東京23区の旅 (12) 中野区
2006年4月1日(土) 晴れ
◆JR中央線・阿佐ヶ谷(あさがや)駅を出発。 8:43
阿佐ヶ谷駅は、城南高校(福岡県)の修学旅行の時に通過したことはある(勿論、全く記憶は無い)が、降りるのは今日が初めての駅である。
本日は中野区の旅であるが、どうしても歩きたい道「桃園川(ももぞのがわ)緑道」があったので、緑道の起点の町・阿佐ヶ谷(杉並区)からの出発となった。
◆桃園川緑道(杉並区) 8:53
阿佐ヶ谷駅北口から新宿方向に400メートルほど歩いたところに、けやき公園という小さな公園がある。この公園のすぐ先から桃園川緑道が始まる。
緑道には、ところどころ、河童やカエルなどのオブジェが飾ってあり、道行く人に和みを与えている。
桃園川緑道は、元々は桃園川という川であったところを遊歩道にしたものであり、桃園川が神田川に合流していた末広橋のポイントまで続く。
車道と緑道(元の川)の交差点が昔の橋の部分であり、○○橋跡という石碑が所々に見られる。
◆蚕糸(さんし)の森公園(杉並区) 9:15
環七との交差点で一旦、桃園川緑道に別れを告げ、杉並区の東部を南下。
高円寺(こうえんじ)陸橋のガードを潜ったところに蚕糸の森公園がある。
敷地はそれほど広くないが、公園内に入ると正面に幅の広い滝の流れが造られており、その裏手には綺麗な水の池が配された区民の憩いの場となっている。
池の畔の桜は満開であり、花見の客が、ちらほら集まり始めている。広場では、フリーマーケットが開かれていた。
蚕糸の森公園をあとに、北上して再び、桃園川緑道へと戻り、緑道の散策を再開。
◆末広橋(中野区/新宿区) 10:10
桃園川緑道を歩ききり、旧桃園川と神田川の合流地点に到達。ここに、かぐや姫の歌「神田川」の石碑があった。「あなたはもう、忘れたかしら、赤い手ぬぐいマフラーにして」でお馴染みの歌・神田川は、この辺りが背景になっているのであろうか。
神田川に架かる末広橋。神田川に沿って、桜がまさに満開である。背景には、新宿副都心の高層ビルが聳えており、面白い構図を見せてくれる。
神田川沿いには、遊歩道が延びている。
桜を楽しみながら下流(北方向)に進み、東中野方面へ。
11時に、JR中野駅でみんな(高校の同級生)と待ち合わせをしているので、JR中央線のガードを潜ったところで神田川とは別れを告げて方向転換、東中野駅方面へ。
東中野駅から中野駅までの間を、中央線に沿って伸びているのが桜山通りである。
途中、右手には、相撲の花田兄弟も通った明大付属中野中学と高校がある。この道の左手の土手には、菜の花と桜が咲き誇っており、黄色とピンクのコントラストが何とも美しい。
◆JR中野駅 10:40
少し早かったが、待ち合わせ場所の中野駅に到着。駅前はポカポカ陽気もあってか沢山の人出で賑わっている。
正面にはアーケード街の入口があり、左手には、かの有名な中野サンプラザのビルが見える。
みんなとの待ち合わせ場所として、ネットの電子掲示板に南口と明記したかどうか思い出せず、とにかく、桃園川緑道に近い南口の方に回って待つことにした。
約束時間の5分ほど前に、まずシンコさんが到着。「今日は歩くゾッ!」という決意みなぎる出で立ちである。
続いて久美さん到着。最後に博多っ子さんが到着して全員集合。
歩くコースは、中野区在住の博多っ子さんがアレンジしてくれるとのことであり、この先が楽しみである。来られないと言われていたクロさんも、少しだけ参加できるとのこと。まずは、中央線で東中野まで移動。
◆神田川 11:20
東中野から神田川に出て、お花見コースの散策を開始。
先程、歩いた時とは違い、川沿いを歩く人達がもの凄い数に膨らんでいた。神田川の桜は有名であるらしい。
それにしても、川の両岸をピンク一色に染める桜の帯は爽快である。
久保前橋(新宿区)まで下ってきたところでUターン。対岸に回って小滝橋まで戻る。
途中、美味しそうな甘味処があり、あんみつと桜を楽しむ人達がいた。ちょっと未練が残ったが、グっと堪えて先に進む。(久美さんとシンコさんも同じ気持ちだったかな?)
小滝橋で神田川の桜と別れて、次の目的地・新井薬師に向かうべく、早稲田通りを進み西武新宿線・中井駅へ。
◆新井薬師公園 12:15
中井駅から1駅、新井薬師駅までは電車で移動。
駅から10分ほど歩いて新井薬師公園へ。
園内は、満開の桜の下、花見客の宴がたけなわであった。
中野区の桜は素晴らしいが、博多っ子さんの、桜のもう一つのお薦めコース・中野通りを歩いてから新井薬師に戻り、12:30にクロさんと合流。
◆哲学堂公園 12:40
中野通りを北上し、哲学堂公園へ。
妙正寺川を挟んで南側が妙正寺川公園、北側が哲学堂公園である。どちらも花見の客で一杯であり、至る所で花見の宴が開かれている。
◆哲学堂まつおか(昼食) 13:30
中野通りの桜を再度楽しみ、クロさんを見送ったあと、本日の楽しみの一つであったお昼の宴。博多っ子さんお薦めの店「哲学堂まつおか」で楽しいひとときを過ごす。
この店は、店の半分が漆器の展示と販売、半分が和食屋の店となっている。店内には、漆の香りが漂っている。博多っ子さん曰く、漆器屋を営むご主人のこだわりが高じて始めた和食の店とか。筍とタコの木の芽和え、ヒジキ寿司がとても美味しかった。
◆歴史民族資料館 14:55
美味しい食事とビールを楽しんだあと、ウォーキングを再開。
それにしても、結構歩いているのだが、みんな弱音を吐くことなく歩き続けている。多分、相当足に来ている筈なのだが。
新青梅街道を歩くうちに、中野区の歴史民族資料館があったので立ち寄ることにした。
館内には、江戸時代のお犬様の駕籠や、弥生時代の武蔵野台地・中野の想像絵などが展示されている。
◆平和の森公園 15:15
広い敷地の公園。公園の森の中には、竪穴式住居を再現したものがある。
森の南側には芝生の広場があり、スポーツを楽しむ人達で賑わっている。
東京には、広い敷地の公園が多いと常々感じていたのだが、博多っ子さんが理由を説明してくれた。
都の条例で避難場所に使える場所の確保が義務づけられているとのことである。
◆中野駅(解散) 16:10
本日最後の訪問地は、中野駅前にある「ブロードウェイ」と呼ばれる一角である。
博多っ子さんの案内で回ったが、オタクの店と言うか、何とも凄い店(博多っ子さんの表現を借りれば、Deepな店)が並んでいる。1枚が数十万円もするドラゴンボールのカードや、グリコのオマケに入っていそうなミニチュアなどが、たくさん陳列されている。とにかく不思議な一角である。
本日の「中野区の旅」、満開の桜あり、美味しい料理あり、歴史の勉強あり、最後はディープな体験ありで、とても楽しい一日でした。
皆さん、本当にお疲れ様でした。それから、魅力一杯の企画を準備してくれた博多っ子さん、本当に有り難うございました。
毎週なんてムリムリという声が上がってましたので、次にまたみんなで歩く企画をするとしたら1〜2ヶ月先でしょうか。
美帆さんが、「板橋がいい」と言われてましたので、次の企画は板橋かな?