人形町散策


人形町散策
2010年6月12日(土) 晴れ
 
本日は、久しぶりの東京ウォーキングである。今、TBSで放映されているドラマ「新参者」の舞台となっている人形町を歩くことにした。
 
杉並区に住む息子が、1年間の就活を終え、旅行をするから車を貸してくれと言うので、車を運ぶことを兼ねて、本日は、車で東京に行く事にした訳である。
今回のために自動車保険の契約を変更し、運転者条件を21歳まで下げたと言うのだから、我ながら親バカと言うほかはない。
 
9時に三島の自宅を出発し、東名高速、環八と乗り継いで、杉並区の宮前へ。
息子に指定されたコインパーキングに車を入れ、JR荻窪駅まで歩く。それにしても今日はとても暑い。路上の温度は30度を越えているのかもしれない。
 
1 善福寺川(忍川上橋より) 東京都杉並区荻窪
 
荻窪駅から地下鉄丸の内線に乗り込み、赤坂見附で銀座線に乗り換え、「三越前」で下車。ここから人形町までは、1㎞足らずの道のりである。
 
本日のランチは、既に決めてある。以前、東京23区の旅(中央区)で人形町を歩いた際に、行列が出来ている店が気になっていたのである。その名は「玉ひで」。親子丼の発祥の地(店)だとか。
事前にインターネットで調べたとこと、ランチの受付は、"11:30〜13:00の間に並んだ人"と書かれていたのだが、時計を見ると12:30を過ぎていたので、早足に切り替えて甘酒横丁を目指す。
12:50、現地に到着したところ、100人はいようかという長蛇の列が出来ていた。いつものことなのか、ドラマ「新参者」の影響で客が増えたのかは知らないが、とにかく凄い行列である。その上、偶然であるが、行列の横には、「新参者」の撮影スタッフ陣が道の一角を占領して機材のTVモニタを見ている。どうやら、「新参者」の撮影が、まさに進行中だったらしい。モニタの前に偉そうに座っている坊主頭の人が、首から提げているマイクに向かって何か指示を出したり、「カット」と言ったりしている。もしかしたら監督なのかもしれない。
そのうちに、「外に出る」という声がスタッフの間で伝えられたかと思ったら、何と、主役の阿部チャン(阿部寛さん)が、数件先の店から歩道に出てこちらに向かって来たのである。背が高くて刑事姿の黒いスーツを来た阿部チャンは、実にカッコ良かった。慌ててシャッターを切ったが、沢山の人出であり、スタッフが「撮影はご遠慮ください」と言って壁になるので、残念ながら上手くレンズに収めることは出来なかった。
 
2 親子丼を待つ長蛇の列 (東京都中央区日本橋人形町)
 
3 親子丼発祥の店『玉ひで』
 
4 新参者の最終回に出てくる手ぬぐい屋
 
5 ドラマ「新参者」の撮影スタッフ陣 (2010.06.12撮影) 東京都中央区日本橋人形町
 
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7 「新参者」主役の阿部寛さん
 
ようやく順番が来て、店内に入る。昼の部終了間際だったので、通された個室には、その後入ってくる客は無く、カミサンと二人だけの独占状態であった。
メニューは、「元祖親子丼(1,500円)」、「特上親子丼(1,700円)」、「匠親子丼(1,900)」の3種類であったが、せっかく並んだのだし、400円の差しかないので、匠親子丼にした。親子丼の鶏肉は軍鶏(シャモ)なので、歯ごたえがあって美味しい。また、特上親子丼、匠親子丼には烏骨鶏の黄身が乗っており、さらに、匠親子丼には炙ったササミが乗っている。このササミが、表面は焼き目が付いていて中は生肉と言うことで、とても柔らかくて美味しかった。
 
8 「玉ひで 匠親子丼」
 
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ランチのあとは、「新参者」のドラマの中で出てくる鯛焼き屋に向かう。こちらも長蛇の列である。30分ほど並んで鯛焼きをゲット。夫婦で食べる分の2個と、息子のバイト先に差し入れる10個、それに小倉アイス最中を1個買い求める。
近くにある水天宮で一息入れ、鯛焼きの味を楽しむ。薄皮の鯛焼きであり、つぶ餡もなかなかの味であった。
(後日調べたところ、ドラマに出て来る鯛焼き屋は、実在しない撮影セットの店だとか。ここ柳屋さんは、ドラマとは関係ないけど、元々、鯛焼き屋として有名な店らしい)
 
10 甘酒横丁 (東京都中央区日本橋人形町)
 
11 鯛焼きの「柳屋」の行列 (東京都中央区日本橋人形町)
 
12 鯛焼き風景
 
13 人形焼きの店(重盛永信堂)も行列 (東京都中央区日本橋蛎殻町)
 
14 水天宮 (東京都中央区日本橋蛎殻町)
 
15 水天宮本殿
 
16 水天宮の犬
 
人形町から地下鉄日比谷線に乗り、本日二つめの訪問地である「かっぱ橋道具街」へ。
入谷(いりや)で地下鉄を降りて10分ほど歩くと、かっぱ橋道具街である。カミサンがテレビで見て欲しがっていた油入れの容器と、小麦粉の容器を探すのが本日の目的である。
なかなか見つけるのは大変だろうと思っていたのだが、すぐに見つかった。油容器は細長い容器の口に別売の口金を付けるタイプであり、油を注いだ時に跡を引かない造りになっている。
また、小麦粉の容器も、次の店の店頭で発見。こちらは、ラーメン屋さんのテーブルにおいてある胡椒の容器を一回り大きくした様な造りであり、振って小麦粉を出す容器である。
 
予想以上に早く、捜し物が見つかったので、かっぱ橋道具街を切り上げて、息子のバイト先である新宿に向かう事にした。
最寄りの駅は、つくばエクスプレスの浅草駅。初めて乗る路線である。また、思いもしていなかったのだが、駅に向かう途中、正面に建設中の東京スカイツリーが聳えているのを見ることが出来た。
 
17 かっぱ橋道具街 (2010.06.12撮影) 東京都台東区松が谷/西浅草
 
18 建設中の東京スカイツリーを望む (2010.06.12撮影) 東京都台東区西浅草
 
新宿三丁目で地下鉄を降り、マルイアネックスの8階にあるイタリアン「TO THE HERBS」へ。息子のバイト先である。
ここに来ると、いつもなら必ずワインを1〜2本空けるのだが、本日は親子丼に鯛焼きと続けて食べたので満腹状態であり、食事は取れそうにないため、飲み物だけを注文。ビールジョッキを飲み干した後、息子に車の鍵と差し入れの鯛焼きを渡し、早々に店を出て来た。帰りは新幹線なので地下鉄で東京駅へ。
 
本日のウォーキングは、歩く距離はそれほどでは無かったが、美味しい食事、人形町の雰囲気、思いがけない「生(なま)」の阿部チャンとの遭遇など、楽しい一日であった。