経済のお勉強:中国の内陸部では日本製品はまだまだ売れるらしい


経済のお勉強:中国の内陸部では日本製品はまだまだ売れるらしい
2015年1月7日(水)
 
日経ビジネスオンライン(2015年1月7日)よりリンク切れ
 
現地で日系企業のサポートを手がけている吉川孝子さんと言う方に、日経ビジネスの人がインタビューした記事。
 
中国と言えば、政治的には緊張関係が続いているし、経済面でも国の規制等々で利益の出ない構造(利益は中国に持って行かれる構造)になっていることが分かって来て、日本の大手企業が中国からどんどん撤退しているという話は漏れ聞いていたが、この傾向が強い沿岸部(上海、北京など)とは異なり、内陸部(重慶など)では、日本製品はまだまだ売れると言う内容の報告である。
報告の中から、私が興味を持った部分を以下にピックアップする。
 
●重慶にはキヤノンも進出、東芝も工場を増強。日本で言われている様な減速感は無し。
 
●活況を帯びているのは、製造業よりも物販。小売や美容関係。エステ、つけまつげ、ネイルの会社が、日本から進出している。
 高品質、技術の日本製品を求めているため。
 ⇒内陸部でも、女性がオシャレに金を使う様になってきた。
 
安心安全な日本製なら、高額でも買う。中国でも消費者の目が肥えてきた。
 中国と言えば、以前は日本の猿マネをして偽物を作って稼いでいたが、今は、もう売れなくなって来ている。
 故に、日本企業と組んで本物を作る技術や、ノウハウを得ないと生き残れないと気付き出した。
 
●円安の影響もあり、内陸部からも日本への旅行者が増えた。
 日本で実際に商品を見て、大量に買って帰る。口コミで、日本製品の良さが伝わって、日本製品への需要が増えている。
 
●重慶の中心部は、マンションが林立。人件費も上がっている。
 日本企業は重慶の郊外に進出。中心部から、人が郊外の工場に通勤してくるスタイルが目立ってきた。
 
●日本の中小企業の誘致が進んでいる。ニーズがあるから。
 中国企業は、生き残りのために、日本企業と手を組んで技術、ノウハウを得たいが、大企業は敷居が高いので、パートナーとして中小企業に目を付けている。
 
●美容関連商品、車の部品工場、貿易会社、飲食関係、老人福祉関係などの業種で、日本を視察したいという要望がかなりある。