【知識】「採択」、「締結」、「批准」、「発効」の意味の違い

【知識】「採択」、「締結」、「批准」、「発効」の意味の違い

Yahoo知恵袋より引用

採択:ある会議の全体意見をまとめて結論付けたものです。つまり,A会議の出席者は全体意見としてこのように考えている,という意思表示です。

締結国の代表者が署名し,条約の内容に拘束される意思を表明する行為です。

批准:その代表者の行為を,その人の本国内で認める行為です。ほとんどの国ではこの作業によって,「そいつが勝手にやったこと」という事態を防いでいます。

発効条約の内容が実際に行使されること。条約には,「効力が出るにはNカ国以上の参加者が必要」などの条件項目があります。締結国数と批准国数があまりに違うと,効果が別物になってしまうからです。

気候変動条約の京都議定書を例にとって見ましょう。会議参加国は,世界各国が気候変動に対して危機感を持って行動する宣言を「採択」し,日本政府代表は条約を「締結」し,5年後に国会が審議のうえ「批准」し,その後ロシアの批准をもって(この条約は最低55カ国の参加と,途上国を除くCO2の世界排出量の55%が含まれるのが条件)「発効」しました。アメリカは「締結」しましたが,「批准」はしなかったので,条約の対象外です。