お散歩五郎の徒然草 (14) 〜中川を遡る〜


お散歩五郎の徒然草 (14) 〜中川を遡る〜
2007年4月28日(土) 晴れ
 
本日は、中川を遡(さかのぼ)ってみた。
 
東京を流れる大きな川として、多摩川隅田川荒川江戸川は昔から耳にするので知っていたのだが、中川という川は最近まで知らなかった。
東京湾に流れ込む河口付近で荒川と合流しているが、源流は明らかに荒川とは違う。
 
東京駅の地下ホームから総武本線に乗り込む。つい最近まで総武線総武本線が別の路線であることを知らなかったのだが、総武線は黄色の電車で千葉から秋葉原、新宿を経由して三鷹まで走っている路線であり、一方の総武本線は、千葉から東京駅を経て横須賀線へと繋がっている。錦糸町から品川の間は地下を走っていて人目に触れることはないので、乗ったことのない人は、存在そのものを知らないのでは無かろうか。
 
新小岩で下車し、駅北の商店街を抜けて中川を目指す。
 
新小岩の街は、東京23区の旅(葛飾区)で歩いて以来だから、ちょうど一年振りである。桜に代わってツツジの花が見頃の時期となった。
 
10分ほどで中川の土手に到着。この辺りは、荒川中川が まだ合流せず並行して流れており、両方の川に挟まれた岸の上を首都高速中央環状線(C2)が走っている。
 
川に沿って遡りの旅を開始。途中、土手の道が途切れて狭い車道を歩かなければならない箇所があったが、正面から大型ダンプが来て、身体ギリギリを通り抜けて行った時には冷や汗ものであった。
 
上平井橋のところから、中川の流れは荒川から離れ大きく蛇行し始める。土手の道と川の間にはコンクリートの壁があり、川面には降りられない様になっている。
 
蛇行する川に沿って歩くうちに、やがて中川新中川の分岐点が近づいてきた。分岐点の手前で対岸に渡っておかなければ行き止まりになってしまうので、環7青砥(あおと)を渡り西岸へ。
 
分岐点の上流に入ると、歩いてきた下流とは趣がガラっと変わる。コンクリートで造られた都会の人工的な冷たい感じのする岸辺から、田園風景を流れる自然な暖かさを感じる土の岸辺へと雰囲気が変わる。どうせ歩くのなら、やはり、こういう風景の中を歩きたいものだ。
 
やがて、JR常磐線の鉄橋をくぐると、本日のゴール、大谷田(足立区)の街である。
飯塚橋のところで中川を遡る旅は終了。
 
旅の終わりは、いつもの様に温泉である。大谷田温泉「明神の湯」へ。
黒色透明の塩泉であり、なかなか良い日帰り温泉であった。
 
地下鉄千代田線の終端、北綾瀬から、ゆっくり歩いても20分程度の場所なので、皆さんも是非、お試しあれ。
 
1 JR総武本線新小岩駅前」 (2007.04.28撮影) 東京都葛飾区新小岩
 
2 ツツジ満開 (2007.04.28撮影) 東京都葛飾区西新小岩
 
3 荒川と並行して流れる中川 (2007.04.28撮影) 東京都葛飾区西新小岩
 
4 奥戸橋
 
5 中川土手の風景 正面の建物は、葛飾区奥戸総合スポーツセンター
 
 
7 青砥(あおと)橋 (2007.04.28撮影) 東京都葛飾区高砂
 
8 青砥橋からの中川の眺め (2007.04.28撮影) 東京都葛飾区高砂
 
9 中川土手の遊歩道 (2007.04.28撮影) 東京都葛飾区高砂
 
10 京成本線青砥駅 (2007.04.28撮影) 東京都葛飾区青戸
 
11 JR常磐線鉄橋 (2007.04.28撮影) 東京都足立区中川
 
12 緑が多くなった中川土手 (2007.04.28撮影) 東京都足立区中川
 
13 大谷田温泉 明神の湯 (2007.04.28撮影) 東京都足立区大谷田