東海道ふたり旅(21) 吉田宿〜藤川宿(35:御油宿、36:赤坂宿、37:藤川宿)


東海道ふたり旅(21) 吉田宿〜藤川宿(35:御油宿、36:赤坂宿、37:藤川宿)
2009年4月11日(土)晴れ
更新:2020年6月27日(土)
 
7:59発の「こだま」で三島駅を出発し、9時過ぎに豊橋に到着。
4ヶ月ぶりに、旧東海道の旅の再開である。
 
駅を出発して、旅の再開ポイントである松葉公園へ。
4ヶ月前に訪れた時には、真冬の寒さであったこの公園も、今や桜満開の季節であった。
 
1 松葉公園は桜満開(2009.04.11撮影) 吉田宿(愛知県豊橋市)
 
旅を再開しての最初の立ち寄りポイントは、西惣門跡である。
国道1号を横断した歩道の右側に、屋根までの高さが3メートル足らずの小さな門が残っている。腰を屈めないと潜れなさそうだ。
 
2 吉田城西惣門跡(2009.04.11撮影) 吉田宿(愛知県豊橋市)
 
 
さらに左折&右折して北の方向に進むと、豊川の流れに架かる豊橋がある。文字どおり、現在の豊橋市の名前の由来となった橋である。
豊川には、沢山の水鳥たちが泳いでいた。多分、鵜ではないかと思われる。
豊橋を渡ると、旧東海道は左に折れる。
 
下地一里塚を過ぎたあたりから、道は北西に延びる真っ直ぐな道となる。
下地(しもじ)の町を抜けたあたりで、ちょっと寄り道。
旧東海道を右に100メートルほど入ったところに、弥生時代の住居遺跡がある。瓜郷(うりごう)遺跡である。
満開の桜をバックにして、復元された茅葺きの住居が映える。
 
4 松尾芭蕉 吉田宿旅籠の記(2009.04.11撮影) 吉田宿(愛知県豊橋市)
 
 
 
7 豊川に架かる豊橋(2009.04.11撮影) 愛知県豊橋市
 
 
9 聖眼寺の芭蕉句碑(2009.04.11撮影) 愛知県豊橋市
 
10 江戸から74番目の一里塚「下地一里塚」(2009.04.11撮影) 愛知県豊橋市
 
11 瓜郷遺跡(2009.04.11撮影) 愛知県豊橋市
 
12
 
13
 
旧東海道に戻り、旅を再開。
しばらく進んで小坂井の町に入ると、黒法被(はっぴ)を着た人達が、町への車の進入を制限しており、通りを進んで行くと、掛け声と共に神輿(みこし)を担ぐ若者、白装束の神主さんと後に続く羽織袴の町役、まさに町中がお祭りの真っ最中であった。
建ち並ぶ露店からは、今にも寅さんが顔を出しそうな祭りの雰囲気が漂っている。
お祭りと言うと秋をイメージするのだが、この町では春に祭りが催されるらしい。
 
14 お祭り(2009.04.11撮影) 愛知県宝飯郡小坂井町(2010年2月、豊川市に編入)
 
15
 
16
 
北西に延びる旧東海道をさらに進むと、やがて道は国道1号に合流し、国府(こう)の町に入る。道路標識には名古屋まで62kmと書かれている。
我ながら、良くここまで歩いて来たものである。
そろそろ昼時であるが、国道1号から左に入った旧東海道の道筋には食事処が見当たらない。
 
御油(ごゆ)一里塚を過ぎたあたりで、イタリアンの店を見つけたので昼食を取ることに。
1,480円のランチコースは、3種類のサラダに、パンとパスタとフリードリンクが付いていて、しかも香ばしい和風風味のスパゲティが実に美味しかった。
 
17 江戸から75番目の一里塚「伊奈一里塚」(2009.04.11撮影) 愛知県豊川市
 
18 放し飼いの鶏(2009.04.11撮影) 愛知県豊川市
 
19 道に咲く花(2009.04.11撮影) 愛知県豊川市
 
20 常夜灯(2009.04.11撮影) 愛知県豊川市
 
21 江戸から76番目の一里塚「御油一里塚」(2009.04.11撮影) 愛知県豊川市
 
22 御油のイタリアン「クッチーナ」(2009.04.11撮影) 愛知県豊川市
 
ランチで飲んだビールのせいで、夫婦ともに歩くのが億劫になるのはいつもの事だが、本日のゴールはまだまだ先であり、気合いを入れ直して歩き始め、国府の先にある御油(ごゆ)宿に入る。
それにしても、御油宿には問屋場本陣の立て札は残っているものの、宿場町の面影は全く残っていない普通の街であり、これまでの宿場町と比べると印象が薄い町であった。
その代わりに御油宿から次の赤坂宿までの間には、道の両側に並木がそのまま残っており、当時の街道の雰囲気を味わうことが出来る。
 
次の赤坂宿は、御油宿から2キロ足らずであるが、こちらも宿場町としては余り印象に残らない町であった。
 
23 音羽川を渡ると御油宿(2009.04.11撮影) 御油宿
 
24 問屋場跡(2009.04.11撮影) 御油宿
 
 
25 本陣跡(2009.04.11撮影) 御油宿
 
26 御油の松並木(2009.04.11撮影) 愛知県豊川市
 
27
 
28
 
29
 
30 赤坂宿の街並み(2009.04.11撮影) 赤坂宿
 
31 関川神社にある芭蕉句碑(2009.04.11撮影) 赤坂宿
 
32 問屋場跡(2009.04.11撮影) 赤坂宿
 
33 本陣跡(2009.04.11撮影) 赤坂宿
 
34
 
35 旅籠大橋屋(2009.04.11撮影) 赤坂宿
 
36
 
37
 
38 赤坂宿陣屋跡(2009.04.11撮影) 赤坂宿
 
この先、旧東海道はのどかな田舎道、名鉄名古屋本線と並行する殺風景な国道1号と続くのだが、これと言って興味を引くものが目に入らず、ただ黙々と歩く。
 
久しぶりの長距離ウォークと言うことで、次第に疲れが足に溜まり始めた。
カミサンの口数は少なくなり、私からの距離が延び始めたので、名電山中駅を過ぎたところで、しばし休憩を取る。
本日のゴールである藤川宿までは、もう数キロである。
 
39 江戸から77番目の一里塚「長沢一里塚」(2009.04.11撮影) 愛知県豊川市
 
40 長沢城趾(2009.04.11撮影) 愛知県豊川市
 
41
 
42 冠木門(かぶきもん)(2009.04.11撮影) 愛知県岡崎市
 
43 間宿・本宿(もとじゅく)陣屋跡(2009.04.11撮影) 愛知県岡崎市
 
44 十王堂跡(2009.04.11撮影) 愛知県岡崎市
 
45 江戸から78番目の一里塚「本宿一里塚」(2009.04.11撮影) 愛知県岡崎市
 
46
 
国道1号を市場町信号の先で左に折れると、藤川宿の東の入口であり、宿場の入口・東棒鼻跡がある。
藤川宿の脇本陣には無人の資料館があり、昔の街並みの模型が展示されている。
 
資料館を見学したあと帰途に着く。
名鉄・藤川駅から電車に乗り、豊橋まで戻ってから新幹線で三島へ。三島駅から、車で日帰り温泉「極楽湯」に直行し、疲れを癒す。
 
47 東棒鼻跡(2009.04.11撮影) 藤川宿
 
48
 
49
 
50 問屋場跡(2009.04.11撮影) 藤川宿
 
51
 
52 本陣跡(2009.04.11撮影) 藤川宿
 
53
 
54 藤川宿資料館(脇本陣跡)(2009.04.11撮影) 藤川宿
 
55
 
56
 
【データ】
■東海道歩行距離

今回  23.7km(吉田宿〜藤川宿)
通算 323.7km

■利用交通機関

区間 交通機関
三島〜豊橋 JR東海・東海道新幹線(三島〜豊橋)
藤川〜豊橋 名古屋鉄道・名古屋本線(藤川〜豊橋)
豊橋〜三島 JR東海・東海道新幹線(豊橋〜三島)

■費用

用途 金額
JR東海道新幹線(三島〜豊橋)(2人分往復、回数券利用)
19,680円
名古屋鉄道名古屋本線(藤川〜豊橋)(2人分)
880円
駐車場代(三島駅前)
1,000円
飲料(2人分)
220円
昼食、ビール(御油イタリアン「クッチーナ」)(2人分)
4,160円
缶ビール
310円
合計
26,250円
累計
256,915円

■立ち寄りポイント
西惣門跡(吉田宿)
豊橋(豊橋市)
芭蕉句碑(豊橋市・聖眼寺)
下地一里塚(豊橋市)
瓜郷遺跡(豊橋市)
伊奈一里塚(小坂井町)
御油一里塚(御油宿)
問屋場(御油宿)
本陣(御油宿)
御油松並木(御油)
芭蕉句碑(音羽町・関川神社)
問屋場(赤坂宿)
本陣(赤坂宿)
旅籠大橋屋跡(赤坂宿)
赤坂陣屋(赤坂宿)
長沢一里塚(長沢町)
長沢城跡(長沢町)
冠木門(本宿町)
本宿陣屋(本宿)
十王堂跡(本宿)
本宿一里塚(本宿)
東棒鼻跡(藤川宿)
問屋場(藤川宿)
本陣(藤川宿)
脇本陣(藤川宿)
藤川宿資料館(藤川宿)
 
■通過した宿場
(35)御油宿
(36)赤坂宿
(37)藤川宿
 
【地図】