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2011年10月14日(金) 曇り
更新:2023年9月22日(金)
 
本日は、数年ぶりにITの展示会に行って来た。東京ビッグサイトで開催されているITPro EXPO 2011である。
今回のテーマは、スマートフォン&タブレット
 
午前中は、国際会議場での基調講演を聴講。ドコモ、KDDI、ソフトバンクのキャリア3社によるプレゼンとディスカッションである。
ここの国際会議場に入るのは初めてであったが、座席の幅が一般の劇場の座席より随分と広くて、隣の人と肘がぶつかることもなく ゆったりと座れるし、クッションもソファーの様に柔らかで座り心地がとても良かった。
それにしても、後ろの列に座っている人が、講演が始まると共に大鼾(いびき)をかき始め、全く迷惑であった。それくらい座り心地が良かったと言うことか(笑)。
 
タブレットといえば、今のところ、アップル社のIPADが一番人気であるが、これまでは、「確かに操作は楽で画像も美しいけど、何に使うかを考えた時に、余り使い道が無いかなナァ」と言うのが、正直な私の感想だった。
しかしながら、本日の講演を聴いて再認識したのは、個人利用よりも むしろ企業での利用に威力を発揮しそうだと言うことである。
 
モバイル端末と言うと、これまではノートPCが主流であったが、これからは、用途に依って「ノートPC」と「タブレット」に二分されそうな気がする。
一言で言うと、作成系参照系で二分されそうな気がする。
作成系は、どうしても入力が中心になるので、キーボードやマウスによる細やかなポイント操作が必要になるが、参照系では、コンテンツ(写真、映像、資料、音声、マニュアル、カタログ、等々)の閲覧(参照)が中心であり、文字入力はあったとしても少量になる。こういう用途では、何と言ってもタブレットの方が、タッチ操作(フリックと言うらしい)なので手でモノを触るのと同じ様に直接的・直感的に取り扱えるし、端末の起動時間も、PCとは違い電源ボタンを押すだけですぐに使える状態になるので便利である。
 
企業でのIPADの導入事例を幾つか紹介して貰ったが、例えば全日空では、全キャビンアテンダントにIPADを配布したそうで、これにより、非常時等のマニュアルを持ち歩く必要が無くなり荷物が減ったとか。
そう言われれば、キャビンアテンダントと言えば黒い大きなキャリーバッグを引っ張って歩く姿が思い浮かぶのだが、あのキャリーバッグの中には分厚いマニュアルが何冊も入っていたと言うことだったらしい。
 
それから、徳島の「いろどり」と言う会社は、料亭の料理に添える葉っぱを販売している会社で、注文を受けるとIPADに受注情報を流し、それを畑のおばあちゃん達がIPADで見て、葉っぱを摘むんだとか。
自分の毎日の成績が出るので、毎日、IPADを見るのが楽しみになっていると 80歳を越えたおばあちゃんが嬉しそうに話していた。
 
賃貸住宅のメンテナンスでは、修理業者がIPADのカメラで修理箇所を撮影して、本部に送り確認して貰うとか、コピー機のメンテナンスでは、新人の要員が、顧客先での修理中に対処方法が分からない時に、IPADのカメラで機械の中を撮影して本部に送ると、本部側でIPAD画面に映った写真上に手書きで「ココを引き出してこうしろ」と言う指示を出すことで、遠隔で画面を共有しながらのヤリトリが出来るとか、まあ、今まででは想像も着かなかった使い道が、タブレットにはあると言うことである。
 
私は、先週、新しいノートPCを注文したばかりなので、タブレットを買う予定は無いが、今後、タブレットの個人向け用途として魅力的で便利な新しい使い道が出て来たら、購入を考えるかもしれない。
まあ、電子書籍程度では、まだまだタブレットを買う気はしないが。
 
そう言えば、本日はIphone4Sの発売日であった。朝のニュースでは、深夜から長蛇の列が店頭に出来ていると言っていたが、夕方、展示会の帰りに有楽町のビックカメラに寄ったところ、まだまだ当日持ち帰りOKの在庫があった様である。
まあ、世の中、モバイルが浸透して来たのは事実である。この私でさえ、毎日の通勤時には、ノートPC(昼休みの個人用途のネット利用)、スマートフォン(ミュージックプレイヤーとして利用)、携帯電話(通話とメール)、WiMAX端末(インターネット接続のためのWiFiルータ)の4種類のモバイル機器を持ち歩いているくらいだから(笑)。
 
通勤時に持ち歩くモバイル機器。左上から、携帯電話、WiMAX端末、スマフォ、ノートPC