iMAC奮闘記(2)

iMAC奮闘記(2)
2015年11月08日(日) 雨
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 早速、自宅から一番近い家電量販店に行き、WindowsパソコンからMACパソコンに乗り換える場合の疑問点をいろいろと教えて貰う。一番気になったのは保有データの移行である。OSが全く異なるのでファイルのデータ形式も全く異なる可能性が高いと思っていたし、データ変換などの移行作業が必要だろうと覚悟していたのだが、一番良く使っているファイルの種類であるEXCELファイル(表計算)、PDFファイル(文書)、JPEGファイル(写真)はWindowsMACも同じとのこと、更には、ファイル管理システムのインタフェース(ファイル構造の仕様)も同じなのでWindowsパソコンに接続していたHDD(ハードディスク)が、そのままMACパソコンに繋ぎ替えるだけで使えるとのことであった。そうなると、大した手間もなくWindowsパソコンからMACパソコンに移行できそうである。あとは、アプリケーションの問題。WORD(文書作成)やEXCEL表計算シート作成)は必ず使うので、最低でもMAC版のMS Officeは買う必要がある。と言うことで、取り敢えず最新のMACパソコンであるデスクトップタイプのiMAC Retina 5Kを買ってきた。Appleとの3年無償サポート契約を付けて約25万円である。このiMACはモニタとPC本体の一体型になっていて、モニタは5Kという高解像度なんだそうである。何と画面サイズが27インチもあるため、今まで使っていたパソコン台に収まりきらず、これまた、新しいパソコンデスクを買う必要性が出てきた。そうなると部屋のスペースが関係してくるのだが、何しろ私の狭い書斎兼納戸なので悩ましい。無理して詰め込めば180cm幅のデスクが収納できなくはないのだが、古いパソコン台も捨て難く有効利用したいので、結局、120cm幅にし、ネットで色々と調べて注文。翌日には届いた。Windowsパソコンのモニタも結構デカイので、iMACと2つ並べると一杯一杯である。(写真)
 MS Office for MACを購入して早速EXCELファイルを開いてマウスで操作してみたところ、シートがなかなか静止しない。と言うのは、iPhoneを始めとするスマフォは、指で画面をこすれば上下左右どころか斜め方向にも自由に表示内容がスクロールされるが、MACもマウスの上面を上下左右、斜め方向にこすれば、ECXELシートが上下左右、斜め方向に動くのである。そして、マウスをこする強さに応じて動く速度も変わるのである。最初は凄いと思ったのだが、これが曲者だった。値を入力したいセルにフォーカスを当てようとしても、シートが完全に静止するまでフォーカスが有効にならないのである。ちょっと指が動いただけでシートが揺れるし、静止するまで待つのにイライラするのである。暫くは我慢して使っていたのだが、さすがに耐えられなくなり、シート編集時にネット通信を必要としないシートについては、Windowsパソコン側に保存しておいてWindows側で編集することにした。また、ウェブページを閲覧している時でも、ちょっとした指の動きで画面が横方向に動いてしまいイライラするため、結局、マウスも標準添付のMACマウスを使うのは止めてWindows用と同じ左右クリックボタン+上下スクロールホイールが付いたマウスを使うことにした。そのほかにも、MACではApple社によりアプリケーション開発ベンダの認定があり、ウイルスソフトが勝手に開発されることがないためセキュリティ面の心配は無いが、代わりに誰でも自由にアプリケーションを開発出来ないためにフリーソフト等、ネットで探して来て自由に使えるアプリケーションが無いのが難点である。OSの設定変更をしてセキュリティレベルを落とせばApple社非認定のフリーソフトをインストールすることは出来るが、せっかくの強固なセキュリティが台無しになるので踏み切れないし。
 MACの良い点は、セキュリティの心配が無いのと、Time Machine機能と言うのがあって、定期的に自動差分バックアップをとってくれる点である。差分バックアップと言うのは、前回のバックアップ時点から変更されたデータ箇所だけをバックアップしてくれる機能である。バックアップとは、データが壊れた時に復元できる様にコピーを取っておくことである。
 今のところ、快適にiMACが使えている。多分、メインパソコンとしては、もうWindowsに戻ることは無かろうと思う。


1 買った120cm幅のパソコンデスクと2台のパソコン。左がiMAC、右がWindows。パソコンデスクの右に古いパソコン台を置いている。右手前は私の机