続・東京23区の旅(9) 〜葛飾区〜


続・東京23区の旅(9) 〜葛飾区〜
2012年6月30日(土) 晴れ
更新:2023年10月16日(月)
 
約1ヶ月ぶりとなる「続・東京23区の旅」、本日は葛飾区を歩く。
 
本日のスタートポイントは、葛飾柴又である。
 
8:29発の「こだま」に飛び乗り、三島を出発して品川へ。
柴又へは、従来なら、東京駅まで新幹線で行き、上野か日暮里で京成電鉄に乗り換えるところであるが、東京スカイツリーのことが頭に浮かび、本日は、近くを通過するコースとして、品川から都営浅草線、京成電鉄と進むコースを選択した。
 
京浜急行の品川駅ホームに上がると、ちょうど急行成田空港行きが出発する直前であった。
座席もスカスカであったし、取りあえず乗ってしまえば良かったのだが、京急の上りは余り利用した事がないため、成田空港行きが、果たして京成高砂駅を通るのかどうか分からず、ちょっと躊躇(ためら)って、次の電車にすることにした。これが、後になって悔やまれることになる。
 
電光掲示板を見たところ、品川から京成高砂までは1本道であり、全ての上り電車が京成高砂までは同じ路線を走ることが分かった。こんな事なら、急行に乗っておけば良かった。
でもまあ、この時間はまだ混んでない様だし、気にする必要もないかと思い直し、電車を待っていたところ、到着したのは京成高砂の1駅前の青砥(あおと)行きの普通電車であり、しかも満員の状態。
それでも、品川でかなりの人が降りたので、何とかボックス席に座ることが出来たのだが、同じボックス席の向かいに座っている中年の男性が、電車が走り出した途端に『自我の境地』に入ったかの如く、ブツブツと女性口調で独り言を喋り始めたのである。
まあ都会生活が長いと、この手の人には何回も出会っているので驚くことはないのだが、長椅子席とは違い、同じボックス席の膝がぶつかり合うほどの至近距離でブツブツと独り言を喋り続けられると、こちらとしては、どういう顔をしていれば良いのか迷ってしまう。
私は、何とか気にせずにいたのだが、こういう人に慣れてないカミサンにとっては、気味が悪いのは当然であり、向かいの中年男性が、この先どういう行動に出るのか分からないので、万一何か仕掛けられたら、持っているリュックを楯にして、相手の急所を蹴り上げる覚悟で身構えていたそうである。これは後でカミサンに聞いた話であるが。
 
そうこうするうちに、電車は終点の青砥駅に到着。次の電車に乗り継いで、1駅先の京成高砂に着いた。
数年前に来た時には、確か、金町線は京成本線の隣のホームであったと記憶していたのだが、今日行ってみると、一旦改札口を出て真っ直ぐ進んだ先に、高架になった金町線のホームが出来ていた。
 
1駅先の柴又で電車を降り、寅さん像のところで記念写真を撮ったあと、帝釈天の参道へと進む。
 
1 柴又駅前の寅さん像
 
2 帝釈天参道の入口にある常夜灯。渥美清さんが寄贈したものらしい
 
3 帝釈天の参道風景
 
今朝は朝食が早かったせいで、カミサンがお腹が空いたと言っていたので、ウォーキングを始めたばかりではあったが、高木屋さんに入って まずはお団子で腹ごしらえ。
カミサンは、アンコの乗った「草だんご」、私は、醤油を付けて焼いた団子に海苔をまぶした「磯おとめ」を注文。
 
4 高木屋さんの草だんご
 
5 磯おとめ
 
店内には、「男はつらいよ」の出演者の写真が沢山展示されており、映画の中の「とらや」にいる気分である。
実は、参道の先には、「とらや」と言う店が実在し、以前の私は、その店が「男はつらいよ」のロケ地として使われていた店だと思い込んでいたのだが、「こちらの高木屋さんの方がロケ地だった」と友人に教えられ、認識を新たにしたところであった。
 
ところが、本日、インターネットで調べたところ、高木屋さんは、衣装替えや休憩に使われた店なのだそうであり、やはり、実在する「とらや」の方が、「男はつらいよ」の1作目から4作目までロケ地として使われた店だったそうである。
と言う事で、本日、認識を再修正した。
 
お団子でお腹を満たしたあと、帝釈天(題経寺)に入ると、ちょうど境内で猿回しが行われており、調教された猿が、小さな女の子と手を繋いでおとなしくしているのが見えた。良く調教したものである。
 
6 帝釈天の山門
 
 
8 女の子と手を繋ぐ猿
 
 
帝釈天の裏門を抜けて、その先にある山本亭の庭を通り抜けると、正面に柴又公園への上り階段がある。
階段を登って、今度は、公園にあるエレベータで下に降りると、寅さん記念館がある。
私は、以前にも訪れたことがあるのだが、カミサンが初めてなので記念館に入る。
中には、「とらや」の店内を再現したセットがあり、また、各所で<「男はつらいよ」の映像の一部を流したりしているので、とても懐かしくなり、また映画を見たくなってくる。
 
10 寅さん記念館の中にある「とらや」のセット
 
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柴又公園から、江戸川沿いに少し遡り、河川敷に降りると、細川たかしさんの歌で有名になった矢切の渡しがある。
対岸までの舟賃は100円。前に乗った時は、真冬で吹きさらしの渡し舟の上だったので、とても寒かったのだが、今日は夏目前の気候と言う事で、とても爽やかであった。
 
12 江戸川の河川敷
 
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14 江戸川河川敷に咲く菖蒲
 
15 矢切の渡し
 
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舟に乗った時点では、戻りも渡し舟に乗ってくる積もりであったのだが、せっかくだから、違う道を歩こうと思い直し、対岸の千葉県側を歩いて、金町(かなまち)に向かうことにした。
江戸川の東京側河川敷は、野球場になっているが、千葉側はゴルフの練習場になっていた。
 
17 江戸川の千葉県側の風景
 
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19 千葉側河川敷にあるゴルフ練習場
 
江戸川沿いに北上し、国道6号に架かる新葛飾橋を渡って、東京都(葛飾区)に戻ってくる。
 
20 新葛飾橋を渡る
 
21 江戸川の流れ
 
22 東京スカイツリ−
 
次の訪問地は、葛飾区の北東部に広がる水元公園であるが、確か、食事処など無いと記憶していたので、途中のコンビニで、お弁当と缶ビールを買い込む。
 
水元公園に着くと、目の前に花菖蒲園が見える。
6月も末日と言う事で、菖蒲も見頃を過ぎて終わり直前の様であった。
それにしても水元公園は広く、また、目の前にある大池が、何とも味のある風景を創り出している。カミサンは、ヨーロッパによくある様な風景だと言って感心しきっていた。
 
23 水元公園の風景
 
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水面と対岸の風景を楽しみながら、お弁当を広げると、途端に、鳩たちが足下に近づいてきた。
 
26 水元公園の鳩
 
27 水元公園の花菖蒲園は見頃のピークを過ぎていた
 
28 釣りを楽しむ人
 
29 三味線を弾く人
 
30 公園の風景に溶け込む人。・・・何?溶け込んでない?(笑)
 
このあと、広大な水元公園を、奥まで分け入って行くつもりであったのだが、最近は、ウォーキングが10kmを越えたあたりから、左膝が痛み出す様になって来ており、本日も、既に膝の痛みが出ていたため、ここでウォーキングを終了することにした。
 
JR常磐線の金町駅まで戻り、電車に乗る。
帰りは、日暮里経由で東京駅に出て、一昨日にオープンしたばかりのエキナカの店・グランスタで買い物をしてから帰途につく。
 
31 金町の猫
 
32 6月28日にオープンした東京駅エキナカの「グランスタ」