東京23区の旅 (11) 江東区
2006年3月25日(土) 晴れ
◆JR総武線・亀戸(かめいど)駅を出発。 9:05
JR総武線で本日の出発点・亀戸に向かう。
総武線の千葉方面については、これまで殆ど乗る機会が無かったが、秋葉原駅のホームの幅がとても広い。
秋葉原より東側の総武線沿線については、これまで「東京の外れ」という勝手な印象を持っていたのだが、亀戸の駅前は思いのほか「都会」であった。
私の頭の中では、「東京」イコール銀座、上野、池袋、新宿、渋谷、品川といった、山手線沿線を中心とした街が「東京」だというイメージを持っていたのだが、「江戸」という観点で考えると、もしかしたら、東京駅の東側の、この一帯が中心なのかもしれない。
亀戸駅からは東武亀戸線が出ており、曳舟(ひきふね)駅で東武伊勢崎線に合流しているが、実は、この路線の存在は、今まで全く知らなかった。まあ、福岡から出て来て30年近く経ったとは言え、京浜地区に住んだ期間は6年程度なので、私の東京都内の行動範囲と言えば山手線よりも南側が主であったと言う事だろう。
亀戸線に沿って歩き、東に進む。
◆亀戸中央公園 9:17
広い公園内は、朝の早い時間とあって、まだ人影はまばら。園内の桜は、ようやく開きかけたところである。
公園の東側は、旧中川が流れており、対岸は江戸川区である。
◆亀戸天神 9:47
亀戸中央公園から1㎞ほど西に、亀戸天神がある。
正式な名前は、亀戸宰府天満宮と言う。天満宮であるから、祀ってあるのは菅原道真公である。
雰囲気が、太宰府天満宮(福岡)にとても良く似ていると感じたのだが、帰ってから調べたところ、地形をはじめ社殿や楼門、太鼓橋など、すべて太宰府天満宮にならって造営したとのこと。
池には沢山の亀が生息している。亀が多いから亀戸という名が付いたのか、亀戸という名にちなんで亀を沢山飼っているのかは定かではない。
◆猿江(さるえ)恩賜公園 10:08
亀戸天神から横十間川(よこじゅっけんがわ)に沿って南下。この辺りは縦横に川が流れている。昔、江戸の街の水運のために人工的に造り出された運河なのかもしれない。
横十間川に沿って猿江恩賜公園がある。
この公園も敷地が広く、犬を連れた散歩の人達がポカポカ陽気のひと時を楽しんでいる。
◆東京都現代美術館 10:38
猿江恩賜公園の南西に東京都現代美術館がある。中には入らなかったが、立派な建物である。この辺りから西が深川の町であろうか。
◆深川江戸資料館 10:49
東京現代美術館の数百メートル西に深川江戸資料館がある。建物の前のには、江戸にちなんだお土産の店が並んでいる。
◆清澄(きよすみ)公園/清澄庭園 10:58
深川江戸資料館の西に、清澄公園と清澄庭園が隣接している。
清澄公園の方は、芝の広場が広がる区民の憩いの場であり、清澄庭園の方は手入れの行き届いた有料(150円)の庭園である。元々は、紀伊国屋文左衛門の別邸であり、その後、明治11年に岩崎弥太郎が買い取って庭園造成したとのこと。
駒込の六義園もなかなか良い庭園であったが、ここ清澄庭園も落ち着きのある庭園である。池には沢山のカモが羽根をばたつかせて水浴びをしていた。
◆明治天皇聖蹟/東京海洋大学/明治丸 11:53
晴海運河の畔にある明治天皇聖蹟に訪れるべく、越中島まで足を延ばしたところ、隣接する東京海洋大学(旧東京商船大学と旧東京水産大学が統合)が偶然、一般開放される日とのこと。幸運にも、構内にある明治丸を見学することが出来た。
◆越中島(えっちゅうじま)公園 12:10
隅田川に面した越中島公園。対岸には高層マンションが建ち並ぶ。隅田川の流れは水量も多く、ゆったりとしている。
昨年の関東組高校ミニ同窓会で隅田川ラインに乗船した時のことが思い出された。
◆木場(きば)公園/仙台堀川公園 12:50
木場公園は、お昼時ということもあって沢山の人出。噴水広場ではフリーマーケットが開催されていた。
木場公園大橋を渡ってイベント広場へ。ここから、仙台堀川に沿って遊歩道が続いている。
ここは桜の名所になっているらしく、来週辺りは花見の客で一杯になりそうである。
◆夢の島公園 14:35
仙台堀川公園の近くで昼食を取ったあと、明治通りを南下して夢の島へ。
夢の島大橋を渡ると夢の島公園が広がっている。
マリーナには沢山のボートが停泊していた。
公園の一角には、核実験に巻き込まれた第五福竜丸を展示してある建物がある。
公園を縦断し、湾岸道路を越えると新木場の埋め立て地である。
◆新木場緑道公園 15:10
埋め立て地の東岸に真っ直ぐ伸びる新木場緑道公園。対岸には葛西臨海公園、その先には東京ディズニーランドが見える。
葛西臨海公園の観覧車の辺りから何やら黒煙が立ち上っており、上空にはヘリコプター、地上では消防車のサイレンが聞こえてくる。どうやら火事のようだ。
それにしても、この公園は真っ直ぐな道が1㎞近く続いており、疲れた足には堪える。
公園の先端には東京ヘリポートがある。見ていて面白いことに気が付いた。ヘリコプターの離陸は、真っ直ぐ上空に高度を上げてから方向を変えて飛び立つものだと思っていたのだが、ここ東京ヘリポートでは、飛行機と同じ様に、駐機ポイントから離陸路まで機体を移動させ、離陸コースに入ったところで斜め上方に離陸していくようだ。
ただし、離陸コースまでの移動は飛行機の場合は車輪が付いているので車輪で移動するが、ヘリの場合は、車輪が無いので、地上から数メートルの上空に浮いた状態で低空飛行し離陸コースまで移動する。
◆若洲海浜公園 15:35
若洲橋を渡り、ついに江東区の最南端・若洲の埋め立て島まで足を踏み入れた。
しかし、埋め立て地というのは、変化が少ない真っ直ぐな道が多いので疲れが倍増する。まあ、歩いて来ようと思うのは私くらいのものか。
◆ゆりかもめ有明駅 17:10
若洲から新木場の埋め立て地を経由して、JR京葉線・新木場の駅近くまで戻って来た。
そのまま電車に乗っても良かったのだが、せっかくだから有明まで頑張って歩くことに。これが結構辛かった。
各種の催しで何度か来ている国際展示場(東京ビッグサイト)に着いた時には17時を回ってしまった。
広い駐車場を横切り、ゆりかもめの始発駅・有明に到着。今日は、久しぶりに歩いた。
さて、来週は、いよいよ、中野区の桜見物である。晴れると良いのだが。(今のところ、予報は晴れ!)