東海道ふたり旅(20) 新居町〜吉田宿(31:新居宿、32:白須賀宿、33:二川宿、34:吉田宿)


東海道ふたり旅(20) 新居町〜吉田宿(31:新居宿、32:白須賀宿、33:二川宿、34:吉田宿)
2008年12月6日(土) 晴れ
更新:2020年6月27日(土)
 
8:26発の「こだま」で三島駅を出発し浜松へ。
浜松からは、東海道線に乗り換えて本日の再開地点である新居町(あらいまち)駅へ。
しかし、今日は冷えた。浜松駅ホームで大垣行きの電車を待つ20分間の寒かったこと。昨日の雨が寒波を引き連れて来たらしい。
 
1 三島駅ホームから見える富士山 (2008.12.06撮影) 三島市
 
新居町駅のホームに降り立ち、階段を上がると、降車した殆どの人達は左方面に進んでいく。カミサンも連られて左に進みそうになった。左側には、浜名湖ボートの競艇場があるのだ。
 
新居町駅を出発し、最初の訪問地、新居関所へ。
ちなみに、「新居町」は「あらいちょう」だと思い込んでいたのだが「あらいまち」が正しいらしい。
 
新居関所は、日本で唯一、昔のまま現存している関所とのこと。
関所の敷地内の東端に、渡し場跡が残っている。舞坂宿の渡しから船で到着した旅人が、そのまま関所で検問されていたのだろう。
資料館には大名行列の駕籠や鉄砲などが展示されている。
 
2 新居関所跡 (2008.12.06撮影) 新居宿
 
 
 
 
 
 
8 渡し場跡 (2008.12.06撮影) 新居宿
 
9 荷物石 (2008.12.06撮影) 新居宿
 
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新居関所を後に、新居宿の本陣、 寄馬場などをチェックしながら先に進む。
 
道は本陣の地点から左(南)に折れ、東海道線からは遠ざかる。
このあと二川(ふたがわ)宿までは、線路からは外れたところを歩く。
一旦は国道1号と合流するが、源頼朝が茶の湯に使ったという「風炉の井」跡の地点で、旧東海道は国道から右に分岐し山際の道となる。車の量が極端に少ない道である。
それにしても、吹きさらしの道は風が冷たく、手がかじかんでくる。
 
11 旅籠「紀伊国屋」 (2008.12.06撮影) 新居宿
 
12 飯田武兵衛本陣跡 (2008.12.06撮影) 新居宿
 
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14 疋田八郎兵衛本陣跡 (2008.12.06撮影) 新居宿
 
15 寄馬場跡 (2008.12.06撮影) 新居宿
 
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17 江戸から69番目の一里塚「新居一里塚」 (2008.12.06撮影) 新居宿
 
18 棒鼻跡 (2008.12.06撮影) 新居宿
 
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20 風炉の井 (2008.12.06撮影) 新居町
 
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22 紅葉寺跡 (2008.12.06撮影) 新居町
 
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24 立場(たてば)跡 (2008.12.06撮影) 新居町
 
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4キロほど西に歩いてくると、元白須賀(しらすか)の集落に入る。
ここらは、名のとおり、元の白須賀宿だったところであるが、宝永(1707年)の大地震で津波の被害に遭い、宿場が少し先の山の上の方に移ったそうである。
 
しばらく行くと、旧東海道は、通りを右折し細い坂道となる。潮見坂と呼ばれるこの坂は、結構急勾配の坂である。
坂を登り切り、振り返ると遠州灘が太陽を反射して光り輝いているのが見えた。
昔は、遠州灘と富士山も見えたらしい。
 
坂の上には台地が広がっており、学校や集落が現れる。ここが白須賀宿である。
おんやど白須賀」という資料館に立ち寄り、展示物を見学。
ちょうど12時を回った時刻であり、お腹も空いて来たのだが、先週に続き今回も食事処がまったく無いので、とにかく先に足を進めるしかない。
 
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27 高札建場跡 (2008.12.06撮影) 白須賀宿
 
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29 江戸から70番目の一里塚「白須賀一里塚」 (2008.12.06撮影) 白須賀宿
 
30 元白須賀の街並み (2008.12.06撮影) 白須賀宿
 
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32 潮見坂 (2008.12.06撮影) 白須賀宿
 
33 潮見坂より遠州灘を望む (2008.12.06撮影) 白須賀宿
 
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35 おんやど白須賀(資料館) (2008.12.06撮影) 白須賀宿
 
36 白須賀宿の街並み (2008.12.06撮影) 白須賀宿
 
37 曲尺手 (2008.12.06撮影) 白須賀宿
 
38 夏目甕麿邸址、加納諸平生誕地 (2008.12.06撮影) 白須賀宿
 
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40 火防樹のマキ (2008.12.06撮影) 白須賀宿
 
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43 高札建場跡 (2008.12.06撮影) 白須賀宿
 
白須賀宿を抜けると、道は大きな通りに合流。その先で、遂に愛知県の標識が目に入った。
静岡県は広かった。県内に入ったのは暑い夏の真っ盛り、箱根峠であったが、抜けるのは真冬である。
 
やがて、道は国道1号と合流。吹きさらしの丘の道である。
道沿いにCoCo壱番屋の看板が目に入り、ようやくお昼に有り付けると思ったら、悲しいかな「6キロ先」と書いてあった。
それでも、少し歩くと丘の道に一軒家のドライブインがあったので、昼食を取ることが出来た。
 
食後、再び丘の道を進む。右手にはキャベツ畑が広がっており、遠くの山々は、終わりがけの紅葉で赤茶色に染まっている。
 
44 山の紅葉 (2008.12.06撮影) 静岡県湖西市白須賀町
 
45 東海道ふたり旅も遂に愛知県に入る (2008.12.06撮影) 静岡県湖西市・愛知県豊橋市
 
46 江戸から71番目の一里塚「細谷一里塚」 (2008.12.06撮影) 豊橋市
 
そのうちに道は緩やかな下りとなり、遠くに新幹線の高架が見えてきた。二川(ふたがわ)宿が近づいてきた様だ。
 
国道を右折して新幹線のガードを潜り、東海道線の踏切を渡って左に曲がると、二川宿の通りとなる。
通り沿いの家や店舗には、「二川宿」の白文字が染め抜かれたお揃いの暖簾(のれん)が掛かっている。
それにしても、白須賀宿あたりから気になっていたのだが、この辺りでは、家の入口に、早々としめ飾りが付けられているのである。
ウチの方では、だいたい大晦日に飾り付けるものだが、ここらでは12月に入ったら付ける習慣なのであろうか。
 
47 江戸から72番目の一里塚「二川一里塚」 (2008.12.06撮影) 二川宿
 
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49 二川宿の街並み (2008.12.06撮影) 二川宿
 
50 二川宿の家々に掛かるお揃いの暖簾 (2008.12.06撮影) 二川宿
 
51 東問屋場跡 (2008.12.06撮影) 二川宿
 
52 脇本陣跡 (2008.12.06撮影) 二川宿
 
53 本陣跡 (2008.12.06撮影) 二川宿
 
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57 高札場跡 (2008.12.06撮影) 二川宿
 
58 西問屋場跡 (2008.12.06撮影) 二川宿
 
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本陣、二川駅前を過ぎて、しばらく進むと道は右にカーブして、火打坂と呼ばれる緩やかな上り坂に入る。
そして、登り切ったあたりで旧東海道は左に折れ、しばらくは北西に向かう道が続く。
 
やがて、通りの両側には大きな店舗が増え始め、豊橋市の中心に近づきつつあるのが分かる。
国道1号と合流し、しばらく進んだ東八町交差点で、旧東海道は国道から別れて狭い道に入り、左右に曲がる道筋となる。
吉田宿に入ったのである。
 
問屋場本陣と進み、松葉公園の交差点に到達。
 
旧東海道は、ここから右に折れて北に向かうのだが、JR豊橋駅から遠ざかる方向になるので、本日の旅はここで終了。
 
JR豊橋駅から新幹線で三島に帰還。
それにしても、本日一日掛けて歩いた新居町〜豊橋間が、新幹線だと僅か6〜7分である。
 
60 山の紅葉 (2008.12.06撮影) 豊橋市
 
61 旧東海道のクロマツ跡 (2008.12.06撮影) 豊橋市
 
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64 吉田城東惣門跡 (2008.12.06撮影) 吉田宿
 
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66 吉田城曲尺手門跡 (2008.12.06撮影) 吉田宿
 
67 問屋場跡 (2008.12.06撮影) 吉田宿
 
68 本陣跡 (2008.12.06撮影) 吉田宿
 
69 脇本陣跡 (2008.12.06撮影) 吉田宿
 
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【データ】
■東海道歩行距離

今回  22.1km(新居町〜吉田宿)
通算 300.0km

■利用交通機関

区間 交通機関
三島〜浜松 JR東海・東海道新幹線(三島〜浜松)
浜松〜新居町 JR東海・東海道本線(浜松〜新居町)
豊橋〜三島 JR東海・東海道新幹線(豊橋〜三島)

■費用

用途 金額
JR東海道新幹線(三島〜浜松)(2人分往復、回数券利用)
16,760円
JR東海道本線(浜松町〜新居町)(2人分)
640円
JR東海道新幹線(豊橋〜浜松)(2人分)
2,980円
駐車場代(三島駅前)
1,000円
飲料(2人分)
220円
新居関所跡入場料(2人分)
600円
昼食(ラーメン)、ビール(豊橋市「ラーメン潮見坂」)(2人分)
2,040円
缶ビール
310円
合計
24,550円
累計
230,665円

■立ち寄りポイント
新居関所(新居宿)
飯田武兵衛本陣(新居宿)
疋田八郎兵衛本陣(新居宿)
寄馬場(新居宿)
新居一里塚(新居町)
棒鼻(新居町)
風炉の井(新居町)
紅葉寺跡(新居町)
立場(たてば)(新居町)
高札場(白須賀宿)
白須賀一里塚(白須賀宿)
おんやど白須賀(白須賀宿)
曲尺手(白須賀宿)
夏目甕麿邸址、加納諸平生誕地(白須賀宿)
火防樹のマキ(白須賀宿)
高札建場(白須賀宿)
細谷一里塚(豊橋市)
二川一里塚(二川宿)
問屋場(二川宿)
脇本陣(二川宿)
本陣(二川宿)
高札場(二川宿)
西問屋場(二川宿)
旧東海道のクロマツ跡(豊橋市)
東惣門跡(吉田宿)
吉田城曲尺手門跡(吉田宿)
問屋場(吉田宿)
脇本陣(吉田宿)
本陣(吉田宿)
 
■通過した宿場
(31)新居宿
(32)白須賀宿
(33)二川宿
(34)吉田宿
 
【地図】