東海道ふたり旅(26) 草津宿〜追分(53:大津宿)、高麗橋〜枚方宿(54:守口宿、55:枚方宿)


東海道ふたり旅(26) 草津宿〜追分(53:大津宿)、高麗橋〜枚方宿(54:守口宿、55:枚方宿)
2009年6月27日(土)~6月28日(日)
更新:2020年6月29日(月)
 
❏6月27日(土) 晴れ
6:50の始発の「こだま」で三島駅を出発。京都から東海道本線に乗り換え草津駅へ。
 
ちなみに、関西(JR西日本?)では、既存の路線に地元固有の愛称を付ける習慣があるらしい。
東海道本線も、米原〜京都間は琵琶湖線と呼ぶ。地元の人には良いのだろうが、私達の様に遠くから来た人間にとっては、「東海道本線のホームが何処にも見つからない」と混乱してしまう。
 
旧東海道と中山道の合流点である追分の地点まで行き、旅を再開。
 
今日は30度を越える暑さであり、先が思いやられる。
野路の一里塚野路の玉川跡と過ぎて黙々と歩くうちに、旧東海道は、住宅街から車の多い通りに合流する。
瀬田の唐橋は、もうすぐである。琵琶湖マラソンの中継で必ず出てくる橋である。
 
そして唐橋に到着、下流には琵琶湖が広がっている。
 
1 JR草津駅前(2009.06.27撮影) 草津宿
 
 
3 脇本陣跡(2009.06.27撮影) 草津宿
 
 
5 黒門跡(2009.06.27撮影) 草津宿
 
6 矢倉道標(2009.06.27撮影) 滋賀県草津市
 
7 江戸から119番目の一里塚「野路一里塚」(2009.06.27撮影) 滋賀県草津市
 
8 野路の玉川跡(2009.06.27撮影) 滋賀県草津市
 
 
10 弁天池(2009.06.27撮影) 滋賀県草津市
 
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13 立場(たてば)跡(2009.06.27撮影) 滋賀県大津市
 
14 瀬田の唐橋(2009.06.27撮影) 滋賀県大津市
 
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唐橋近くのCOCO'Sで昼食を取ったあと、旅を再開したが、暑さとお昼に飲んだ生ビールの影響か、身体がだるい。夏バテした様だ。
 
途中、右側50メートルほど先に琵琶湖が見える地点があったので、旧東海道を一旦外れて湖岸へ。
吹き寄せる涼しい風に当たりながら、しばし休憩。
しかしながら、今回は、前回に比べて10キロ以上短い19キロだと言うのに、夏バテでぐったりである。
 
東海道五十三次の最後の宿場・大津宿の旧街道の道筋を先に進む。
 
大津宿には、昔の宿場に関係するモニュメントが全くと言っていいほど残っていない。
札の辻のところで、旧東海道は左に90度曲がる。緩やかな登り坂である。
 
そのうちに、国道1号と合流し、頭上に名神高速道路が走る登り坂を進み、緩やかに右にカーブすると、ようやく峠である。
峠の右側に、逢坂の関跡があった。
清少納言や蝉丸の歌に出てくる関である。
 
今回の旅は、距離も比較的短く、平坦な道だから楽勝だろうと思っていたのに、夏バテで だるい上に、最後に来てこの登り坂である。いやあ参った。
 
17 膳所城勢多口総門跡(2009.06.27撮影) 滋賀県大津市
 
18 この辺りの家には、折りたたみ式の縁台が備わっている(2009.06.27撮影) 滋賀県大津市
 
19 琵琶湖(2009.06.27撮影) 滋賀県大津市
 
20 膳所城(ぜぜじょう)北総門跡(2009.06.27撮影) 滋賀県大津市
 
21 義仲寺(2009.06.27撮影) 大津宿
 
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23 大津事件碑(2009.06.27撮影) 大津宿
 
 
24 札の辻跡(2009.06.27撮影) 大津宿
 
25 本陣跡(2009.06.27撮影) 大津宿
 
26 逢坂(おうさか)の関に向かう登り坂。頭上に名神高速道が走る(2009.06.27撮影) 大津市
 
27 逢坂の関跡(2009.06.27撮影) 大津市
 
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国道1号を下り、再び名神高速道路のガードを潜ると、すぐに旧東海道は左の脇道に入って行く。
そうしてしばらく進むと、正面に民家が見える。
民家の前には、京都→←宇治の道路標識とともに、石の道標が立っている。
本日のゴール、追分である。
 
東海道五十三次と言う場合は、この追分を右に進み、7キロ先の京・三条大橋が終点であり、東海道五十七次と言う場合は、この追分を左に進むと更に四つの宿場(伏見宿淀宿枚方(ひらかた)宿守口宿)を経て、大坂・高麗橋へと続く。
もっとも、京から大坂に下る場合は、淀川を舟で下る場合が多かったので、街道の方は上り方向に使われていたそうである。
名前も「京街道」と言う別名が付けられている。(下り方向の別名は、大坂街道
 
34 追分道標(2009.06.27撮影) 大津市
 
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追分駅から京阪電車で京阪山科駅まで行き、JRに乗り換えて新大阪へ。
 
38 京阪電車 追分駅
 
本日の宿は、高麗橋の近くに予約しているので、新大阪から地下鉄御堂筋線で淀屋橋に向かう。
淀屋橋で夕食を済ませた後に、ホテルにチェックイン。
 
客室は、ゆったりとした部屋であり、バスとトイレがガラス戸で仕切られているので、なかなか使い心地の良いホテルであった。
何が良いかと言うと、普通のホテルではバスとトイレが同室になっているので、身体を洗う場合は、カーテンを閉めて浴槽の中で身体を洗うしかないが、ここのバスは、トイレとバスがガラス戸で仕切られている上に、バスルームには、浴槽のほかにシャワースペースが取られているので、身体は浴槽の外で洗えるのである。
自宅の風呂と同じ感覚で入れるのが良い。
ホテルの名前は「ブライトンシティ大阪北浜」である。大阪で泊まる予定がある方にはお薦めのホテルである。
 
❏6月28日(日) 晴れ
 
8時に宿を出発。
今日と次回は、旧東海道を大坂高麗橋から上り、昨日の終着点である追分まで戻って来る旅である。
 
高麗橋で記念写真を撮り、京街道の旅を始める。
 
39 高麗橋(2009.06.28撮影) 大阪市
 
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41 里程元標跡(2009.06.28撮影) 大阪市
 
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47 八軒家船着場の跡(2009.06.28撮影) 大阪市
 
48 大坂城石垣(2009.06.28撮影) 大阪市
 
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50 京橋川魚市場跡(2009.06.28撮影) 大阪市
 
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土佐堀通りを東に進む。右手には、大阪城の天守閣が聳えている。
 
片町の交差点で左折し、京阪電車のガードを潜ると、線路に沿って京橋駅方向に進む。
京橋駅のところでJR大阪環状線のガードを潜ると、すぐ左に新京橋商店街のアーケードがある。このアーケードが京街道である。
 
52 大坂城(2009.06.28撮影) 大阪市
 
53 野田橋跡(2009.06.28撮影) 大阪市
 
54 京橋道標(2009.06.28撮影) 大阪市
 
55 京橋駅ガードを潜ると、旧東海道(京街道)はアーケード街へ(2009.06.28撮影) 大阪市
 
56 新京橋商店街入口(旧京街道)
 
57 旧京街道
 
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59 榎並(えなみ)地蔵(2009.06.28撮影) 大阪市
 
アーケードを抜け、野江の交差点を渡った少し先から、京街道は、大通から外れてクネクネした道に入る。「関目七曲がり」と呼ばれる道である。
 
関目(せきめ)5丁目の交差点で、国道1号と国道163号の間を走る旧道に入ると、京街道商店街がある。
さらに進み、今市交差点で国道1号と合流すると、やがて守口市に入る。
 
60 関目七曲がり(2009.06.28撮影) 大阪市
 
市バス守口車庫前の信号を右折し、京阪守口市駅の方向にジグザグに伸びる京街道。
坂道を登っていくと、守居橋がある。川の上ではなく道の上に架かる橋である。
 
61 文禄堤入口付近(2009.06.28撮影) 守口宿
 
62 守居橋(2009.06.28撮影) 守口宿
 
63 守口駅前(2009.06.28撮影) 守口宿
 
64 本町橋(2009.06.28撮影) 守口宿
 
65 本陣跡(2009.06.28撮影) 守口宿
 
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67 来迎坂(2009.06.28撮影) 守口宿
 
68 守口一里塚跡(2009.06.28撮影) 守口宿
 
守口宿本陣一里塚を過ぎしばらく進むと、京街道は淀川に出る。
この先は枚方市の手前までずっと淀川の土手を歩くことになる。
 
河川敷では、沢山の人達が野球を楽しんでいる。東京と違うところは、東京なら、野球グラウンドのほかにも、サッカーコートがあったりするのだが、淀川の河川敷は野球一色である。関西ではまだまだ野球人口の方が多いと言うことか?
 
鳥飼仁和寺大橋の下を潜り、茨田樋(まったひ)跡石碑を過ぎた辺りで、淀川と別れを告げて、京街道は枚方(ひらかた)の街へと入って行く。
 
それまで涼しい風を受けていたのだが、淀川の土手を下りた途端に蒸し暑さが襲って来た。
水分は十分に補給しているのだが、空が晴れて直射日光が強くなったためか、視線がチカチカし始めて、熱中症の初期症状が出始める。
それでも、冷たい水を買って一息付いたあと、何とかゴールの枚方公園駅に到着。ホームの冷房待合室が気持ち良い。
 
69 淀川の流れ(2009.06.28撮影) 寝屋川市
 
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71 茨田堤碑(2009.06.28撮影) 寝屋川市
 
72 蓮如の腰掛け石(2009.06.28撮影) 枚方市
 
73 枚方宿
 
京阪電車で東福寺まで行き、JR奈良線に乗り換えて京都駅に戻って来た。
14:05発の「こだま」で帰るべく、弁当を買って早めにホームに上がったところ、幸運なことに、三島に停車する「ひかり」が入って来た。
各駅停車+通過待ち停車の多い「こだま」と「ひかり」では、三島への到着が1時間弱違う。
三島に着いたのは、午後4時前であった。
 
【データ】
■東海道歩行距離

今回  39.5km(草津宿〜追分、高麗橋〜枚方公園駅)
通算 503.4km

■利用交通機関

区間 交通機関
自宅〜三島駅 タクシー
三島〜京都 JR東海・東海道新幹線(三島〜京都)
京都〜草津 JR東海・東海道本線(琵琶湖線)(京都〜草津)
追分〜山科 京阪電車・京津線(追分〜京阪山科)
山科〜新大阪 JR東海・東海道本線(琵琶湖線)(山科〜新大阪)
新大阪〜淀屋橋 大阪市営地下鉄・御堂筋線(新大阪〜淀屋橋)
枚方〜東福寺 京阪電車・京阪本線(枚方公園〜東福寺)
東福寺〜京都 JR西日本・奈良線(東福寺〜京都)
京都〜三島 JR東海・東海道新幹線(京都〜三島)
三島駅〜自宅 タクシー

■費用

用途 金額
タクシー(自宅〜三島駅)
1,280円
JR東海道新幹線、JR東海道本線(三島〜京都〜山科)(2人分、回数券利用)
18,880円
JR東海道本線(山科〜草津)(2人分)
640円
京阪京津線(追分〜京阪山科)(2人分)
320円
JR東海道本線(山科〜新大阪)(2人分)
1,480円
大阪市営地下鉄御堂筋線(新大阪〜淀屋橋)(2人分)
460円
京阪本線(枚方公園〜東福寺)(2人分)
680円
JR奈良線、東海道新幹線(東福寺〜京都〜三島)(2人分、回数券利用)
18,880円
タクシー(三島駅〜自宅)
1,150円
飲料(2人分)
960円
昼食、ビール(大津市瀬田「COCO'S」)(2人分)
3,927円
夕食、ビール(大阪淀屋橋「笑笑」)(2人分)
4,843円
宿泊料(ホテルブライトンシティ大阪北浜)(2人分)
11,600円
昼食(新幹線車内・弁当)(2人分)
2,200円
ビール(新幹線車内)(2人分)
1,480円
おつまみ(2人分)
790円
抹茶ゼリー
380円
合計
69,950円
累計 564,724円

■立ち寄りポイント
脇本陣(草津宿)
黒門跡(草津宿)
矢倉道標(草津市)
野路一里塚(草津市)
野路の玉川跡(草津市)
立場(たてば)跡碑(大津市)
瀬田の唐橋(大津市)
膳所城勢多口総門跡(大津市)
琵琶湖(大津市)
膳所城北総門跡(大津市)
義仲寺(大津宿)
大津事件碑(大津宿)
札の辻(大津宿)
本陣(大津宿)
逢坂山關址(大津市)
追分道標(大津市)
高麗橋(大阪市)
高麗橋里程元標跡(大阪市)
八軒家船着場の跡(大阪市)
大坂城石垣(大阪市)
京橋川魚市場跡(大阪市)
野田橋跡(大阪市)
京橋道標(大阪市)
関目七曲がり(大阪市)
文禄堤跡(守口宿)
来迎坂(守口宿)
本陣(守口宿)
守口一里塚(守口宿)
茨田堤碑(寝屋川市)
蓮如の腰掛け石(枚方市)
 
■通過した宿場
(53)大津宿
(54)守口宿(東海道五十七次
(55)枚方宿(東海道五十七次
 
【地図】
◆草津宿~追分(滋賀県)

 
◆高麗橋(大坂)~追分(滋賀県)