東京23区の旅 (2) 目黒区
2005年12月3日（土） 晴れ、一時、小雨
8:55、京王井の頭線・駒場東大前駅を出発。
JR目黒駅を本日の起点にしようかとも思ったが止めた。理由は簡単。JR目黒駅は、実は、目黒区ではなく品川区なのである。似たような話は幾つもあって、例えば、品川駅は品川区ではなく港区であり、新宿駅ホームの南端は渋谷区に入っている。
◆東京大学教養部 8:55
駒場東大前の駅東口を出ると、そこは正に東京大学教養部正門の「前」である。
余談であるが、神宮外苑を歩いている時に、青山一丁目駅前というバス停があった。「青山一丁目駅」と言うのは地下鉄の駅である。では、地下鉄の駅の場合、「駅前」とは、いったいどこを指すのだろうか（笑）。
東京大学教養部。正面に時計台が聳えている。朝早くから学生の行き交う姿が多い。
◆旧前田侯爵邸 9:15
駒場の閑静な高級住宅街の中に、旧加賀藩の藩主であった前田侯爵の邸宅がある。
現在は目黒区の管理となっており、建物の中まで無料で拝観できる。さすが百万石前田家の邸宅だけあって、和館も洋館も、我々庶民の感覚とは格が違う広々とした造りであり、庭も野球ができるほどの広さである。
◆駒場野（こまばの）公園
東大駒場駅の南側に駒場野公園がある。
紅葉の森の中を散歩する人、公園脇のテニスコートでプレーする人、休日を楽しむ人々の、のどかな朝の風景である。
目黒区を南下しながら青葉台方面へ歩を進める。
◆菅刈（すげかり）公園 10:13
池尻大橋を過ぎ、目黒川を渡ると青葉台である。
菅刈公園、色付いた芝生の中では子供達がはしゃぎ回っている。南側には銀杏の大木がそびえ立っている。
◆西郷山公園 10:23
西郷隆盛の邸宅跡が、菅刈公園とこの西郷山公園になっている。
山には、鹿児島県の各地方からの寄贈が並んでいるのだが、その中には桜島の溶岩というがあり、よく運んで来たなあと思ってしまう。
旧山手通りに出て中目黒方面へ。途中の教会で結婚式のカップルに出会った。
◆祐天寺（ゆうてんじ） 11:00
朝には晴れていた空が 段々曇ってきたが、中目黒駅を過ぎた辺りで とうとう 小雨が落ちてきた。山手通りから駒沢通りへと右折。小雨の中をしばらく歩くと祐天寺が見えてきた。ようやく雨も上がる。
◆目黒不動尊 11:25
正月の準備であろうか、堂内では、作務衣（さむえ）を着たお坊さんたちが慌ただしく掃除をしている。
階段を降りた境内には、銀杏の大木があり、黄色く色づいている。
◆林試（りんし）の森公園 11:37
目黒不動尊の西、すぐのところに林試の森公園がある。この公園は、ちょうど目黒区と品川区に跨っている。
公園内のグラウンドでは、少年野球チームが対戦中であった。
◆碑文谷（ひもんや）公園 12:55
道を西に進み、碑文谷で昼食を取ったあと、東急東横線沿いにある碑文谷公園へ。
噴水とバックの紅葉が、絵葉書にでもなりそうな１コマを作り出している。
◆自由が丘 13:30
目黒区の旅、終着点は自由が丘である。
目黒区は比較的小さな区であり、午前中で ほぼ歩ききってしまった。
本日は、娘が午後からのピアノレッスンのために、自宅（静岡県三島市）から自由が丘に来る予定であるが、携帯に電話を入れたところ、自由が丘駅前で食事中とのこと。レッスンまでに時間があるようなので、駅前で待ち合わせしてケーキでも食べさせてやることにした。
食事をしたばかりなのに、相変わらず良く食べる娘である。
14:10、駅前で娘と分かれて東急東横線で渋谷へ。
◇番外編：神宮外苑銀杏並木
本日は、早めに切り上げて、三島に帰るつもりで自由が丘から電車に乗ったのだが、ふと、2週間前の銀杏並木のことを思い出し、再び、神宮外苑に行くことにした。
渋谷の宮益坂（みやますざか）から国道246（青山通り）へと進み、神宮外苑に向かう。
青山通りを歩くのは初めてだったが、カップルを中心に人出が凄かった。
神宮外苑の銀杏並木は、まさに見頃。大変な人出であり、係員の静止の声も空しく、歩道の信号が青に変わると皆、車道に出て写真を撮っている。あの景色を目の前にしたら、まあ、撮るなと言う方が無理だろう。
◇番外編：迎賓館
このあとは、四ッ谷から電車で帰途に着くべく、赤坂御用地沿いに歩き四谷へ。
四谷の手前で、思いがけず迎賓館に遭遇。
迎賓館の場所など知らなかったのだが、このコースを取ったのが幸いした。
