カナディアン・ロッキー旅行2013 (6) 〜バンフ半日観光〜


カナディアン・ロッキー旅行2013 (6) 〜バンフ半日観光〜
2013年10月2日(水)〜10月8日(火)
更新:2023年12月26日(火)
 
■10月5日(土) くもり
 
【14】バンフ半日観光
 
旅の4日目にして、初めての曇り空。この日は、半日のオプショナルツアーに申し込んであり、バンフ近辺の観光スポットを周る予定である。
 
集合時刻の9時ちょっと前にロビーに降りると、この日のガイドさんがホテルに到着。
昨日、別れ際に「多分」と言われていたとおり、この日のガイドも鷲尾さんであった。
そして、ツアー参加者は2名、我々夫婦だけである。昨日の2組のカップルは、ともに本日の便で帰国するとのこと。
 
早速、半日観光に出発したが、最初の訪問地は、ホテルのすぐ裏にあるボウ滝。我々にとっては、3度目のボウ滝である。
元々、半日観光のパンフレットに書かれていた訪問地であるから、まあ仕方ない。
 
1 ボウ滝にて
 
 
3 ボウ滝(ボウ川)の下流
 
 
次の訪問地は、バンフ市街の入口(出口)・ボウ橋の前にあるカスケード・ガーデンである。
翌日(最終日で、終日フリーの日)に行こうと思っていた場所であるが、ガイドさんが案内してくれるのなら、それに越したことはない。
 
カスケード・ガーデンの周りは塀で囲まれているが、ガーデン内への立入は自由であり、無料である。
では、何のために塀を作ったのかと言うと、動物の侵入を避けるためだそうである。ガーデン内の花園を、動物から守るのが目的なのだそうである。
入口の扉に鍵は掛かっていないので、「人間」は自由に入れるのだが、車の出入り口の前には溝が掘られており、溝の上には「ローラーの付いた蓋」が敷かれている。
そして、このローラーは、車の車輪ならばローラーの上を問題無く通過できるのだが、動物となると、ローラーとローラーの間の隙間に足がハマってしまい、溝を渡れない様になっている訳である。
 
ガーデン内には花壇があり、季節の花が咲くのだそうであるが、今はもう冬間近のため、花は余り咲いていなかった。
 
5 カスケード・ガーデンにて
 
6 カスケード・ガーデンの花壇
 
 
 
 
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13 カスケード・ガーデンの建物。背後はカスケード山
 
14 カスケード・ガーデンから見えるバンフの街。手前の橋はボウ橋
 
そして3番目の訪問地は、この日の本命であるサルファー山の山頂である。
山頂へはゴンドラで登る。標高2,285mの山頂は寒いと言うので、コートを着込んで登る。
 
山頂までは、ガイドさん(鷲尾さん)と3人で登ったが、山頂駅で簡単な説明をしたあと、鷲尾さんは、すぐに山を下りてしまった。
「あとは、二人で楽しんでから、下りて来て下さい」と言うことである。
 
15 サルファー山の山頂へは、ゴンドラで
 
16 サルファー山のゴンドラ山頂駅より
 
山頂駅から山頂までは、木造の遊歩道(階段)が造られている。
この日は、風もあり結構寒かったが、とにかく、行けるところまで登ってみようと思い、階段を登り始める。
 
17 ゴンドラ山頂駅から山頂に登る階段
 
結局、頑張って頂上まで登ったが、山頂駅からは陰になって見えてなかった部分の階段が結構あったので、予想以上に時間が掛かってしまった。
 
鷲尾さんより、「11時までに下りないと、別料金が掛かる」と言われていたので、山頂で写真撮影したあとは そそくさと山頂駅まで下りて来た。
  
前日までの快晴であれば、遠くカナディアンロッキーが望めたのだろうが、生憎、この日は雲が掛かっているので、すぐ隣の山も良く見えない。
ただし、反対側のバンフの街は綺麗に見えたので まあまあと言ったところである。
 
18 サルファー山山頂よりバンフの街並みを見下ろす。
 
19 トンネル山とランドル山の間を流れるボウ川(サルファー山山頂より)
  
20 ボウ川の流れ。奥に見える湖はミネワンカ湖
 
21 バンフ・スプリングスホテル
 
22 山頂付近にいたリス
 
次の訪問地は、バンフの町の東に隣接するトンネル山である。
 
ちょうど、バンフスプリングスホテルを裏側から一望する展望スポットがあり、ここで記念撮影。
 
23 バンフ・スプリングスホテルを一望できるトンネル山の展望台より
 
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さらに奥に進んで行くと、HooDooと呼ばれる奇岩が見えるスポットがあり、ここからは、奇岩とともに、ボウ川の流れ、相対しているランドル山が綺麗に見える。
 
このスポットの周りには、五葉松が沢山茂っているが、今年は、松ぼっくりを沢山付けているそうであり、見上げると、異様な数の松ぼっくりが垂れ下がっていた。
 
25 奇岩HooDoo
 
26 異様な数の松ぼっくり
 
本日最後の訪問地は、ミネワンカ湖である。
実は、この湖は人工湖だそうである、
また、カナディアンロッキーでは唯一、モーターを付けた船の利用が許されている湖なのだそうである。
 
鷲尾さんが、「この湖は、昔、テレビで放映された『ライスカレー』と言うドラマのロケ地だった」と言うガイドをされたので、「では、帰って確認せねば」と私が言ったところ、「ライスカレーのDVDでも持ってるのですか」と言う話になり、私がライスカレー(TVドラマ)の話を色々してやり、今回のカナダ旅行のキッカケもライスカレーだと伝えると、「あのドラマのことを、こんなに詳しく知っている人は初めてです」と感心されてしまった(笑)。
 
27 ミネワンカ湖
 
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30 鷲尾さんと記念写真
 
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この日の全観光を終え、最後は、バンフの街に戻ってのランチである。
ランチまでが、半日観光ツアーの内容である。
 
お店は、何と日本料理の「杉乃家」と言う店であった。鷲尾さん行きつけの店らしい。
 
久しぶりの日本食、店の人も日本人と言うことで、寛いで食事することができ、熱燗2合を追加注文。寒いカナダで日本料理と熱燗は最高であった。
 
カナダでは、ピザが美味しいと聞いていたので、夕食はピザにしようと思い、鷲尾さんにお薦めの店を教えて貰った。「Tavern」と言う店である。
 
32 日本料理の「杉乃家」でランチ
 
鷲尾さんとは杉乃家の前で別れ、午後はフリータイムである。
 
まずは、「ロッキー・マウンテン・ソープ・カンパニー」と言う石鹸屋さんに行くことにした。
石鹸は、初日に、何個か別の店で買っていたのだが、この店で売られている「ローズマリーの香りの石鹸」と言うのが気になっていたのである。
 
店は、すぐに見つかったのだが、店内を幾ら探しても「ローズマリーの香りの石鹸」が見つからない。
そこで、店員さんに、日本から持参したガイドブックの写真を見せて、「これが欲しい」と伝えると、「これは古い商品で、今はもう販売してない」と言われてしまった。残念。
 
バンフの街も、4日目になると、めぼしい店は周わってしまったので、時間を持て余し始める。
まだ入ってない店を周ってみたが、気を引く商品が全くない。
 
その中に、お菓子の店があったのだが、店の前で男の子が泣きじゃくって、母親に何かを訴えている光景が目に入った。
多分、「あれ買って」、「駄目!」と言うヤリトリなのだろう。
どうやら、この光景だけは、世界共通の様である(笑)。
 
そして、次に入った店で ちょっと気を引く商品があった。
銀色や虹色の「石粒」が売られていて、「小さな布袋に詰め放題で10ドル」と言うのである。
そして、その石は強力な磁石なのである。
特に使い途が頭に浮かんだ訳では無かったのだが、何か夢がありそうなブツだったので、袋に詰め込んで記念に購入。
 
こうして、色々と店を周ってみたが、とても夕食タイムまでは、間が持ちそうになかったため、予定を変更して、早めにホテルに戻って寛ぐことにし、夕食には、マックのハンバーガーでも買って帰ることにした。
「日本のマックとの違いを確認してみたい」と言う思いもあったのである。
店内に入ると、雰囲気は日本と同じであり、売っている商品も、だいたい同じであった。
ただ、サイズが2種類あるらしく、よく分からなかったので、安い方を注文したら、大きさも日本のものと殆ど同じであった。
 
33 バンフの街を走る馬車
 
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【15】ホテル
 
バスでホテルに戻ってみると、まだ16時前だったので、清掃中で部屋には入れなかった。
 
しばしホテル内を散策していると、1階のイベント会場を2階から見下ろせる場所があったので、時間潰しがてら、椅子に座って会場の準備作業を見物することに。
様子を眺めていると、パーティードレスを着た女性が、どうやら、各テーブルの座席にカードを配る作業をしていた様で、作業が上手く行かなくて悩んでいる様子であった。
想像するに、カードには出席者の名前でも書いてあって、その出席者が、どのテーブルのどの位置に座るのかと言う「対応表」の様なものを準備してなかったために、「どうやってカードを配る座席を探そうか」と悩んでいる様に見えた。
 
そのうちに、一人では手に負えないと思ったのか、応援の人を何人か連れて来た様だが、そのうちの一人の女性は、意を決したのか、ハイヒールを脱いで裸足でパーティー会場内を歩き回り始めた。
「出席者とテーブル番号の『対応表』は必須だよナァ」などと、勝手に思いながら眺めているうちに、部屋の様子を見に行っていたカミサンが戻って来た。
「トイレの水が流れないトラブルが発生して、清掃完了が遅れていたが、復旧したので部屋に入れる」と聞いて来たらしい。
 
そこで、6階の部屋に戻り、カードキーでドアを開けようとしたところ、赤ランプが点いて、鍵が開かない
トイレのトラブルが、まだ終息してないのかと思いつつも、英会話に自信がないこともあって、取りあえず、「バンフのJTB事務所に連絡して、ホテル相手の折衝は任せるのが得策」と思い、1階の公衆電話から連絡を入れた。
その結果、「JTB事務所の方からホテルに話を通すので、5分後にフロントに行ってみてくれ」と言われたので、5分後にホテルのフロントへ。
 
しかしながら、私が近づいて行っても、フロントの女性の反応が何も無い様だったので、「まだ、JTBから話が伝わっていないのかも知れない」と思い、仕方がないので、自分で部屋番号を伝えて、カードキーでドアが開かない旨を伝えたところ、パスポートで本人確認をした上で、「カードキーのリセット処理」をしてくれた。
 
その際に、「カードをマグネットに近づけると、データが消えることがあるが、そんなことはしてないか」と聞いている様だった。
相手の英語は、殆ど分からなかったのだが、マグネットと言う単語でピンと来たので、「街で今、マグネットを買って来た」と言ってマグネットを見せたところ、女性は納得した様子で、「マグネットから離す様に(away)」と言ってるらしかった。
 
そこで、「何メーター離すのか」と聞き返したら、「そうじゃない、傍に近づけないでと言う意味だ」と、身振りをしながら教えてくれた。
 
部屋に戻り、リセットされたカードキーを差し込んだところ、今度は正常にオープン。
 
「部屋の鍵」の件は一件落着したのだが、今度は、クレジットカードの方が気になり始めた。
磁力の影響でカードキーが狂ったくらいだから、同様に、「クレジットカードの情報が消えてしまっても不思議はない」と思ったためである。
そうなると、カメラのSDメモリも心配と言えば心配である。全て、磁気を応用した製品だからである。
 
取りあえず、買って来たマグネットは、早々にキャリーケースの中に仕舞い込み、撮影した画像が、正常に表示されるかをカメラで確認。これはOKであった。
カミサンのクレジットカードは、マックのハンバーガーを買った時に精算できたので問題ないとして、私のクレジットカードは、翌日に使ってみて確認するしかなさそうである。
 
こうして、バンフの4日目は、最後にドタバタして終わった。
ちなみに、ハンバーガーの味は、日本のと全く同じであった。マニュアルどおりと言うことか。
 
 
36 バンフのビッグマック
 
37 トラブル源となってしまったバンフ土産のマグネット
 
(つづく)