【なるほど】世界三大投資家の一人と言われるジム・ロジャーズ氏の日本への提言が沁みる!

【なるほど】世界三大投資家の一人と言われるジム・ロジャーズ氏の日本への提言が沁みる!
2017年12月15日(金) くもり 室温13.0℃(7:45現在)

本日は寒さが緩むという予報であるが、朝は未だ寒い。
世界三大投資家の一人と言われる著名な投資家であるジム・ロジャース氏が、日本経済について問われ、実に分かり易い説得力のある答えをしてくれている。以下の記事。
 もし私が10歳の日本人なら…世界的投資家の「驚愕の問いと答え」
まあ、難しい事を言ってる訳ではないので、全文を読めば だいたい理解できると思うが、以下に引用を混じえて印象深い点をコメントする。引用部分は緑文字にしてある。

◎日本経済は、今のままでは、20〜30年後には破綻する。今の50歳以上はセーフだが、若年層の未来は悲惨。
●現在の日本経済は、戦後2番目の好景気。私も日本株を買っている。
●しかし、この好景気は、政治が意図的に作り出している見かけの好景気に過ぎず、本当の好景気ではない
・日銀が金融緩和で紙幣増刷している(=日本国債を沢山買い込んでいる
[補足]民間銀行は、融資の原資としてしか通貨発行(通貨の信用創造)出来ない。日銀も民間銀行なので、融資(政府への融資=日本国債購入)でしか通貨発行出来ない。
・通貨が増えれば、株式投資も増える。特に、デフレの現状では。
[補足]日本は超デフレが20年以上継続中 ⇒ 需要不足&モノ余り ⇒ 企業は設備投資しない ⇒ 銀行融資は減る ⇒ 余った金は株式市場へ ⇒ 株高
・通貨が増えれば、円の為替レートは下がる(円安)。 ⇒ 企業(特に輸出企業)は競争力アップ ⇒ 収益アップ
●株高、企業業績向上しても、国民の暮らしは良くならない。
アベノミクスといわれる経済政策は、短期的に投資家や大企業を潤すだけ。アベノミクスが非常に危険なのは、それが人工的に低金利の状況を作って、借金をしやすくしていることです
●活況の裏で借金問題がいよいよ危険水域になっている
●日本はいまGDPの240%、じつに1000兆円を超す巨額赤字を抱えています。そのうえ、猛烈なペースで進む人口減少社会に突入してきたため、とてもじゃないがこの借金を返済することはできない状況になってきました。
●50歳前後の中年の日本人であれば、30年後は80歳ですから、誰かがケアしてくれるかもしれません。日本の国庫には、老齢人口を支えるおカネはまだ残っているでしょう。しかし、30年後に40歳になる日本人には、老後を支えてくれる人もカネもない。
●このままいけば、いま日本人の10歳の子どもが40歳になる頃には、日本は大変なトラブルを抱えていることでしょう。
●借金は毎年膨張し、人口は毎年減少し続けているのだから、必ずそのツケが回ってきます。
●いま安倍首相がやっているのは真逆のことでしょう。ただでさえ莫大な借金をさらに膨らませたうえで、無駄な橋や高速道路を作ろうとしている様は狂気の沙汰としか思えません。消費税を増税すると言っていますが、これも新たな橋や道路にカネがつぎ込まれるのがオチです。安倍首相と彼の側近たちは、財政支出をカットしたら選挙にマイナスとなると考えている。つまり、彼らは日本の未来より選挙に勝つことを重視しているわけです。借金をこんなに増やして平気な顔でいられるのも、返済をするのはあくまで後世の人間で、自分が死んだ後のことだと考えているからでしょう。そうした負担をすべて押し付けられるのが日本の若い世代なのです
●これからの日本では生まれてくる子どもの数がますます少なくなり、移民も入ってこないため、人口減少のスピードが急加速していく。借金はさらに膨張し、その返済のために増税が度々断行される。それでも借金は返済しきれないので、次には年金などの社会保障が取り崩されていく。日本人の生活水準はそうして徐々に悪化し、生活苦にあえぐ日本人が増え、いよいよ打つ手がなくなる。最終的には見たくもない破産劇が待っている。
◎日本人にとって一番の解決方法は、将来にツケを回すような政府を退陣させることなのでしょう