祝!ゴール ・・・国1の旅(5/5)・・・
2005年10月8日(土) 08:35 くもり
新幹線小田原駅から小田急、箱根登山鉄道と乗り継ぎ、本日の出発点・箱根小涌谷へ。
小涌谷の駅を降り立った時には青空が見えていたものの、登って行くうちに霧雨の中を歩く旅となる。
小涌谷、辺りに硫黄臭が立ちこめている。歩道がない道路のため、左手に白いタオルを持ち、対向車に目立つ様に手を振りながら一歩一歩登って行く。
高度が上がり、ついに箱根特有の霧の世界となる。視界は数十メートル。幸い、この辺りから道路に歩道が付いていたので車の心配は無くなった。
風が強くなってきた。カメラもメガネも吹き飛ばされそうな横殴りの風である。
芦の湯温泉、何も見えない真っ白な世界。メガネも水滴で良く見えない。とにかく最高点を目指して黙々と進む。無我夢中ならぬ無我霧中である。
9:50、標高874m、国道1号線の最高地点に到達。天下の険・箱根路もようやく峠を越した。
道は下りとなり、足が自然と前に進む。しかし古傷の左膝には、下りの方がヒビく。
道の脇に薄っすらと建物らしき影が見えた。近づいてみると、「元箱根石仏・石塔群保存整備記念館」と書いてあった。
中に入ってみたが人影は全くなく、不気味な雰囲気である。
晴れていれば石仏巡りをするところだが、この風と視界ではその気になれない。そそくさと建物を出て、元箱根へと下りの道を進む。
芦ノ湖の湖畔、元箱根まで降りて来た。
元箱根の町に到着。霧で芦ノ湖は全く見えない。
道は元箱根の交差点を左折し箱根峠方面へ。赤い鳥居をくぐり、しばらく進むと、道の左手に旧東海道の杉並木が現れる。中を歩こうかと思ったが、並木から落ちてくる雨が気になり止める。
恩賜公園にある箱根関所跡を見物。
少し早かったが、この先は食事処がなにも無いので昼食を取ることに。霧雨で冷えた身体には山菜そばの暖かさが嬉しい。
再び2㎞ほどの上り坂を登り、12:05、箱根峠に到達。
日本橋を出発した国1の旅も、残すところ20㎞を切り、いよいよ、地元・静岡県へと入る。
国道1号線と旧東海道が絡み合うように併走する。箱根峠から4㎞ほど下ったところで「三島市」の標識。遂に我が町、三島に帰って来た。
山中城趾。北条氏が建てた城らしいが、地元にありながら、いつも素通りするだけで、まだ一度も訪れた事がない。
高度が下がり、ようやく霧が晴れてきた。視界が開け、静岡県東部の眺望が広がる。
三島市街の玉川交差点を渡り、15:55、ゴールの120㎞地点に到着。
今年中に完歩できれば良いかと始めた国1の旅であったが、予想を遙かに上回るペースとなり、わずか5日で134㎞を歩ききることが出来た。
富士登山に続き、51歳にして二つ目の記録を人生に刻み込む。
国1を外れ、旅を無事終えることができたお礼参りに三島大社へと向かう。
16:30、三島大社の前には、カミサンと部活帰りの長男が出迎えてくれた。お疲れさんでした。