都会の散歩 (2) 〜西大井から桜新町へ〜
2010年12月4日(土) 快晴
更新:2023年7月22日(土)
本日は快晴、透き通る様な青空である。久しぶりに夫婦で東京をウォーキング。品川区から世田谷区にかけて、公園を巡りながらのウォーキングである。
8:29三島発の東海道新幹線こだま号で東京に向かい、品川で横須賀線に乗り換えて1駅目・西大井駅で下車。
最初に向かうのは、品川区の戸越(とごし)公園である。
本日は、前日に届いたばかりの新しいデジカメ「Nikon D3100」の試し撮りも兼ねている。
住宅街から商店街を経て、戸越公園へ。この公園は2度目の訪問である。土曜日の朝、近隣の人たちであろうか、次々に公園を訪れる人たち。休日のひと時をここで寛(くつろ)ぐのであろう。
次に向かったのは、大田区の洗足(せんぞく)池公園。
東急大井町線・戸越公園駅前の商店街から中延(なかのぶ)東口商店街を経て中原街道に出る。この道を南西に少し下ったところに、洗足池公園がある。
紅葉のピークは過ぎた様だが、それでもまだ、あちこちに色づいた木々が残っている。池に沿って歩くうちに、水面に並ぶ杭の上に、ずらりと留まっている鳩の光景が目に入ってきた。穏やかに日向ぼっこをしているかの様だが、よく観察してみると、どうやら限られた数の杭を争っての、鳩同士の権力争いが続いている様である。鳩の世界も、人間社会と同じということか。思わず夫婦で笑ってしまった。
洗足池公園をあとに、東京工大の横を抜けて神明坂を下ると、呑川(のみかわ)に突き当たる。
この川の源流は、桜新町の国道246号線沿いである。以前、この呑川沿いに出来た呑川緑道(蒲田から先は旧呑川緑地)を歩いたことがある。(世田谷緑道めぐり(2))
呑川を遡り、東急目黒線の踏切を渡ると、その左側に佐山緑道がある。なお、説明板には九品仏(くほんぶつ)緑道と書かれているので、九品仏緑道というのが正しい名前なのかもしれない。
都内には「緑道」と名の付いた遊歩道が沢山あるが、だいたいは旧河川を埋め立てた跡に造られたものなので、恐らくこの九品仏緑道も、昔は呑川の支流だったのであろう。
この緑道を西に進むと、自由が丘の街に入る。緑道はオシャレな雰囲気の道に変身する。
久しぶりのウォーキングであり、少し疲れたので、自由が丘のファミレスに入り生ビールで一息入れる。
一服したあと、緑道をさらに進むと九品仏で有名な浄真寺に到着。
境内の紅葉と黄葉が美しく、檀家さん以外にも、我々と同じ観光目的で訪れた人達や、絵を描きに来た人達を、境内のあちこちに見ることができる。
九品仏は、三つのお堂の中に、それぞれ3体ずつ鎮座しておられる。3×3で九品仏と言うことである。
ちなみに、現在の東急東横線・自由が丘駅は、昭和4年に改名された名前であり、改名前の名前は九品仏駅だったとか。この改名の時に、今の九品仏駅に名前を譲ったのである。
ついでに言うと、東急電鉄の路線名も随分と変わった。私が就職して関東に出て来た昭和52(1977)年当時は、大井町線という名前はなく、つきみ野(神奈川県大和市)から大井町までが田園都市線だった。
現在の田園都市線の一部になっている二子玉川から渋谷までの地下鉄部分は未だ無かったし、開通した後もしばらくは別の路線名だった。また、現在の目黒線も当時は目蒲(めかま)線という名前だった。
九品仏浄真寺の前の道を、ほぼ直線的に北上して行くと、深沢の住宅街を抜けて駒沢オリンピック公園に到達する。
それにしても、深沢の街には高級住宅が多く、夫婦で感心しながら通りに面した家々を見て歩く。「維持費が大変だろうな」とか、「固定資産税も相当高いだろうな」とか、小市民の発想は所詮、そんなところである。(^^;)
駒沢オリンピック公園の体育館では、エアロビの大会が催されていた。その他にも、公園の広大な敷地内には色々な施設が点在しており、沢山の人々が訪れている。公園には駒沢大学が隣接しているが、本当にいい環境にある大学である。
本日最後の訪問地は、桜新町。本当は、さらに祖師谷(そしがや)、仙川まで計画に入れていたのだが、久しぶりのウォーキングでさすがに疲れたので、桜新町で打ち止めにしたのである。
深沢の街から、国道246を渡ると桜新町。サザエさんのモデルになった街である。「サザエさん通り」と名付けられた通りには、サザエさん家族のイラストが至る所に描かれており、明るい雰囲気の通りである。
【2023/7/22追記】
この時には思いもしなかったのだが、現在、我が家の長男家族が用賀に住んでおり、「サザエさん通り」までは1km未満の圏内である。
東急田園都市線・桜新町駅から電車に乗り、渋谷で東京メトロ副都心線に乗り換えて新宿三丁目へ。
買い物をしたあと、イタリアンで遅めのランチを取る。ここのイタリアンに来るのも、恐らく今回が最後になると思う。と言うのは、ここでバイトしている長男が、今月一杯で辞めて、残り3ヶ月の学生生活を、三島に帰って来て過ごすからである。
パスタ、サラダと共にワインをボトルで注文したところ、店長の計らい(命令?)で、客の目の前で栓を開けろとの指示。照れながらも、息子がテーブルの前でコルクを抜いてくれた。
ランチの後は、地下鉄で池袋に移動。カラオケに入り、今度は娘の到着を待つ。埼玉での仕事を終えた娘に会うためである。
2時間ほど親子3人でカラオケを楽しんだあと、娘と別れて帰途に着く。
今日は、朝から歩き回り、夫婦ともに疲れた様である。帰りの新幹線は、三島止まりと言う安心感もあって、夫婦ともに眠り込んでしまった。