憲法改正は、まずは第96条から

憲法改正は、まずは第96条から
2015年07月29日(水) 晴れ

 梅雨が明けて以来、猛暑が続いている。最近は「熱中症」と言う言葉が普通に聞かれる様になり、部屋の中にいても熱中症に罹る場合があるので、エアコンを活用しようと呼びかける様になってきた。つい最近、ご近所のご主人が部屋でパソコンを使っている時に熱中症で倒れて救急車で運ばれたという話もあり、我が家でも、マメにエアコンを点ける様にし始めた。暑がりの私にとっては、ガンガンと遠慮無くエアコンを点けられるので、良い傾向である。
 今週の初め、講演会を聴講するために東京に出る機会があったので、ついでに兼ねてから車で行きたいと思っていた東京・立川にある家具屋さんにも行ってきた。この時のお話は後日、本ブログにアップしたいと思うが、本日は買って来たロッキングチェアーについて少しだけ紹介する。元々は、私が茶の間でテレビを見る際に使っていた座椅子をロッキングチェアーに替えてみようと思い買ってきたのだが、思っていたよりも横幅が広くて狭い座敷内の移動に支障があることが分かり、従来からあったもう一つのロッキングチェアーの方を使うことにしたのだが、見ていたカミサンが、私もロッキングチェアーに座ってテレビを見たいと言うことになり、昨日は夫婦で家具の再配置を検討。何とか2台のロッキングチェアーを6畳の座敷に配置することが出来た。(写真) これで、心地良い揺れを楽しみながら韓流ドラマを楽しむことが出来そうである。

1 夫婦のロッキングチェアー。右側が私、左がカミサン

 さて、本日は日本国憲法の話をちょっと。ここ数年になって、いよいよ日本国憲法改正の機運が高まってきており、今月は憲法改正の前に解釈改憲の範囲で立法を目指していた安保関連法案が無事、衆議院を通過して参議院での審議に入った。たとえ参議院で否決されたとしても、再度、衆議院で2/3以上の賛成が得られれば法案成立するので、まず、本法案の成立は間違いないところであろう。恐らく、本法案のキッカケは米国側からの要請であることは間違いないと思うが、以下の世情の大きな変化にあっては、日本の安全保障(国防面)を真剣に考えれば、「憲法9条があれば大丈夫」と平和ボケしたことばかりも言ってられないので、まずは第1歩として今回の法整備は妥当なところである。
●米国の事情の変化
  世界の警察の役割を止めると宣言。米国経済状況から軍事費削減を余儀なくされている。
●中国の脅威急拡大
 ・南シナ海での横暴(他国領海での埋め立てによる滑走路建設)
 ・ウイグルチベット問題(虐殺を含むウイグル人弾圧など)
 ・東シナ海日中中間線付近での基地建設(沖縄の目と鼻の先)
 ・沖縄の中国組み入れの画策
 ・尖閣諸島問題
北朝鮮の不穏な動き
 ・金正恩の統率力低下、核ミサイル配備
シーレーン問題
 ・エネルギー100%海外依存の日本にとって、シーレーン封鎖は致命傷。中東問題、ホルムズ海峡、南シナ海東シナ海での中国の動き。

 次のステップとしては、いよいよ憲法改正であろうと思うが、現在の日本国憲法はGHQ、マッカーサーが数日で書き上げた英語の憲法案を和訳したものが、ほぼそのまま現在の日本国憲法となっており、69年間、1文字たりとも変更されていないと言う、世界的にも異常な状態が続いている。何か、触ってはいけない聖域であるかの様な存在になっている。GHQによる日本国民の洗脳政策がこれほど行き渡って成功していると言うことである。戦後70年の節目と言うことが良くいわれるが、まさに、この節目を迎えて、独立国日本としては、憲法のあるべき姿を見直す時期に来ていると思う。そこで、憲法改正にあたっては、まず、第96条(憲法改正に関する条文)の改正が最初ではなかろうかと思う。

日本国憲法第九十六条 (日本国憲法第9章「改正」)
 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
〜〜〜以上、条文〜〜〜
つまり、以下の3条件の全てが満足されない限り日本国憲法を改正することは出来ないと言うことである。
1)衆議院での総議員の2/3以上(現議席数では317以上)の賛成
2)参議院での総議員の2/3以上(現議席数では162以上)の賛成
3)国民投票での過半数の賛成
憲法を常にその時々の最適な状態に維持し続けるには、1)、2)の条件は不適。「2/3以上」であることの妥当性が無いだろう。「憲法はなるべく変えないのが良い」とでも言う様な偏見でもない限り、1)、2)ともに「過半数」と言う民主主義の観点から一番自然な条件にするのが良いと私は思う。
元々、衆参両議院での総議員数の2/3以上などと言う非現実的な条件にしたのは、GHQが、自分達で作った日本国憲法を、独立後(GHQ占領体制終了後)の日本国民に変えさせないために編み出した条件なのであろうから。