カミサンにも自分専用の「東京23区」の地図本を買ってあげたので、真っ白なキャンバスに絵を描く様に、自分の歩いた道を赤く塗って行くいくことだろう。赤い線がどんどん増えて行くのが、また楽しみになるのではなかろうか。
 
旅の第1日目は、足立区を選んだ。9:01三島始発の新幹線こだま号に乗り込み、東京へ。
 
東京駅で山手線に乗り換え、日暮里(にっぽり)まで行き、初めての乗車となる日暮里・舎人(とねり)ライナーに乗り込む。ゆりかもめと同様の新交通システム(遠隔操作の無人電気車両)である。
 
やがて、隅田川に架かる尾久橋を渡ると、足立区に入る。そして、扇大橋駅で下車してウォーキングを開始。
それにしても、気温が低い上に風が強くて、とても寒い。5年前に足立区を歩いたのは12月29日であったが、この時も寒い一日で、思わず手袋を着けたのを覚えている。そして足立区は今日も寒い。どうやら、足立区=寒い区という印象が定着してしまいそうである。(^^;)
 
今回のコースは、カミサンに主導権を渡して決めたのだが、どうせ歩くなら、商店街など賑やかな道が良いと言うので、少し東側にある本木新道に出て、北上するコースを選んだ。ただし、扇大橋駅から本木新道に繋がる直線的な道がないので、地図本を頼りに細い道を右へ左へと曲がりながら進むことになった。
これが結構、カミサンには楽しかったらしく、少し先の左側にガソリンスタンドがある筈と思って歩いてみたら、更地に変わっていたとか、小さな神社があったので地図本を確認したら確かに「興野(おきの)神社」というのが載っていたとか、色々なハプニングを感じながらのウォーキングとなった。
 
本木新道をしばらく北上するうちに、西新井の街に入ってきた。最初の訪問地・西新井大師のある街である。
環7(環状7号線)に出て左折し、しばらく行くと西新井大師への参道がある。
西新井大師に着くと、本堂前には数台の車が止められ、ちょうど交通安全の祈願がなされていた。
 
西新井大師を出て参道を歩いていると、手焼き煎餅屋さんが目に留まる。先日、谷中の通りを歩いた時に、お煎餅を買い求めて立ち食いしたのが楽しかったので、また、買って立ち食いしてしまった。何やら、お煎餅の立ち食いが病み付きになりそうである。
 
そろそろお昼の時間になるので、尾竹橋通りを少し北上したところにあるバーミヤンでランチを取ることにした。バーミヤンと言えば、旧東海道の旅の時に、蒲原宿(静岡県)で飲んだ冷たいビールと、鶏の唐揚げが美味しくて、それ以来、ウォーキングした時のランチには必ず、ビールを飲む様になるキッカケになった店である。故に、今でも、街中であのピンクの桃の看板を見かけると、夫婦で思わず顔を見合わす様になっている。(^^;)
 
ランチのあと、尾竹橋通りをさらに北上し、本日2番目の訪問地・舎人(とねり)公園を目指す。
東京都の各区には、敷地の広い公園が沢山ある。何でも、災害発生時の避難地にすることを考慮して、大きな公園を造っているんだとか。舎人公園も、とても広い公園であり、池と草原が広がっている。
草原の北側には、緩やかな登りの傾斜が付いているが、地図を見て、地下に日暮里・舎人ライナーの車両基地が造られているのが分かった。
 
舎人公園をあとに、今度は道を東へと進む。次の訪問地は、本日の締めとして選んだ日帰り温泉「大谷田明神の湯」である。
目的地までは、10km近くの道のりであったが、さすがに久しぶりの長距離ウォーキングとあって、寒さも加わり、カミサンの気力がちょっと萎え始めた様子である。
地図本を見ていると、予定していたコースの途中に、「保木間(ほきま)の湯じゃぽん」と言う日帰り温泉が目に入った。以前から目に留まっていて、一度は行ってみたい湯処だったので、本日の締めは急遽、こちらの日帰り温泉に変更することにした。
 
保木間の湯は、ゆったりとした浴場であり、ぬるめの湯にゆっくりと浸かっていると、冷えた身体、疲れた足腰が癒され、最高であった。
ちなみに、屋内は通常の沸かし湯、露天風呂の方が温泉(ナトリウム塩泉)になっており、温泉は顔がヒリヒリするほどの強塩泉であった。
 
保木間の湯の近くには電車が走っておらず、最寄りの駅であるつくばエクスプレス六町(ろくちょう)までは、2〜3kmである。ゆっくりと歩いて六町駅に向かい、秋葉原、東京と乗り継いで、新幹線で三島に帰還。
 
東京駅のエキナカで調達してきた惣菜を肴に、「続・東京23区の旅」の初日を祝って、夫婦で乾杯!
 
次の予定は、中野区。満開の桜の下を歩く予定である。
 
【私の撮影】
 
1 日暮里・舎人ライナー扇大橋駅
 
2 本木新道の風景
 
3 西新井大師本堂
 
4 西新井大師の境内
 
5 塩地蔵
 
6 西新井大師の参道
 
7 参道にある手焼き煎餅の店
 
8 手には自分専用の東京23区地図本が
 
9 舎人公園の風景 
 
10 舎人公園のカラス
 
11 日暮里・舎人ライナー(舎人公園からの撮影)
 
12 道の途中で出会った愛想のいい犬
 
13 遠くに見える建設中の東京スカイツリー(つくばエクスプレス六町駅付近にて)
 
【カミサンの撮影】
 
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