記事紹介:45兆円の経済効果が見込める日本にしか実現できないイノベーション(世界から強く望まれている)を是非やろう!

記事紹介:45兆円の経済効果が見込める日本にしか実現できないイノベーション(世界から強く望まれている)を是非やろう!
2015年04月30日(木) 晴れ

 昨日からゴールデンウィークに入り、日本中がお祭り気分に浸っている。まあ、昨日は東北新幹線がストップしてハワイ旅行がパーになった人もいたそうであるが。
 さて、久しぶりにインターネット記事の紹介である。今回はとても明るい話題である。内容は、「国際リニアコライダーの誘致実現」である。大手マスコミが全く報道しないので殆どの国民には初耳だと思うが、日本にとってはこの上も無く嬉しい話なのである。詳細は、以下のYOUTUBE映像と経済アナリスト・三橋貴明さんのブログ記事を見て戴ければ良く分かるが、要点を簡単に纏めると以下である。
国際リニアコライダーとは
・電子と陽電子原子核の構成要素)を超高速でぶつけて、その反応を研究することで、宇宙の成り立ち(ビッグバン)を解明するための研究機器。宇宙の解明だけではなく、色々な応用技術(例えば癌治療法とか)が生まれている。これまでは、円形の高速加速器が筑波(日本)とスイスにあるが、実験精度の向上のためには円形ではなく直線形(リニア)の高速加速器が望まれると言う事で、現在、国際的にリニア高速加速器国際リニアコライダー)の建設が検討されている。
・建設地の候補として、強固な岩盤地盤であること、高速加速器の精密機器開発技術が他国には殆ど無く、日本企業に集中していることなどから、日本の東北地方が最有力視されていて、先日、世界各国の研究者が現地視察のために東北地方に集まった。あとは日本が「やる」と決断するだけの状態になっており、世界各国から早く決断するように迫られている
・建設費用は約1兆円。実現後の経済効果は45兆円、雇用創出25万人と試算されている。経済効果を考えただけでも「やる」べきだし、宇宙の解明、応用技術の発展という観点からも国際貢献として「やる」べき。
・現在、政府は緊縮財政路線を走っており、建設費1兆円と言うだけで、また、マスコミが「無駄なことを。国の借金がまた増える。」と騒ぎ出すと思われるが、経済効果をきちんと理解して日本がやると決断すべし。

 国際リニアコライダーの話を分かり易く説明しているYOUTUBE映像は以下のURLをクリックすれば見ることができる。
  https://youtu.be/AwtPKwRJNT4

 三橋貴明さんのブログは以下のURLであるが、下に全文引用する。
  http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12020631171.html
〜以下、全文引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  チャンネル桜「桜プロジェクト」に出演しました。

国益×国益】中国を意識した安保体制、AIIBを彷彿とさせるTPP交渉[桜H27/4/29] https://youtu.be/pMq7lsLp3RQ
【確信犯?】噴飯ものの緊縮財政路線と日本国債格下げ評価[桜H27/4/29]
https://youtu.be/0VOkKeRWfT8
大阪都構想自民党大阪府連は、大阪市の解体に反対を表明[桜H27/4/29] https://youtu.be/PwZTG0FCNn0
【エネルギーミックス】需要と供給のミスマッチ、太陽光のベース電源化は現実的なのか?[桜H27/4/29] https://youtu.be/1WjwNveDzi8
【明るい経済教室】人件費から分かる企業の体質、あなたの会社は固定費?それとも変動費?[桜H27/4/29] https://youtu.be/_IKS3XmijTY
イノベーション】未来は日本の決断次第、国際リニアコライダーの誘致実現を![桜H27/4/29] https://youtu.be/AwtPKwRJNT4

 本日は上記ラストの【イノベーション】を視聴されてから、読みくださいませ。

 そもそも、2012年秋に総選挙が始まった頃、安倍総理は、第一の矢「金融政策」、第二の矢「財政政策」、第三の矢「成長戦略」、すなわち三本の矢の「成長戦略」について、
「スーパーコンピュータ【京】や、iPS細胞のような高度医療を発展させる」
 と仰っていました。その時点で、総理(まだ「総裁」でしたが)は「イノベーション」という抽象的な言葉を使っていましたが、わたくしは、
スパコンや最先端医療に政府が投資するならば、結局は【財政出動】になるわけだから、まあ、いいや。総理は山口出身なので、【三本の矢】という言葉を使いたいんだろう」
 程度に思っていたわけでございます。

 その後、実際に「成長戦略」のメニューがオープンになると、法人税減税やら、労働規制緩和やら、混合診療やら、農協改革やら、発送電分離やら、
「既存の市場(所得)のパイに、政治力で規制緩和させ、参入障壁を下げさせ、新規参入し、新たな付加価値を生み出すわけではないにも関わらず所得を奪っていく」
 いわゆる「レント・シーキング」、しかも安全保障を弱体化させるレント・シーキングがずらりと並び、唖然としてしまったわけです。

 というわけで、
「本来のあるべき成長戦略、イノベーションとは、経済の三要素モノ、ヒト、技術への投資である」
 と、政治家や国民の皆様に訴え続けているわけでございます。

 実際、次世代スパコン「睡蓮」や、リニア中央新幹線、そして国際リニアコライダーといった「正しい意味の成長戦略、イノベーション」の話も進んでおり、来月刊行予定の徳間書店の本のメインテーマとなっています。

 特に、国際リニアコライダーは経済効果も大きく、人類の文明にも貢献する、「世界最大の超精密機器」を日本に造るという夢のある話なのですが、相変わらず国内の大手マスコミは報じません。東北の地方紙だけが、辛うじて取り上げ続けています。

『一関、登米、栗原3市 新たな県際連携志向 初の首長懇談会
http://www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/1383.html
共通課題を確認
 一関と宮城県登米、栗原の3市による初の首長懇談会は27日、一関市花泉町の花と泉の公園内で開かれた。3首長が北上山地北上高地)への国際リニアコライダー(ILC)誘致や子育て支援、婚活、医療分野など共通の課題を確認。今後も定期的に開催し、県の枠を超え各分野で連携を強化していく。
 3市は同じ通勤、通学圏で以前から経済、文化、医療と密接に関わりがあり、今回は勝部修一関市長が登米、栗原両市長に呼び掛けて実現。同日は「新たな県際連携に向けて」と題し、勝部市長と布施孝尚登米市長、佐藤勇栗原市長がそろって懇談した。
 冒頭、3市長は「互いに多くの自治体が合併し、食や文化も関連性がある。切磋琢磨(せっさたくま)しつつ、これまで以上に協調し合う関係を」(布施市長)、「連携できる部分は連携していくべきだ。教育、文化まで発展させていければ」(佐藤市長)、「神楽やおいとこなど、根付いている文化は共通。県単位に固執せず、同じ文化圏、経済圏の中で考えていい」(勝部市長)などとし、連携の必要性を強調した。
 勝部市長がILC誘致の状況を説明。「奥州市気仙沼市だけでなく周辺も含め情報共有を図るべきだ」と語り、佐藤市長は、各自治体の役割分担の必要性にも言及。布施市長も「非常に大事な取り組みだ」と応じた。(後略)』

 実際には、北上近辺の地元はILCについて、かなりの盛り上がりを見せているようですが、全国的な広がりを欠きます(大手マスコミが報じないため)。というわけで、今後は桜などとも協力し、様々な取材を通し、ILCについて周知に努力したいと思います(さもなければ、1兆円の予算が『ムダだ〜っ!』という声に抗しきれない可能性がありますので)。
 それにしても、
「世界最大の超精密機械が、我が国に建設される」
 と、聞いただけでワクワクしませんか? あるいは、
「時速600キロメートルを超える超伝導リニアモーターカーの世界初の営業運転」
 も、同じです。
 真の意味での成長戦略、イノベーションとは、「国民」がワクワクするプロジェクトに政府や民間が投資するという話であり、一部の投資家や企業家だけがワクワクするレント・シーキングの規制緩和ではないのですよ、安倍総理
〜以上、全文引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 上で、三橋さんが安部総理のアベノミクス・第三の矢「成長戦略」の話をしている箇所について要点だけ補足する。
・成長戦略と言うからには成長すること(=GDPを向上させて、日本国民が豊になること)が目的の筈。しかるに、実際に政府が進めている政策は、パイの取り合い(今まで一部の組織がやっていたことを他の企業も参入できる様にするだけ)にしかならず、パイ(市場規模)が増える訳ではないからGDPは変わらない。これでは全く成長戦略になっていない。
レントシーキングとは、企業がレント(参入が規制されることによって生じる独占利益や、寡占による超過利益)を獲得・維持するために行うロビー活動等を指す。これによる支出は生産とは結びつかないため、社会的には資源の浪費と見なされる。(出典:Wikipedia