東京23区の旅 (5) 世田谷区


東京23区の旅 (5) 世田谷区
2005年12月23日(金) 天皇誕生日 晴れ
 
8:40京王井の頭線・久我山駅を出発。
久我山までは結構時間が掛かると思っていたが、渋谷から急行に乗れたお陰で9時前に着くことができた。
久我山杉並区であるが、本日の最初の訪問地に一番近い駅であることから、ここを選んだ。
 
1 京王井の頭線・久我山駅
 
休日と言うのに、沢山の高校生が下りている。ラグビーの強豪校で有名な國學院久我山高校の生徒達である。
 
南口から世田谷区方面に向かって南下を開始。玉川上水を越えてから暫く進むと世田谷区に入る。
松葉通りを少し南下したあと、右方面の道に折れて少し進むと寺町通りに出た。
 
◆寺町通り 9:03
 
寺町通り。文字どおり、お寺の町である。通りの両側には、日蓮宗、浄土真宗などなど、各宗派のお寺がぎっしりと並んでいる。数十のお寺が隣接するこの光景は、恐らく京都でもお目にかかれないのではなかろうか。
江戸幕府の政策で造られた町であろうと思っていたのだが、インターネットを調べたところ、どうやら、関東大震災の後に集まって出来たものらしい。
  
2 寺町通りの寺(専光寺)にある喜多川歌麿の墓 (2005.12.23撮影) 世田谷区北烏山
 
3 法華宗 妙壽寺
 
4 妙裕山 幸龍寺
 
◆祖師谷(そしがや)公園 9:52
 
寺町通りを南下し、中央自動車道の高架を潜り抜け、暫く進むと祖師谷の町に入る。
祖師谷公園には、テニスコート、ゲートボール場などが整備されており、お年寄りがゲートボールを楽しんでいる。
公園の横には、仙川(せんがわ、せんかわ)という美しい流れの川が流れており、両岸には遊歩道が伸びている。遊歩道に沿って、次の目的地である(きぬた)公園まで行くことにした。
 
5 中央自動車道のガード
 
6 祖師谷公園 (2005.12.23撮影) 世田谷区上祖師谷
  
 
 
9 仙川沿いの遊歩道 (2005.12.23撮影) 世田谷区成城
 
◆砧(きぬた)公園 10:43
 
世田谷通りに出たところで仙川遊歩道とは別れを告げ、大蔵の町へ。
 
急な階段を登ったところに大蔵運動公園が広がっている。
テニスコート、温水プール、ゴルフ場といった施設が並ぶ この世田谷区立の公園を抜けると、都立の砧公園が隣接している。こちらは、広大な芝生の広場の公園である。ジョギングする人達の姿が多い。
ちなみに、この砧公園の隣にあるのが、東名高速道路東京ICである。東名高速は良く使っているが、隣が砧公園とは知らなかった。このように、歩いていると、これまでとは違った目線での風景が見えて来て、色んな発見がある。
 
10 大蔵運動公園のSL
 
11 砧公園 (2005.12.23撮影) 世田谷区大蔵
 
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13 砧公園横の歩道橋。上を走るのは東名高速道。下を走るのは環ハ。
 
14 東名高速道の東京IC入口
 
◆二子橋(ふたごばし)公園 11:33
 
砧公園から更に南下し、とうとう多摩川に到達した。
二子橋公園は、多摩川の河原に拡がる広大な敷地の公園である。東側には、国道246号線東急田園都市線の鉄橋が見えており、二子玉川の高島屋デパートも見える。
 
15 二子橋公園 (2005.12.23撮影) 世田谷区鎌田
 
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22 東急田園都市線・二子玉川駅
 
23 多摩川
 
◆野毛(のげ)大塚古墳 12:25
 
多摩川の土手づたいに下流に進み、第三京浜の手前から野毛の町に入る。
この辺りは、高級住宅街である。歩いていると、中でも一際大きな家があった。表札には小佐野と書いてある。おそらく、ロッキード事件で有名になった故・小佐野賢治氏の邸宅であろう。
 
しばらく歩いたところに、玉川野毛町公園がある。この公園内に10メートルほどの小高い丘がある。前方後円墳野毛大塚古墳である。丘の上に登ってみたが、特に何があると言う訳ではなかった。
 
24 野毛大塚古墳 (2005.12.23撮影) 世田谷区野毛
 
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◆等々力(とどろき)渓谷 12:38
 
玉川野毛町公園と同じ町内に等々力渓谷がある。
渓谷と言っても小さな川が流れているだけであるが、等々力不動尊の横からは湧き水が落ちており、都会の雑踏から一線を画した静かな空間を作っている。
また、渓谷内には、横穴古墳が残っている。古墳を写真に収めようとしたら、何と、カメラの電池が切れてしまった。ガックリ。残念だが、本日の写真は等々力渓谷で打ち止めである。
 
28 等々力渓谷 (2005.12.23撮影) 世田谷区等々力
 
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◆九品仏(くほんぶつ) 13:42
 
尾山台の商店街で昼食を取ったあと、九品仏へ。
この辺りは、東急大井町線の沿線である。二子玉川から渋谷までの地下鉄(現:田園都市線)が出来るまでは、こちらを田園都市線と呼んでいた。
 
昔、就職したての頃は、毎日、ここを通って通勤していたものだ。もう30年近く前の話である。実は、現在の東急・自由が丘駅は、東横線開設時には九品仏駅と言っていたらしい。昭和4年に大井町まで新しい路線が開通した際に、現在の九品仏駅に名前を譲ったとか。
 
東急電鉄の話はこれくらいにしておき、その駅名にもなった九品仏・浄真寺(じょうしんじ)を訪れた。
寺の境内には何個もお堂があり、西側に並ぶ三つの堂には、それぞれ三体の阿弥陀如来像が並ぶことから3×3で九品仏と呼ばれたらしい。
 
◆駒沢オリンピック公園 14:20
 
九品仏から駒八通りを北上、駒沢通りとぶつかったところに駒沢オリンピック公園がある。
公園内には、文字通り東京オリンピックの第二会場となった体育館がある。園内にはレンタサイクルがあり、親子で自転車を楽しんでいる姿が見える。ただし、園内は制限時速10㎞とのこと。
 
◆馬事公苑(ばじこうえん) 15:15
 
駒沢オリンピック公園の北西の方向に馬事公苑がある。
再び、世田谷区内を西の方向に進む。世田谷区は広い。今日は9時前から5時間以上歩いているせいか、右足の裏には久々にマメが出来たようだ。
 
この後、羽根木公園世田谷公園を予定していたが、この足では、どうも馬事公苑が最後になりそうである。
 
馬事公苑の南東の一角に到達。右側にはJRAの建物がある。馬事公苑に入ろうと周りを右回りに進むが、どの門も扉が閉まっており中には入れそうにない。
馬事公苑がどのようなものかは全く知らないが、響きが同じだから、てっきり公園みたいなものだろうと思っていた。しかしながら、中を覗くと厩舎や、馬の歩くコースの様なものしか見えず、どうも一般客は入れないらしい。ここまで歩いてきたのに残念。足のマメもひどくなって来たし、世田谷区の旅は、この馬事公苑で終わりにすることにした。
 
最寄りの駅は、小田急小田原線の千歳船橋駅。まだ結構距離がありそうである。右足をかばいながら駅を目指す。
 
【補足】
帰ってから調べたところ、馬事公苑には一般客も入れるらしい。私が歩いた南、西の一角ではなく、北、東側に入口があるようである。重ね重ね残念!
 
本日も結構な距離を歩いた。世田谷区は、23区内では2番目に広い。ちなみに、1番が大田区、3〜5番目が、足立区江戸川区練馬区の順である。
早くトップ5を制覇したいものだ。次回は足立区あたりを狙ってみよう。