北の夏 2002 (3)


北の夏 2002 (3)
2002年8月19日(月) 小樽~網走

小樽

7:00、ホテルをチェックアウトし鱗友(りんゆう)市場へ。
市場の中にある2軒の食堂はどちらも満員。たらば蟹、イクラ醤油漬、イカスミ薫製を買い宅急便で送って貰う。
朝食は小樽丼。ウニが新鮮で甘くて美味しい。今回食べた中では一番美味いウニだった。
 
1 「小樽 鱗友市場」 (2002.08.19撮影) 小樽市
 
8:00、鱗友市場を出発。
札樽(さっそん)自動車道に乗った頃から雨が降り出した。札幌を経由して道央自動車道に入り、旭川へ。
だんだん雨足が強くなる。砂川SAで5回目の給油と休息。カミサンと運転を替わる。
 
10:00旭川北ICに到着。
ここで高速を降り旭川市街へ。結構、車の量が多い。国道39号を北上し層雲峡に向かう。ようやく雨が上がった。

層雲峡

11:00層雲峡に到着。
車を駐車場に入れ、キャニオンモールを抜けてロープウェイ乗り場へ。ここのロープウェイは大雪山の五合目まで行っており結構な標高差がある。
ロープウェイを降りると、今度はペアリフトで7合目へ。気温が段々低くなりヒンヤリと肌寒い。辺りも音の無いシーンとした世界になってきた。リフトの下には、色んな珍しい高山植物が生育していた。
7合目に到着。向かいの山々の眺めが素晴らしい。野生の縞リスが何匹もいて、ピーナツをやると手渡しで受け取り、ほっぺたを膨らませて食べる。しかし、警戒心が強く、ちょっとでも近づく素振りを示すと忽ち逃げてしまう。子供達は縞リスに夢中で、なかなか腰を上げない。ようやく踏ん切りをつけさせてリフトとロープウェイで降りてきた。

2 「黒岳7合目からの眺め」 (2002.08.19撮影) 大雪山黒岳7合目
 
3 「野生の縞リス」 (2002.08.19撮影) 大雪山黒岳7合目
 
 
5 「黒岳リフト乗り場」 (2002.08.19撮影) 大雪山黒岳5合目
 
キャニオンモールには様々なショップが並んでいる。彫り物屋に入り見物。何か旅行の記念に残したいという想いがあり、シマフクロウの彫り物を購入。
 
お昼は、調べていた「登山軒」にて特製旭川ラーメンを食べる。随分待たされたが、出て来たラーメンは抜群に美味く、チャーシューの量も半端じゃなかった。大食いの娘は、このラーメンを食べた上にチャーハンまで平らげてしまった。娘の胃袋は宇宙だ!
 
縞リスとラーメン待ちのおかげで予定時間をオーバしてしまったが、13:40に出発し、「銀河・流星の滝」に向かう。
滝には数分で着いた。見物して帰ろうとしたら、キタキツネ村の人が近づいて来て入場無料のパンフレットをくれた。子供達は「キタキツネ!」と騒いでいる。急ぐ旅ではないので、ちょっと寄ることにした。途中、「大函(おおばこ)」を見物してから網走に向かう。
6 「流星の滝」 (2002.08.19撮影) 層雲峡
 
7 「銀河の滝」 (2002.08.19撮影) 層雲峡
 
8 「大函の柱状節理」 (2002.08.19撮影) 層雲峡
 
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キタキツネ村

大雪ダムの手前を左方面に進み、石北峠を越えて少し行ったところにキタキツネ村がある。中に入ると何とも言えない獣の匂いがして、キタキツネが放し飼いにされていた。気を付けないと糞を踏みそうだ。キタキツネは茶色だけかと思っていたが、黒いのもいた。

10 「放し飼いのキタキツネ」 (2002.08.19撮影) 北海道留辺蘂町 北キツネ村
 
11 「黒いキタキツネ」 (2002.08.19撮影) 北海道留辺蘂町 北キツネ村
 
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佐呂間~網走

北キツネ村を出発し網走に向かう。途中の道は車が全然走っておらず、無意識にスピードが出てしまう。
 
夕方4時頃、オホーツク海側の浜佐呂間(はまさろま)に抜けた。この辺りから、また小雨が降り出す。途中、警察がネズミ取りをしていた。15年前に訪れた時も佐呂間でネズミ取りをしていたが、ここでは年中行事なのかもしれない。
 
能取(のとろ)が見えて来た。
パーキングに車を入れて赤く色づいたサンゴ草を見物。小雨が降っているので、あまり鮮やかには見えない。子供達も車から降りて来ないので早々に出発。
 
能取湖を一周する形で美岬(みさき)ラインに入る。途中、見晴らしの良い十字路で、カミサンが「一旦停止!」と叫ぶ。確かに一旦停止の標識が出ている。しかし、こんな見晴らしの良い交差点なのに、何故、一旦停止の必要があるのだろう。
オホーツク海が見える辺りから道はダートになった。15年前と変わっていない。
 
能取岬に到着。牛や馬が放牧されている。小雨が降っているし寒い。眼前にはオホーツクの海が広がっている。冬場には流氷が押し寄せるのだろうか。
 
能取岬を出発して、本日の宿泊地・網走へ。雨足が強くなってきた。
網走の市街を抜け網走湖方面にちょっと行った辺りに本日の宿がある。宿の入口に迷ってちょっとUターンしたが、丘の上にホテルを発見。子供達がホテルを見上げて、「ウォーッ!」
 
14 「能取岬」 (2002.08.19撮影) 網走市
 
15 「能取岬の放牧」 (2002.08.19撮影) 網走市
 
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17:30、今回の旅の目玉の一つ、「かに本陣・友愛荘」に到着。(2022年10月現在、「天都の郷 ホテル本陣網走湖」に変わっている様である)
 
洋間と和室の二間続きの広い部屋である。我が家の旅行と言ったら、会社の保養所を利用するのが殆どなので、子供達にとっては「旅館」は初めての体験かもしれない。
ここは残念ながら温泉ではない。しかし、ゆったりとした大浴場があり十分楽しめる。夕食の前に風呂に入ることにし大浴場へ。
 
そして、6時半から楽しみにしていた夕食である。
食事処に降りて行ったら、我々の食事処は個室だった。豪勢な蟹料理が並んでいる。子供達は「御膳(¥16,000)」、夫婦は「こだわり膳(¥14,000)」。仲居さんが、子供達の方が豪勢だと驚いていた。早速、食べ始める。蟹料理だけに食べることに専念。
暫くして女将が挨拶に来たのだが、誰も話の相手をしないで黙々と蟹を食べている。女将も早々に隣の部屋に移って行った(笑)。
 
蟹料理は味も良かったし量も半端じゃない。特に、蟹の天麩羅を塩で食べるのと、焼き蟹が何とも美味かった。食後に出てきた夕張メロンのゼリーも抜群に美味かった。
食事の帰りに売店に立ち寄ると、今食べたばかりの夕張メロンゼリーが売っていたので早速購入。
 
小樽では北海道の海鮮(寿司)、網走では蟹三昧(たらば、ズワイ、毛ガニ)、なかなか豪勢な食事であった。