トイレ改装


トイレ改装
2010年4月7日(水) 雨
 
去年の夏から頭を悩ましていたトイレの水漏れ事件(下の日記を参照)、昨日、ようやく解決した。結局、トイレ改装工事にまで発展しての決着である。
 
昨年の夏から発生し始めた洗浄便座のポタンポタンという水漏れ(雫)、微量なのでずっと放置していたのだが、3月に入ってから、水漏れに加えて洗浄シャワーが停止ボタンを押しても時々止まらない現象が出始めた。どうやら洗浄便座も寿命が来た様である。
我が家に洗浄便座を取り付けたのは1995年前後であるから、もう15年は経過している。この辺が潮時と思い、家電量販店に洗浄便座を見に行ったところ、ピンキリであるが色々と機能が充実しているものは10万円くらいすることが分かった。また、最近の洗浄便座の傾向として、温風乾燥の機能が殆ど付かなくなって来た様である。利用者が少ないらしい。店の人に人気のメーカーを聞いたところ、パナソニック製が一番人気とか。シャワーのノズル部分がステンレス製になっているのはパナソニック製だけらしい。ただし人気があるだけあって価格はTOTOなどと比べても一番高い。
 
結局、10万円近くも出すのなら、単純に洗浄便座を交換するという発想から、もっと視野を広げて考え直した方が良さそうだと思い、結論は保留。
翌日の日曜日、新聞に入っていたトイレ工事のチラシを見て、早速、工務店に相談に行き、取りあえず翌日来て貰って見積もりを出して貰うことに。見積もりの対象商品はTOTOのタンクレストイレ「ネオレスト」である。タンクレス便器(洗浄便座一体型)が標準価格で約30万円だが、春のキャンペーンでかなり安くなるとの事であった。
 
後日、届いた見積書を見たところ、確かに便器は35%割引の約20万円にはなっていたが、工事費が高く、合計で48万円とのこと。これでは全くお話にならないので、断ることにした。
そこで、14年前に増改築をお願いして以来親しくして貰っている大工さんに相談したところ、頑張って安くしますとの事。まずは打合せの日取りを決めた。
 
通常の水洗トイレの場合、水洗タンクの上部に手洗い器が付いているが、タンクレストイレだと別に水道管を引いて手洗い器を付ける必要がある。打合せ当日の朝、安い手洗い器がないかとインターネットで調べていたところ、手洗い器では無いがパナソニック製のタンクレストイレが検索でヒットした。説明を読んで見ると、あらゆる点でネオレスト(TOTO製)の上を行く商品であることが分かり、実物を見に、ショールームに駆け付けることにした。
コンパクトな造り、使用後に洗剤が出ての便器の自動洗浄、シャワーノズルはステンレス製、それに何と言っても、便座と後方部分の間に継ぎ目が無いので隙間に汚れが溜まる心配がなくトイレ掃除が楽、と言うカミサンの一言で決まりである。商品名は「アラウーノ」。慌ててTOTO製にしなくて本当に良かった。
 
そして、昨日、大工さん、水道屋さん、壁紙屋さんの総勢4人が、狭いトイレで入れ替わり立ち替わり作業して、トイレ改装工事が完了した。
我が家の狭いトイレではあるが、タンクが無くなって便器が奥に収まり、内装も一新して広く感じる明るいトイレに変身した。便器の価格はTOTO製と同じく標準価格が約30万円のものが35%割引になり、それに何と言っても工事費をグッと安くしてくれたので合計で39万円である。
更に、大工さんが、サービスでニッチ(飾り棚)まで造ってくれた。当分はトイレに行くのが楽しくなりそうである。
 
1 我が家の新しいトイレ
 
2 手洗い器
 
3 サービスで造ってくれたニッチ
 
〜〜〜〜〜昨年8月の日記「トイレの水漏れ」〜〜〜〜〜
 
ウチのトイレはナショナル製(現パナソニック製)の洗浄便座を付けている。1本の水道管から水洗タンクと洗浄便座の両方に水を引いている関係だと思うが、トイレの水洗タンクに水を溜めている最中は洗浄便座の方に水が流れないらしく、続けてトイレに入った場合、前の人が流した後の水洗タンクが満杯になるまで洗浄便座の水が出て来ないという問題があった。
 
そこで、ひと月ほど前に、水洗タンクが早く満杯になる様に水道管の止水栓をドライバーで少し緩めてタンクへの流量を増やしてみた。これで水洗タンクが満杯になる時間は短縮されたのだが、何故か、僅かではあるが間歇的に水が便器にこぼれ落ちる様になってしまった。止水栓を閉めると水漏れは止まるのだが、緩めるとまたこぼれ落ちが始まる。
 
取りあえず、使用後に水洗タンクが満杯になったら止水栓を閉めておけば良いのだが、その都度ドライバーで閉めたり緩めたりするのは面倒なので、止水栓の所に蛇口のつまみを付ければ楽になるだろうと考え、ホームセンターで蛇口を買って来た。ところがそう簡単には行かなかった。まずは家の外にある水道の元栓を閉めて、蛇口を取り付けるべくトイレの止水栓のナットを外したところ、外見のナットは同じ形状なのに、中の芯の形状が蛇口と止水栓では全く異なるのである。無駄骨と浪費に終わってしまった。
 
それでは本格的に水漏れを直すしかないと思い、水洗タンクの蓋を開けたところ、タンクの中の汚れがひどく、黒くヌルヌルとしていて簡単に直せそうにはない。
それでも、止水栓を閉めてからタンクの水を便器に全部流して空っぽにしたら、タンクの底に軟式テニスのボールを半分に切った様な黒い栓が見えた。恐らく、この半球ボール状の栓にヒビでも入り水漏れが発生しているのだろうと推測。再びホームセンターに行ったところ、同じ半球ボール状の栓が交換用として販売されていた。TOTO製の水洗タンクなら殆ど合うと書かれている。「これだ!」と思ったが、半径の違うものが2種類あったため、取りあえず家に帰ってサイズを測ってから出直すことに。
 
帰宅し、半球ボール状の栓をタンクから取り外すために、まずは夫婦で協力してタンクの中の掃除。夫婦で協力しなければならない理由は、タンクの蓋とタンクに入ってくる水道の口との間が蛇腹のホースで繋がっていて蓋をタンクから外せないためである。私が陶器製の重い蓋を持ち上げている間にカミサンがタンクの中を掃除しなければならない。
 
掃除したあと、半球ボール状の栓をタンクの底から取り外し、ヒビが入っているかどうかを確認するために、水を入れたバケツの中に栓を入れて空気の漏れる箇所がないか実験してみた。結果は問題なし。そうなると、あと考えられるのは、オーバフロー管の破損である。オーバフロー管と言うのは、タンクの水面に顔を出して浮いている管で、タンクの水が何らかの原因で想定以上に溜まった時に、タンクから水が外に溢れ出るのを防ぐために、限界水位を越えたらオーバフロー管から便器の方に水を逃す役割の管である。しかしながら、止水栓を緩めた時だけ水漏れが発生し、止水栓を閉めたら発生しないと言うことは、オーバーフロー管自体の破損ではなく、止水栓を緩めることによって限界水位を越える事態が発生して水位を越えた水が便器の方に流れ込むのだろうと推測。
 
そこで、ビニールテープをオーバフロー管の口に貼って水面に出ている部分の管の高さを高くしてみた。再度、止水栓を緩めて実験。結果は、やはり水漏れ発生。蓋を開けてみたところ、水は貼ったテープとは関係なく、元のオーバフロー管の水面上の口よりずっと下の水位である。
 
この時点で原因が全く分からなくなった。タンクから便器に水が流れ込む経路は二つしかない。底の半球ボール状の栓の部分(排水時の流出口)と、水面上に浮いて顔を出しているオーバフロー管の口(溜まり過ぎた水を逃す口)である。そして、このどちらにも異常が無いことが確認できた。それなのに、水漏れは発生する。発生条件は、止水栓を緩めた場合である。
 
結論としては、水洗タンクから便器には水漏れは発生していないと言う事である。それなのに、止水栓を緩めると水漏れが発生し、閉めると水漏れは止まる。どこかに見落としが無いか冷静に考えてみた。
 
あった! 良く考えてみると、便器に流れ込む水は、水洗タンクからだけではないのだ。そう、洗浄便座からも水は流れ込むのである。そこで、夫婦で目線を低くして洗浄便座のノズルを凝視したところ、出て来た・水が・間歇的に! またまた、無駄骨を折ってしまった。まあ、お陰で水洗タンクの中は綺麗になったのだが。
 
インターネットでTOTOの洗浄便座を調べたところ、隣町の沼津にTOTOのショウルームがあるとのこと。早速、夫婦で車を走らせる。最近の洗浄便座は進んでおり、タンクレス型のものが出ている。トイレの蓋が自動で開閉する機能も付いている。便座と便器を一緒に変えると、どうやら30万円近く掛かるらしい。(ネオレスト)
家計逼迫の折、急ぐ必要はないので、もう少し考えることにした。しばらくは水漏れは我慢するしかないか。
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