いい湯だな (5) 越谷天然温泉「ゆの華」
時期：2007年9月8日（土） 晴れ
更新：2022年12月31日（土）
長距離ウォーキングを始めたのが、ちょうど2年前の2005年9月10日の土曜日、「東京脱出ならず！ ・・・国1の旅（1/5）・・・」である。
以来、とうとうウォーキングも3年目に入る。飽きっぽい私にして、これほど長く続いているのは、やはり、知らない土地を歩く楽しさであろうか。それから、車とは違って、歩く目線ならではの新しい発見というのも楽しさの一つになっているのかもしれない。
本日は、久しぶりに埼玉を歩いてみる。
新幹線で三島駅を出発してからちょうど2時間、10:10にJR高崎線・宮原駅に到着。
【2022/12/31追記】
15年前のこの時には思いもしなかったが、宮原駅と言えば、長女が現在住んでいる所からの最寄りの駅である。
駅前ロータリーから東に延びる道を進む。銀行あり、酒場あり、宮原の街並みは なかなか賑やかである。
国道17号を横切り暫く進むと、産業道路に出た。右折して大宮方面へ。
台風が秋の気配を吹き飛ばしてしまったのか、今日は真夏の暑さである。昨年夏、「東京23区の旅」で中央区を歩いた時に熱中症になりかけた（なった？）のを思い出し、サックから帽子を取り出して被る。
東北本線（宇都宮線）、東武野田線の陸橋を越えると、大和田公園の入口である。
広い公園、市営大宮球場からは、中学生だろうか、熱戦のどよめきが聞こえて来る。広大な敷地の公園内には、すり鉢状の広場と中央の池、10面はあろうかというテニスコート、菖蒲園などが配置されており、休日を楽しむ市民で溢れている。
公園を後に、芝川沿いに南下。自治医大の前の道に出た所で左折し、進路を越谷（こしがや）方面に取る。
時計は12時を回ったが、食事はもう少し歩いてからと思い、先に歩を進める。ところが、これが後になって後悔することになる。暫くは道の両側に飲食店が点在していたのだが、東新井の交差点を過ぎた辺りから田園風景となり、道沿いに食事処が見当たらなくなった。
エネルギーが段々無くなり、歩くペースが落ちて行く。暑さの影響もありそうだ。東北自動道の陸橋を登るのが何とも辛い。陸橋からは、右手に埼玉スタジアムが臨める。田園の真ん中に近代的な建物が突如現れた感じである。
陸橋を渡ったところで道を右に曲がり、綾瀬川と並行して歩く。農道の様なのどかな風景なのだが、ダンプカーがやたらと多い。
せめてチョコレートでも口に入れれば元気が出るのだが、田舎の道にはコンビニはおろか、商店すら全くない。参った。普段は自販機でジュース類を買うことなどまず無いのだが、少しでもエネルギー源になればと思い、リンゴジュースを買い求める。
そうこうするうちに、ようやく国道463号に出てレストランが目に入った。2時半のことである。
空腹を通り越したせいか、暑さにバテたせいか、なかなか食事がお腹に入っていかない。
レストランで一服したあと、再び道を南下。
「越谷市」の標識が見えた。左手には、健康福祉村が見える。
道の右手は、一面、稔った稲穂の田んぼであるが、台風の爪痕があちこちに残っている。
どうやら、目的の天然温泉までは4㎞を切った様だ。最後の気力を振り絞り道を進む。
午後4時、目的の越谷天然温泉「ゆの華」に到着。気が緩んだせいか、入口の階段を登った瞬間、左脚のふくらはぎが攣った。激痛に堪え、足首を曲げて攣った筋肉を戻す。情けない姿である。
騙し騙し館内に入り、脚をかばいながら衣服を脱ぐ。温泉の湯船の中でふくらはぎを揉みほぐしていたら、何と、今度は、スネが攣ってしまい、それを庇おうとしたらふくらはぎまで攣ってしまった。やっぱり、今日は少々歩き過ぎたのかもしれない。
温泉は、ぬるぬる感のある濃い褐色のお湯であり、なかなか良かった。湯上がりのソフトクリームが、これまた、ボリューム満点で甘くて美味しかった。
温泉から東武伊勢崎線・蒲生駅までは、歩いて15分、初めて乗車する路線である。
ウォーキングを始めて以来、乗った路線もかなり増えた。これも楽しみの一つである。
本日の歩行距離は、約23㎞であった（計測は、GoogleMapの距離測定機能を利用）
