東京23区の旅 (8) 豊島区
2006年2月25日(土) 晴れ
昨日は、朝、家を出た直後に荒川静香さんのライブ放映があったらしく、会社に着いて人から言われて初めて金メダルを獲ったことを知った。
夜、VTRを見たが、感動的な滑りに思わず目頭が熱くなってしまった。本当におめでとうございます。
9:32、JR山手線・駒込(こまごめ)駅を出発。
金メダル獲得の熱気が日本中を覆ったせいかどうか分からないが、昨日の冷え込みとはうって変わって、穏やかな陽気の朝である。
◆染井霊園 9:43
駒込の駅から10分ほど北に歩いたところに、染井霊園がある。
ここには、芥川龍之介や遠山の金さんのお墓がある。
霊園を抜け、2メートル幅くらいの細い路地を進むうちに、国道17号の走る巣鴨の町に出た。このまま進むと、埼玉県に向かうのだろうか。
しばらく行くうちに、国道を横切る路面電車に出くわした。都電荒川線である。
◆妙行寺(みょうぎょうじ) 10:05
国道17号を右折し、都電荒川線に沿って伸びるお岩通りを進んで脇道に入ったところに、妙行寺がある。
境内には日蓮聖人の像が立っていた。
実は、この寺の前を通ったのは全くの偶然なのだが、寺の前に来て、先程の通りの名前がお岩通りと付いている理由が分かった。
ここには、四谷怪談で知られているお岩さんの墓があるそうなのである。何でも、明治43年に、四谷からこの地に移転してきたとか。
あまり関わるのも気が引けるので、門前で失礼することにした。
本日の楽しみの一つとして予定していたのが、都電荒川線に乗ることである。
新庚申塚(しんこうしんづか)の駅から早稲田行きの電車に乗り込む。前払いの160円均一料金であった。
路面電車に乗るのは30年ぶりである。今はもう廃止されてしまったが、学生時代に、毎日、六本松(福岡市内)から西鉄電車で通学したものだ。
◆鬼子母神(きしぼじん、きしもじん) 10:44
都電荒川線を利用して学習院下の駅まで南下し、明治通りの登り坂を池袋方面に戻ると、やがて右手に雑司ヶ谷(ぞうしがや)の町がある。
この町に鬼子母神堂という小さな神社がある。神社と書いたのは境内に狛犬がいたからであるが、お参りの後に堂の中を覗いたところ、どう見ても仏教の仏具類と思われるものが並んでいた。
お参りの際に、神社だと思い柏手(かしわで)を打ってしまったのだが、良かったのだろうか。
【補足】
帰宅後に調べたところ、鬼子母神は、法華経を読む神とのこと。やはり仏教だったらしい。勉強になりました。
《麺屋ごとう》
豊島区の西部を歩こうと思い、池袋駅西口方面に出て立教大学を目指していたところ、とあるラーメン屋の前に長い行列が出来ていた。
11時を少し回ったところであったが、朝食が早くて小腹が空いていたので、話のタネにと思い、この店で早めの昼食を取ることにした。
30分ほど並び、ようやくカウンターに座れた。ふと目の前を見ると、昨秋訪れた「大勝軒」の写真が飾ってあった。どうやら姉妹店であったらしい。今回は、大勝軒の定番「つけ麺」ではなくラーメンを注文。「ウーン・・・」。
◆立教大学 12:00
麺屋ごとうから すぐのところに立教大学がある。
どうも見覚えがあると思ったら、キムタク(初期)の出ていたドラマ「あすなろ白書」で使われていた大学である。
立教大の前の道を真っ直ぐ西に進む。要町(かなめちょう)を過ぎ、長崎の町に入って来た。道幅の狭い住宅街が続く。
13時までに東京楽大学に行かなければならないため、東長崎のあたりで西進を止めて方向転換。
もう12:25を回っており、残り35分で東京音大まで到達するのはちょっと無理か。歩く速度を更に早め、目白通りを東へと進む。
ようやく目白駅まで来た時には、もう12:50を回っていた。
◆東京音楽大学 13:01
何とか1分遅れ程度で東京音大に到着。門からは帰途に付く親子連れもあり、少し早め合格発表が行われたのだろう。
校舎に入り、掲示された番号を追う。・・・・・・・。
この陽気のせいか、東京音大でも桜が咲いておりました。(4月からの、娘の東京での一人暮らしが決定)
◆雑司ヶ谷霊園 13:20
都電荒川線のガードをくぐり、緩やかな坂道を登ったところに雑司ヶ谷霊園がある。
別にお墓巡りをしているという訳ではないのだが、本日二つ目の霊園である。ここには、夏目漱石、永井荷風、泉鏡花、大川橋蔵といった故人のお墓がある。
ここに来て、早足で歩いた疲れがどっと出てきた。園内をゆっくりと通り抜けたあと、東池袋からサンシャインビルの横を通って池袋駅へ。
少し早いが、グッタリとしてしまったので、本日はこれで上がることにした。
さて、来週は、いよいよ東京23区で一番広い大田区である。頑張らなくては。