東海道ふたり旅(10) 片浜〜柚木(13:原宿、14:吉原宿)
2008年8月30日(土) 雨、時々、くもり
更新:2020年6月23日(火)
本日は雨の予報であったし、午前中に保険屋さんが来る事になっていたため東海道の旅はお休みの予定であったのだが、保険屋さんが予想より早く9時半には帰り、外には青空が広がって来たため、急遽、旅に出ることにした。
10:00発のJR東海道線で本日の出発点・片浜駅へ。
先週、雨で中断した所から旧東海道の旅を再開。
この辺りは、駿河湾に沿って ほぼ真っ直ぐの道が続く。道の両側には庭の広い旧家が続いており、店が殆どない。
東海道線の踏切を渡ると、やがて原の宿場である。この辺りで段々雲行きが怪しくなり、遂に雨粒が落ちて来た。やむなく、JR原駅前を過ぎたところで、傘を出して歩くことに。
原宿に残る一里塚跡を過ぎ、しばらく行くと富士市に入る。
富士市と言えば、製紙工業で有名な地域である。いつもの事ながら、この街を通過する際には、パルプの何とも言えない悪臭が漂って来る。
やがて富士市営のマリンプール入口に差し掛かる。
ここのプールには流れるプールやウォータースライダーがあり、子供達が小さい頃には良く連れて来たものだが、脚が向かわなくなってから久しい。
12時を回り、お腹も空いて来たのだが、道路沿いには食事処が全くない。カミサンに、「食堂よりも一里塚の数の方が多い」と言ったら笑っていた。
やがて、元の吉原宿の辺りに入る。
「元の」と言ったのは、実は、吉原宿と言うのは元々は、海沿いのこの辺りであったらしいのだが、海風や波の被害が多いため、段々と内陸の方に宿場が移って行ったそうなのである。
JR吉原駅の手前で三たび踏切を渡り、旧東海道は海から遠ざかる様に内陸へと入って行く。
1時を過ぎたが、このまま進んでも食事処が有りそうにないため、一旦旧道を逸れて国道沿いのレストランで昼食を取ることに。
店を出ると、雨は上がり青空が顔を見せ始めていた。しかしながら、一度くつろいでしまうと、なかなか歩くペースが上がらなくなる。
ほぼ北の方向に進む旧東海道。この辺りは、道の左側に富士山を見ることのできる数少ないスポットである。
道沿いに「左富士神社」という名前の神社も残っている。しかしながら、現実には工場の建物に遮られて、今や富士山を見ることは出来ない。
そのうちに、吉原本町の中心街に入って来た。ここが吉原宿(新吉原宿)である。
それにしても、街には土曜日と言うのに人影は殆ど無く、シャッターを降ろしている店舗が多い。まるでゴーストタウンである。繁華街が他の地区に移ってしまったのだろうか。
元吉原宿から移ってきた新吉原宿も、今では元・新吉原宿と言うことか。
静岡銀行の手前で旧道は左に折れ、南下する。やがて旧東海道は本来の西の方角へと変わり、緩やかに蛇行しながら国道139号にまとわり付く様に延びる。
4時前、旧東海道がJR身延(みのぶ)線と交差する地点に到達。道沿いに柚木(ゆのき)駅がある。本日の旅はここで終了。
柚木駅は無人改札であった。
ホームに上がると運良く数分で電車が到着。「ワンマン」と書かれている。電車が止まったのでドアが開くのを待っていたのだが、ドアがなかなか開かない。
何と、ドアの横に付いているボタンを 乗客が押さないと開かないと言うことに気づいて、慌ててボタンを押す。
内側には整理券の発券機が付いていた。ワンマンバスと同じである。JRにも整理券運用があるとは知らなかった。勿論、SUICAは使えない。
カミサンは、「お客さんが、何も知らない田舎者だという目で見ているよ」と言うが、田舎者だから知らないのか、田舎者しか知らないのか、果たしてどちらなのだろう(笑)。
柚木から一駅で富士駅に到着。東海道線に乗り換えて三島に帰還。
【データ】
■東海道歩行距離
今回 | 18.9km(片浜〜柚木) |
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通算 | 146.4km |
■利用交通機関
区間 | 交通機関 |
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三島〜片浜 | JR東海・東海道本線(三島〜片浜) |
柚木〜富士 | JR東海・身延線(柚木〜富士) |
富士〜三島 | JR東海・東海道本線(富士〜三島) |
■費用
用途 | 金額 |
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JR東海道本線 三島〜片浜(2人分) | 380円 |
JR身延線/東海道本線 柚木〜三島(2人分) | 960円 |
駐車場代(三島駅前) | 1,000円 |
飲料(2人分) | 300円 |
昼食、ビール(吉原・「天神屋」)(2人分) | 2,120円 |
合計 | 4,760円 |
累計 | 70,585円 |