東海道ふたり旅(15) 藤枝宿〜金谷宿(23:島田宿、24:金谷宿)


東海道ふたり旅(15) 藤枝宿〜金谷宿(23:島田宿、24:金谷宿)
2008年10月4日(土) 晴れ
更新:2020年6月24日(水)
 
JR東海道線で藤枝へ。駅から1キロほど北進した、国道1号交差点から旧東海道の旅を再開。
 
国道1号と併走する旧東海道、所々に並木が残っている。
自分専用にデジカメを買ったカミサンは、首からつるしたカメラでバチバチとシャッターを切っている。
 
道端に咲く彼岸花も、そろそろ終わりの様だ。田圃では、黄金色に稔る稲穂が美しく、稲刈りが始まった田圃もある。
 
大井川の洪水から守るために造られたという千貫堤一里塚を過ぎると、やがて道は国道1号と合流し、島田市に入る。
御仮屋(おかりや)交差点から国道1号を左に折れ、旧東海道は島田の宿へと入って行く。
 
少し進むと、道の右側に枡形と言うのが残っている。島田宿の江戸見附(東側)跡である。
その直ぐ先の左手にある島田信用金庫の先から、細い道が南に延びている。その800メートルほど先に、有名な橋があるそうなので、旧東海道を一旦外れて立ち寄ることにした。
 
細い道を進むと、大井川の土手に出た。そこには木造の橋が架けられている。全長897メートルの蓬莱橋(ほうらいばし)である。
世界最長の木造歩道橋と言うことで、ギネスブックにも登録されているそうだ。
好天に恵まれて、数多くの観光客が訪れており、早速、我々も橋を渡って見ることに。
橋は対岸の緑に向かって真っ直ぐ突き刺さる様に伸びている。両側の手すりの高さは膝くらいまでしかなく、ヨロけようもんなら川に真っ逆さまである。
大井川の流れはとても速く、中心の最深部に落ちたら助からないかもしれない。
江戸時代は、大井川に橋を架けるのは幕府に禁止されていたので、この橋は明治になって架けられたものである。
しかし、歩いてみると対岸は何もない森であり、何故こんなところに橋を架ける必要があったのか悩むところである。
蓬莱橋までの800メートルと、蓬莱橋の900メートル、往復で3.4キロの寄り道であった。
 
1 旧東海道の松並木(2008.10.04撮影) 静岡県藤枝市
 
2 田中藩領傍示石跡(2008.10.04撮影) 静岡県藤枝市
 
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4 鏡池堂(2008.10.04撮影) 静岡県藤枝市
 
5 六地蔵尊(2008.10.04撮影) 静岡県藤枝市
 
 
7 東海道追分(2008.10.04撮影) 静岡県藤枝市
 
 
9 千貫堤(2008.10.04撮影) 静岡県藤枝市
 
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12 江戸から51番目の一里塚「上青島一里塚」(2008.10.04撮影) 静岡県藤枝市
 
13 島田宿東枡形跡(2008.10.04撮影) 島田宿
 
14 蓬莱橋(2008.10.04撮影) 静岡県島田市
 
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18 大井川の流れは速い(2008.10.04撮影) 静岡県島田市
 
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旧東海道に戻り、旅を再開。
本陣問屋場などがある島田宿の中心街を抜け、しばらく西に進むと、旧東海道は通りから左に折れる。車の往来が殆どない、行き止まりの様な静かな道である。
そして道幅が急に狭くなり、大井川川越(かわごし)遺跡に入って行く。
 
道の両側には、川人足の集会所であったと思われる番宿が建ち並んでおり、中に入って見学できる様になっている。
また、川会所には蓮台や説明図などが展示されている。
 
23 刀匠碑(2008.10.04撮影) 島田宿
 
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25 問屋場跡(2008.10.04撮影) 島田宿
 
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27 本陣跡(2008.10.04撮影) 島田宿
 
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29 芭蕉句碑(2008.10.04撮影) 島田宿
 
30 大井神社(2008.10.04撮影) 静岡県島田市
 
31 大井川川越(かわごし)遺跡(2008.10.04撮影) 静岡県島田市
 
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42 朝顔の松(2008.10.04撮影) 静岡県島田市
 
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川越(かわごし)遺跡を抜けると、大井川の土手に突き当たる。旧東海道はここまで。続きは対岸の金谷宿からである。
 
土手沿いに北進し大井川橋を渡る。大井川は幾筋もの流れに分かれており、間には大きな中洲がある。
橋の下流方向にはJR東海道線の緑の鉄橋、上流方向には藤枝バイパスの橋、東名高速の橋が見える。
目を凝らしてみたが、新幹線の橋はとうとう見つからなかった。(帰宅後、地図で見たところ、東名高速と思っていたのは工事中の第二東名高速であった。東名高速と新幹線の橋は、遙か下流にあることが分かった。)
 
大井川橋を渡り土手を下流方向へ歩き、旧東海道の金谷宿側の再開ポイントから旅を続ける。
金谷宿の道筋は緩やかに蛇行し、昔の街道の雰囲気を漂わせる道である。
 
やがて道は緩やかな登り坂となり、右手に佐塚屋本陣柏屋本陣が並んでいる。
そして左側に一里塚のある角を左折してJR東海道線のガードを潜ると、次の日坂(にっさか)宿に向けて、道は上り坂となるのだが、本日の旅は、ここ一里塚まで。
 
金谷駅から東海道線で三島に帰還。
金谷駅から直通の三島行きは殆どないので、静岡で乗り継ぎとなり、所要時間はおおよそ2時間。そろそろ在来線での移動は限界かもしれない。
次回のゴールは掛川宿を予定しているが、復路からは新幹線を使うことになりそうである。
西に行けば行くほど、交通費が膨らんで行くので、この旅もそろそろ月1回の間隔にペースダウンする必要がありそうだ。最終ゴールは数年先か。
 
44 大井川(2008.10.04撮影) 静岡県島田市
 
45 大井川橋(2008.10.04撮影) 静岡県島田市
 
46 金谷宿川越し場跡(2008.10.04撮影) 静岡県島田市
 
47 佐塚屋本陣跡(2008.10.04撮影) 金谷宿
 
48 柏屋本陣跡(2008.10.04撮影) 金谷宿
 
49 江戸から53番目の一里塚「金谷一里塚」(2008.10.04撮影) 金谷宿
 
50 JR金谷駅(2008.10.04撮影) 静岡県島田市
 
【データ】
■東海道歩行距離

今回  11.6km(藤枝宿〜金谷宿)
通算 218.0km

■利用交通機関

区間 交通機関
三島〜藤枝 JR東海・東海道本線(三島〜藤枝)
金谷〜三島 JR東海・東海道本線(金谷〜三島)

■費用

用途 金額
JR東海道本線(三島〜藤枝)(2人分)
2,560円
JR東海道本線(金谷〜三島)(2人分)
3,240円
駐車場代(三島駅前)
900円
飲料(2人分)
260円
蓬莱橋通行料(2人分、往復)
200円
昼食、ビール(島田・アピタ内「双喜亭(中華)」(2人分)
4,618円
合計
11,778円
累計
121,019円

■立ち寄りポイント
六地蔵尊(藤枝市)
東海道追分(藤枝市)
千貫堤(藤枝市)
上青島一里塚(藤枝市)
升形跡(島田宿)
・蓬莱橋(島田市)
刀匠碑(島田宿)
問屋場(島田宿)
本陣(島田宿)
芭蕉句碑(島田宿)
大井川[[川越(かわごし)]]遺跡(島田宿)
朝顔の松(島田宿)
佐塚屋本陣(金谷宿)
柏屋本陣(金谷宿)
金谷一里塚(金谷宿)
 
■通過した宿場
(23)島田宿
(24)金谷宿
 
【用語】
 
【地図】