北海道サイクリング1985(1)
時期:1985年8月10日(土)〜8月18日(日)
前年に続き、この年も北海道を走る。今回の相棒は、同じアパートに住む会社の同僚である。
日程 | コース | 宿泊地 |
---|---|---|
8月10日 | 沼津→上野→(夜行)→青森 | 車中泊 |
8月11日 | 青森→(青函連絡船)→函館→五稜郭→函館ベイエリア→函館山→函館市場→一宿 | 「函館国際ホテル」 |
8月12日 | 宿→(国鉄)→様似→(サイクリング)→襟裳岬→宿 | 民宿「えりも荘」 |
8月13日 | 宿→黄金海岸→広尾→幸福駅→愛国駅→帯広→十勝川温泉→宿 | 十勝川温泉民宿 「田園」 |
8月14日 | 宿→池田町ワイン城→(国鉄)→根室標津→尾岱沼温泉→宿 | 尾岱沼温泉 「戸田旅館」 |
8月15日 | 宿→野付半島→根室標津→(国鉄)→標茶→弟子屈→宿 | 弟子屈温泉民宿 「森の家」 |
8月16日 | 宿→摩周湖→アトサヌプリ→川湯温泉→宿 | 川湯温泉 「川湯第一ホテル」 |
8月17日 | 宿→美幌峠→網走湖→(夜行)→札幌 | 車中泊 |
8月18日 | 札幌→(国鉄)→千歳→(空路)→羽田→東京→(新幹線)→三島→沼津 |
以下は、会社(事業部)の季刊誌に掲載された紀行文である。
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*** 第2部 道南・道東編 1985年 夏 ***
8月11日(日) 函館
♪♪ 上野発の夜行列車降りた時から、青森駅は・・・朝だった。 ♪♪
「左手,丘の上に見えますのが当別トラピスト修道院でございます。」
青函連絡船の船旅もそろそろ終わりなのであ〜る。
五陵郭から函館の繁華街を走り抜け、ハリストス教会のある元町へ。
石畳の坂道を登り切って振向くと、函館港が一望できるのであ〜る。
ロープウェイ乗場で待つこと1時間。きらめく街の灯りと空の星との境が分からないほどの夢の世界。正に100万ドルの夜景なのであ〜る。
8月12日(月) 襟裳(えりも)
♪♪ えりもの春は何もない春です・・・襟裳の夏は何もない事はないのです。 ♪♪
日高本線の終着駅・様似(さまに)から襟裳までの海岸線の35キロ。砂浜には昆布が横たえられ、親子岩にはカモメが群がり、また沖の洛陽が最高なのであ〜る。
襟裳岬。満天の星、都会とは星の密度が違う。星が降るとはこの事を言うのだ。こんなロマンチックな所は、女の娘と二人っきりで来るべきなのであ〜る。
8月13日(火) 襟裳岬 〜 十勝川温泉
♪♪ ハ〜北海名物、数々コラあれどヨ・・・最近の名物は広尾線の幸福駅 ♪♪
百人浜から黄金道路を走り広尾町へ。ここを始点とする広尾線には,あの有名な幸福、愛国の両駅がある。ミーハー族の我々としては,立ち寄って『愛の国から幸福へ』の切符を買ったのは当然なのであ〜る。
帯広郊外の十勝川はあのアキアジ捕獲で有名なところ。とにかく今日は走った。何しろ途中の輪行(国鉄利用)を取り止めて144キロを走破したのであ〜る。
8月14日(水) 池田町、尾岱沼
♪♪ あの消えそうに燃えそうなワインレッドの・・・十勝ワインは最高。 ♪♪
池田町はワインの町。小高い丘の上に町営のワイン城がそびえている。
バルコニーからの池田の街並を肴に,冷えたワインをゴクリ。これが最高なのであ〜る。
6時間の列車の旅を終え、根室標津(しべつ)の駅を降りる。余りの寒さに思わずトレーナを着込んだ。
野付(のつけ)半島を左に見ながら、今日の宿・尾岱沼(おだいとう)までの10キロを震えながら走ったのであ〜る。
8月15日(木) 野付半島
♪♪ はるかクナシリに白夜は明ける・・・野付半島から国後は目と鼻の先 ♪♪
根室海峡に突き出た野付半島。細長い半島を走ると道の両側に海を臨むことができるのであ〜る。
半島の先にはトドワラと呼ばれるトドマツ残骸の奇観が広がる。
ジャリ道を更に進むと馬の群れが行く手を塞いでいた。さすがに北海道の馬は落着いたもので、50センチまで近づいてもビクともしない。
蹴られるのが恐いので我々の方が引返したのであ〜る。
8月16日(金) 摩周湖、屈斜路湖、川湯温泉
♪♪ 霧にだかれて静かに眠る・・・摩周湖は今日も霧の中 ♪♪
弟子屈(てしかが)温泉を出発してからずっと急勾配が続く。見晴らしでも良ければ疲れも半減するのだが、誰の行ないが悪かったのか(多分つれのS君)、10メート
ル先も見えないのであ〜る。
標高660メートルを登りきったら、そこは霧の世界であった。どうしてくれるの。
摩周湖をわずか数十分で駆け降りると、そこにアトサヌプリ(硫黄山)があった。
摩周湖の霧と硫黄臭で胸がムカついていたので、ゆで卵をヤケ喰いしたら本当に胸がムカついてきたのであ〜る。
8月17日(土) 美幌峠、網走
♪♪ その名も網走番外地・・・夜行に乗る前に思わず銭湯へ ♪♪
美幌(びほろ)峠。標高490メートル。ここからの屈斜路(くっしゃろ)湖の眺めは最高である。
余りの感動に、S君思わずそばにいた女の子を口説いて一緒に写真を撮ることに成功したのであ〜る。
しかし,実はこの女性ミセスだったのであ〜る。
美幌町。何もない町。夜行を待つのも芸がないので,予定を変更して網走まで走った。
北海道最後の日という思いもあり,また100キロを走ってしまった。
カニも喰い納めと豪華にカニラーメンを平げた後,町の銭湯に乗り付けたのであ〜る。
夜行で札幌に移動したあと、翌18日に帰途に着く。
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*** 第2部 道南・道東編 1985年 夏 ***
8月11日(日) 函館
♪♪ 上野発の夜行列車降りた時から、青森駅は・・・朝だった。 ♪♪
「左手,丘の上に見えますのが当別トラピスト修道院でございます。」
青函連絡船の船旅もそろそろ終わりなのであ〜る。
五陵郭から函館の繁華街を走り抜け、ハリストス教会のある元町へ。
石畳の坂道を登り切って振向くと、函館港が一望できるのであ〜る。
ロープウェイ乗場で待つこと1時間。きらめく街の灯りと空の星との境が分からないほどの夢の世界。正に100万ドルの夜景なのであ〜る。
8月12日(月) 襟裳(えりも)
♪♪ えりもの春は何もない春です・・・襟裳の夏は何もない事はないのです。 ♪♪
日高本線の終着駅・様似(さまに)から襟裳までの海岸線の35キロ。砂浜には昆布が横たえられ、親子岩にはカモメが群がり、また沖の洛陽が最高なのであ〜る。
襟裳岬。満天の星、都会とは星の密度が違う。星が降るとはこの事を言うのだ。こんなロマンチックな所は、女の娘と二人っきりで来るべきなのであ〜る。
8月13日(火) 襟裳岬 〜 十勝川温泉
♪♪ ハ〜北海名物、数々コラあれどヨ・・・最近の名物は広尾線の幸福駅 ♪♪
百人浜から黄金道路を走り広尾町へ。ここを始点とする広尾線には,あの有名な幸福、愛国の両駅がある。ミーハー族の我々としては,立ち寄って『愛の国から幸福へ』の切符を買ったのは当然なのであ〜る。
帯広郊外の十勝川はあのアキアジ捕獲で有名なところ。とにかく今日は走った。何しろ途中の輪行(国鉄利用)を取り止めて144キロを走破したのであ〜る。
8月14日(水) 池田町、尾岱沼
♪♪ あの消えそうに燃えそうなワインレッドの・・・十勝ワインは最高。 ♪♪
池田町はワインの町。小高い丘の上に町営のワイン城がそびえている。
バルコニーからの池田の街並を肴に,冷えたワインをゴクリ。これが最高なのであ〜る。
6時間の列車の旅を終え、根室標津(しべつ)の駅を降りる。余りの寒さに思わずトレーナを着込んだ。
野付(のつけ)半島を左に見ながら、今日の宿・尾岱沼(おだいとう)までの10キロを震えながら走ったのであ〜る。
8月15日(木) 野付半島
♪♪ はるかクナシリに白夜は明ける・・・野付半島から国後は目と鼻の先 ♪♪
根室海峡に突き出た野付半島。細長い半島を走ると道の両側に海を臨むことができるのであ〜る。
半島の先にはトドワラと呼ばれるトドマツ残骸の奇観が広がる。
ジャリ道を更に進むと馬の群れが行く手を塞いでいた。さすがに北海道の馬は落着いたもので、50センチまで近づいてもビクともしない。
蹴られるのが恐いので我々の方が引返したのであ〜る。
8月16日(金) 摩周湖、屈斜路湖、川湯温泉
♪♪ 霧にだかれて静かに眠る・・・摩周湖は今日も霧の中 ♪♪
弟子屈(てしかが)温泉を出発してからずっと急勾配が続く。見晴らしでも良ければ疲れも半減するのだが、誰の行ないが悪かったのか(多分つれのS君)、10メート
ル先も見えないのであ〜る。
標高660メートルを登りきったら、そこは霧の世界であった。どうしてくれるの。
摩周湖をわずか数十分で駆け降りると、そこにアトサヌプリ(硫黄山)があった。
摩周湖の霧と硫黄臭で胸がムカついていたので、ゆで卵をヤケ喰いしたら本当に胸がムカついてきたのであ〜る。
8月17日(土) 美幌峠、網走
♪♪ その名も網走番外地・・・夜行に乗る前に思わず銭湯へ ♪♪
美幌(びほろ)峠。標高490メートル。ここからの屈斜路(くっしゃろ)湖の眺めは最高である。
余りの感動に、S君思わずそばにいた女の子を口説いて一緒に写真を撮ることに成功したのであ〜る。
しかし,実はこの女性ミセスだったのであ〜る。
美幌町。何もない町。夜行を待つのも芸がないので,予定を変更して網走まで走った。
北海道最後の日という思いもあり,また100キロを走ってしまった。
カニも喰い納めと豪華にカニラーメンを平げた後,町の銭湯に乗り付けたのであ〜る。
夜行で札幌に移動したあと、翌18日に帰途に着く。