北海道2009春 (2)
2009年4月27日(月) 曇、のち、晴れ
5時に眼が覚めた。朝食までには随分と時間があるので、朝の散歩をしようと思い立った。カミサンは、まだ起きて一緒に散歩する程には覚醒していないだろうと思ったので、一人で朝飯前(笑)の函館の街を散歩して来ることにした。
昨日立ち寄ったベイエリアを経由し、八幡坂(はちまんざか)を登って元町エリアへ。
旧函館区公会堂からハリストス教会へと周り、二十間坂を降りてホテルに戻る。
ユニクロの防寒ウェアであるヒートテックのシャツにフリースを着込み、マフラーを巻いてダッフルコートを羽織るという真冬のスタイルで歩いたため、ホテルに戻った時には、汗でシャツがビショビショになってしまった。ユニクロの服は本当に安くて暖かい。
朝食のあと、迎えに来たバスに乗り込み、7:55にホテルを出発。
本日最初の訪問地は、湯の川にある函館海峡市場。ツアー会社・阪急交通社と提携している店である。
どうやら、ツアー料金を安くしている分、買い物で金を落とさせようという魂胆の様である。魂胆が分かっていながら、ついつい買ってしまうのが人間の浅はかさ。我々夫婦もご多分に漏れず、「宅配料金無料」の一言に乗せられて沢山の買い物をしてしまった。
次の訪問地は、トラピスチヌ修道院。バター飴で有名なトラピスト修道院と勘違いしていたのだが、ガイドさんの説明で納得。男性がトラピスト、女性がトラピスチヌと言うそうであり、こちらは女子修道院であるトラピスチヌ修道院であった。
ここの修道院は庭が公開されているので入れる。前夜の雪で庭は真っ白な雪景色であった。
それにしても、今回のガイドさんは、最初の歓迎の挨拶でも分かるとおり、とても面白い人であり、かつ、ガイドが上手い。ガイドブックには絶対に載っていない様な地元の情報を織り交ぜてガイドしてくれるので、退屈せず聞き入ってしまう。今回の旅が楽しいものになったのは、ガイドさんのお陰と言っても過言ではない。
次に訪れたのは五稜郭。
本来の気候であれば、五稜郭の桜が見頃の時期なのだそうだが、今年は開花宣言を出した翌日に大雪が降ったので、桜どころでは無くなったとのこと。ガイドさんの言葉を借りると、「開花宣言をした翌日に雪が降りやがって」だそうな。
ここ五稜郭は、花見の名所だそうで、花見の時期になると桜の下でジンギスカン鍋を食べると言うのが北海道の花見の流儀なのだそうである。
函館の最後の訪問地は元町エリアである。
詳細なコースは知らなかったのだが、まさに朝の散歩で周った旧函館区公会堂からハリストス教会へと進むコースであった。強風と寒さの中の散策となり、ツアー客はみんな震えながらの観光となった。
函館の街をあとに、バスは高速道路を経由して大沼公園へ。
途中、北海道昆布館と言う昆布専門の店に立ち寄り、買い物タイム。本日2度目の買い物タイムである。またまた昆布商品を買い込む。
バスは先に進み、やがてトンネルを抜け国道5号を右に曲がってしばらく行くと、大沼公園に到着。
雪を頂いた駒ヶ岳と大沼公園は、季節外れの冬景色である。
ここで昼食を取った後、バスは噴火湾沿いに走り、洞爺湖を目指す。
途中、長万部(おしゃまんべ)のドライブインで休憩したあとバスは洞爺湖(とうやこ)畔に出る。
洞爺湖に浮かぶ中島の背後には、富士山によく似た羊蹄山(ようていざん)が聳えている。
洞爺湖の観光は車窓からのみであり、そのままバスは昭和新山へと向かう。
昭和新山は、畑だった所に亀裂が入り、徐々に隆起が起きて、数年の間に今の様な山が出来上がったそうである。その名のとおり、昭和になってからの話である。
畑の中に山が出来たと言うことで、昭和新山の土地は個人所有であるとか。元々の所有者から町の郵便局長さんが買い取って、今はその方が所有者なのだそうである。
昭和新山をあとに、バスは伊達ICから道央自動車道に乗り、登別(のぼりべつ)温泉を目指す。
ここ伊達市は、元々、仙台伊達氏の一人が明治時代に移って来て町を興したのが名前の由来とのことである。
登別温泉街に入ったあと、本日3回目の買い物タイム。
そのあと、本日の宿「パークホテル雅亭」に到着。登別温泉独特の白濁の湯は最高であった。