【由無し事】外交における二つの立場と平和ボケの関係

【由無し事】外交における二つの立場と平和ボケの関係
2016年01月22日(金) 晴れ

 最近、また本を読む機会が少し増えてきた。今読み始めたのが、「プーチン 最後の聖戦」と言う本、ロシア在住の国際関係アナリストである北野幸伯(よしのり)さんの本である。ネットの記事を読んでいて、とても分かり易い国際情勢の解説をしている北野さんのことを知り、この本を読んで見ることにしたのである。
 その本を今読んでいて、面白い事を書いてある箇所があったので、ここにメモしておくことにした。以下。
 外交においては、大きく二つの考え方(立場)があるそうである。一つは「理想主義」であり、もう一つは「現実主義」である。「理想主義」の外交とは、文字通り理想を追求する立場の外交のことである。例えば、国際法を守る、国連を重視する、話し合えば分かる、と言う考え方である。一方、「現実主義」の外交とは、国益を最優先にする立場の外交である。この立場では、国際法とか国連とかを余り信用せず、強い国が弱い国を侵略すれば国連は無力と考えるらしい。そこで日本はどちらの立場かと言えば、間違いなく「理想主義」である。だから、世界がダークな「現実主義」で動いていることを理解できないと言うことらしい。これを一般的な言葉で言うと、「平和ボケ」と言うらしい。妙に納得した。