iMAC奮闘記


iMAC奮闘記
2015年11月7日(土) くもり
更新:2024年5月8日(水)
 
最近は、ネット内に流れる記事を読むのに忙しく、自分のブログ記事を投稿する周期が長くなりつつあるが、久しぶりに近況を書き綴ってみる。
本日のお題は、「iMAC奮闘記」である。
 
コトのきっかけは、やはりネットの「とある記事」だった。
それは、世の中の大多数を占めるパソコンのOSであるWindowsのお話である。
 
私が初めてパソコンを買った時のOSは、Windows3.1であった。もう22年前の話である。
 
パソコンと言えば、1980年代に世の中に普及し始めたと思うが、草創期は、コンピュータメーカー各社が、ハード、OS共に、各社独自仕様のパソコンを製造販売していた。
世界的には、やはり、以下の二つが主流であった。
 ●IBMのパソコン
 ●APPLEのパソコン
APPLEのパソコンは、その頃からマッキントッシュ(Macintosh)言う名前だったかもしれない。
 
国内では、
 ●日本電気(NEC)のパソコンであるPC98シリーズがトップシェアであったが、
 ●富士通(私の勤める会社)も、FMRシリーズを出荷していたし、
 ●マルチメディアパソコンとして、世界に先駆けて発売したFM-TOWNSが一世風靡した。
 
そのうちに、パソコンの仕様が世界で業界標準化され始め、
 ●ハードの仕様は、IBM社パソコンの仕様(PC-ATと呼ばれていたと思う)
 ●OSは、Microsoft社のMS-DOS
が業界標準になって来た。
但し、APPLE社だけは、自社仕様を堅持して、今に至っている。
 
1990年代の始めだったと思うが、富士通は開発方針の大転換を決意し、自社独自仕様のハード、OSを捨て、PC-AT互換機(ハード)+MS-DOS(OS)路線に乗り換えることにした。それがFMVシリーズである。
 
この頃のパソコンのモニター(画面)は、まだ、ラインモード(タイプライターと同じく文字だけ)であったが、そのうちに、現在のフルスクリーンモニタ(文字、画像、イメージからなるマルチメディアを表示できるモニタ)が出現し、OSも、MS-DOSからMS-Windowsに変わった。
 
そんな中、私が初めて買ったパソコンは、富士通のFMVシリーズ、OSはWindows3.1である。
 
その後、Micorsoft社は、Windowsを、以下のとおりアップグレードしていった(私の記憶が正しければ)。
 Windows3.1
  →Windows95
    →Windows98
      →WindowsMillenium
        →WindowsXP
          →WindowsVISTA
            →Windows7
              →Windows8
                →Windows10
 
前置きはこれくらいにして、いよいよ本題に入るが、
先日、ネットの記事の中で、

Microsoft社が、Windows10スパイウェアという機能を仕込んで、
  ●ユーザのパソコンの操作(入力、出力)
  ●アクセスしたインターネットのサイト
  ●投稿した記事内容
  ●収集したデータ等
監視する。場合によっては、ユーザのディスク内容をコピーすると言うことを、Windows10の契約書上に明記(公言)しているので注意せよ。
Windows10へのアップグレードは危険

と言う忠告をしている記事を見つけてしまった。以下の記事である。
  最強のスパイウェア「Windows 10」をインストールするな!
 
さすがに、これを知ってしまった以上、Windows10を使い続ける訳にはいかない。パスワードその他、大事な個人データを盗み見られたら堪ったものではない。
 
そこで、色々とネットで方法を調べて、アップグレード前のWindows8に戻すことにした。
警告文には、「Windows8にもスパイウェアは仕込まれている」と書かれていたが、少なくとも、契約書で「監視する」と明記(公言)している訳ではないから、少しはマシだろうと思った訳である。
 
ところが簡単にWindows8に戻すことが出来るのは、Windows10にアップグレードしてから1ヶ月以内までという期限付きである事が分かった。
「有効期限を付けて、期限を過ぎたら元に戻せなくする」とは、益々怪しい。
 
結局、いろいろと悩んだ末、こんな事を平気でするMicrosoftはもう信用出来ないと思い、20年以上付き合ったMicrosoftとは決別する決心をした。
そうなると、残る選択肢は、Apple社のマッキントッシュ(通称MAC)だけである。
勿論、「Micorsoftと決別する」と言っても、大量の保有データがあるので、取り敢えずWindowsパソコンは残すが、LANには接続せず、即ち、自宅から外の世界に出て行く通信線は遮断して、自宅内だけで使うことにした。
これなら、外部からパソコンに侵入されることは無いので、安心であり、泥棒にパソコンを盗まれない限りは大丈夫である。
万一、盗まれても、大事なデータは暗号化しておくので、読み出しは出来ない。
 
と言うわけで、外の世界(インターネット)と繋ぐパソコンは、MACパソコン(iMAC)に切り替えることにした。
予定外の出費であるが、我が家は、パソコン無しでは生活出来ないくらい、パソコン利用を前提とした生活になっているので、背に腹は代えられない。
 
2015年11月8日(日) 雨
 
早速、自宅から一番近い家電量販店に行き、WindowsパソコンからMACパソコンに乗り換える場合の疑問点を、いろいろと教えて貰う。
 
一番気になったのは、保有データの移行である。
「OSが全く異なるので、ファイルのデータ形式も全く異なる可能性が高い」と思っていたし、
「データ変換などの移行作業が必要だろう」と覚悟していたのだが、
●一番良く使っているファイルの種類であるEXCELファイル(表計算ソフトのファイル)、PDFファイル(文書ファイル)、JPEGファイル(写真ファイル)は、いずれもWindows版とMAC版とで同じとのこと。
●更には、ファイル管理システムのインタフェース(ファイル構造の仕様)も両者で同じなので、Windowsパソコンに接続していたHDD(ハードディスク)が、そのままMACパソコンに繋ぎ替えるだけで使える
とのことであった。
そうなると、大した手間もなく、WindowsパソコンからMACパソコンに移行できそうである。
 
あとは、アプリケーションの問題である。
WORD(文書作成)やEXCEL(表計算シート作成)は必ず使うので、最低でも、MAC版のMS Officeは買う必要がある。
と言うことで、
取り敢えず、最新のMACパソコンであるデスクトップタイプのiMAC Retina 5Kを買って来た。
「Appleとの3年無償サポート契約」を付けて約25万円である。
 
このiMACは、モニタとPC本体の一体型になっていて、モニタは、5Kという高解像度なんだそうである。
何と、画面サイズが27インチもあるため、今まで使っていたパソコン台には収まりきらず、これまた、新しいパソコンデスクを買う必要性が出てきた。
 
そうなると、部屋のスペースが関係してくるのだが、何しろ、私の狭い「書斎」兼「納戸」なので悩ましい。
無理して詰め込めば、180cm幅のデスクが収納できなくはないのだが、古いパソコン台も捨て難く、有効利用したいので、結局、120cm幅のデスクにし、ネットで色々と調べて注文。
翌日には届いた。
Windowsパソコンのモニタも結構デカイので、iMACと二つ並べると、一杯一杯である。(写真)
 
1 買った120cm幅のパソコンデスクと2台のパソコン。左がiMAC、右がWindows。パソコンデスクの右に古いパソコン台を置いている。右手前は私の机
 
「MS Office for MAC」を購入して、早速、EXCELファイルを開いてマウスで操作してみたところ、シートが、なかなか画面上で静止しない
と言うのは、iPhoneを始めとするスマホでは、指で画面をこすれば、上下左右どころか斜め方向にも自由に表示内容がスクロールされるが、
MACも、マウスの上面を上下左右、斜め方向にこすればECXELシートが上下左右、斜め方向に動くのである。
 
そして、マウスをこする強さに応じて、動く速度も変わるのである。
最初は、「コレは凄い」と思ったのだが、これが曲者だった。
値を入力したいセルにフォーカスを当てようとしても、シートが完全に静止するまで、フォーカスが有効にならないのである。
ちょっと指が動いただけでシートが揺れるし、静止するまで待つのにイライラするのである。
 
暫くは、我慢して使っていたのだが、さすがに耐えられなくなり、ネット通信を必要としないシートの編集については、Windowsパソコン側に保存しておいて、Windows側で編集することにした。
また、ウェブページを閲覧している時でも、ちょっとした指の動きで画面が横方向に動いてしまい、イライラするため、
結局、マウスも、標準添付のMACマウスを使うのは止めて、Windows用と同じ左右クリックボタン+上下スクロールホイールが付いたマウスを使うことにした。
 
そのほかにも、MACでは、Apple社によりアプリケーション開発ベンダの認定があり、ハッカーによりウイルスソフトが勝手に開発されることがないため、セキュリティ面の心配は無いが、代わりに、誰でも自由にアプリケーションを開発出来ないために、フリーソフト等、ネットで探して来て自由に使えるアプリケーションが無いのが難点である。
 
OSの設定変更をして、セキュリティレベルを落とせば、Apple社非認定のフリーソフトをインストールすることは出来るが、せっかくの強固なセキュリティが台無しになるので、踏み切れないし・・・。
 
MACの良い点は、セキュリティの心配が無いのと、Time Machine機能と言うのがあって、定期的に自動差分バックアップをとってくれる点である。
差分バックアップと言うのは、前回のバックアップ時点から変更されたデータ箇所だけをバックアップしてくれる機能である。バックアップとは、データが壊れた時に、復元できる様にコピーを取っておく事である。
 
今のところ、快適にiMACが使えている。多分、メインパソコンとしては、もうWindowsに戻ることは無かろうと思う。
  
【2024/5/8追記】
MACパソコンは、故障により随分前に処分した。今では、2台のWindowsパソコンを並べて使っている。
やっぱり、Windowsパソコンの法が使い易い。