心の作法


心の作法
2012年8月4日(土) 晴れ
 
今週末は4連休である。
と言っても、別に夏休みを取っている訳では無い。昨日(金曜日)は、定期的に通っている病院の検診日であり、月曜日は、カミサンが、生まれて初めて胃カメラを飲むと言うので、付き添って病院に行くために休みを取った訳である。
 
私の検診と言うのは、もう10年以上付き合っている持病の検診である。
カミサンが、人にペラペラ喋るなと言うので、持病の事は身内以外には話していないのだが、まあ、よくある成人病の一つである。
 
それから、カミサンの話であるが、企業には毎年、従業員に健診を受けさせる義務があるのらしいのだが、6月まで在籍していた会社が契約している病院では、従業員の健診の際に、「配偶者差額ドック」と言うサービスがあり、従業員と一緒に、配偶者も人間ドックを低料金で受けるサービスがあったのである。
そこで、数年前から、私の人間ドックの際には、カミサンも一緒に受診する様にしていたのである。
その病院の人間ドックには、素晴らしいサービスが付いており、午前中の人間ドックを終えた後は、温泉施設に行って温泉とランチを楽しむと言うサービスが標準(追加料金なし)で付いているのである。
そして、その付加サービスと言うのが、ここ数年は、お台場にある大江戸温泉物語への入場券(2,000円相当)とランチのお食事券(1,000円分)だったので、人間ドックのあとは、夫婦で毎年大江戸温泉物語で楽しんだものである。
ところが、今年は、私が6月下旬に親会社への転籍となり、元の会社での人間ドックが自動的に取消となってしまい、既に申し込んでいたカミサンの配偶者差額ドックだけが残ってしまったので、カミサンだけ、その病院で人間ドックを受診することになったのである。
私はと言うと、午後半休を取って、大江戸温泉でカミサンと落ち合い、温泉とランチを楽しんだ訳である。
 
前置きが長くなったが、今回のカミサンの人間ドックにおいて、バリウム検査で異常が見つかり、カミサンが胃カメラを飲むことになった訳である。
ちなみに、人間ドックでの胃の検査と言えば、バリウム検査が定番であったのだが、最近は、「バリウム検査」か「胃カメラ」かを選択できる病院が増えてきたらしい。
今回、胃カメラを受診する病院(地元三島の病院)の先生の話によると、「バリウム検査」と言うのは、胃にバリウムを流し込んで撮影した胃壁のシルエットから異常を検出する方法であり、一方、「胃カメラ」は胃壁を直接撮影した画像から異常を検出する方法であるため、異常検出の精度は月とスッポンほどの差があるとか。
 
三島市では、数年前から人間ドックの胃検査では「バリウム」と「胃カメラ」を選択できる様になり、胃がんの早期検出率が格段にアップしたらしい。
と言う訳で、月曜日はカミサンの胃カメラ検査の日である。
最初、カミサンは、大したことないから胃カメラは必要ないと言ってたのだが、私が、「人間ドックで異常が見つかったのに、精密検査しないのなら、人間ドックの意味がない」と言ったので、納得したらしく、胃カメラ検査を受診することになったのである。
 
話は全く変わるが、人間には、これだけは曲げられないと言う物事への関わり方(拘り)と言うものがある
たとえ理屈はどうであっても、「これだけは、私のやり方を変える気はない」と言う一線がある。
カミサンの知り合いにも、そう言う人がおり、幾ら言葉を尽くして「こうした方が良い」と説明しても従ってくれず、仕舞いには怒って態度を硬化させてしまうらしいのである。
その話をカミサンから聞いていて、
「それは、人間、誰もが持っている『心の作法』と言うものだよ。理屈じゃなくて、どうしても曲げられないコダワリと言うものがあるんだよ」と私が言ったら、
その『心の作法』と言う言葉に、カミサンが妙に納得したのである。
 
心の作法』、我ながら、上手いことを言ったものである。
確かに、理屈では分かっていても、どうしても従えない事と言うものが、人間にはある。
それはそれで、「善し」と認めるのが大事な事なのかもしれない。
 
人間、年を重ねると、色々と見えてくるものがある。白か黒かでは決着できない事が沢山あるのである。どれかが絶対的に正しいとは言えない事が、世の中にはあると言う事である。
まあ、若い頃にはなかなか理解できない事であるが、そういう事も受容していかなければならないと言う事なのだろう。
色々な人と接すると、色々な考え方の人がいる。どれも間違いではないのだろう。
いろんな考え方を持った人がいるから、世の中は楽しいという風に考えられれば、人生も楽しいものになるのだろうと思う。
 
今日は、ちょっと堅苦しい話になったが、たまには、こういう話もいい。
 
これまた話は全く変わるが、今日、九州の兄から、またまた贈り物が届いた。桃である。それも3箱である。兄らしい豪快な贈り物である。本当に有り難いことである。
早速、夫婦で1個ずつ戴いた。
 
来週末からは、本番の夏休み。九州に帰って、旧盆をゆっくり実家で過ごす予定である。
7年前に父が亡くなってからは、毎年、旧盆は福岡の実家で、一人暮らしの母と一緒に迎えることにしている。
旧盆と正月、それに昨年からは、6月の株主総会(兄の経営する会社の総会)出席と、年3回は帰省している。
その他に、秋の紅葉は毎年楽しみだし、本当に忙しい一年である。ナンチャッテ。贅沢々々。感謝々々である。
 
1 九州の兄からの贈り物(2個は既に食した後です)
 
2 自宅の2階の窓の近くに作られた巣にいたヒナ鳥
 
3 土用丑の日の前日に食べた鰻。今年は鰻が高騰しているので口には入らないかと諦めていたのだが、カミサンが奮発してくれた。