お散歩五郎の徒然草 (9) 〜富士山の裾野〜
2007年1月13日(土) 晴れ
更新:2022年12月18日(日)
明けましておめでとうございます。今年も、「お散歩五郎の徒然草」にお付き合いください。
1ヶ月ぶりのお散歩。今年の歩き初めということでもあり、地元を散策することにした。
10:55、自宅を出発。裏山の林道を進む。昔、犬を連れてよく歩いた道である。
以前、この林道は末広山へと続いていたのだが、6年ほど前に、駿河湾岸道路の工事で寸断されてしまった。今日は、その後どうなったかを確認したいという気持もあり、新年の第一歩としてこの道を選ぶことにした。
暗い林道を進むうちに、道路建設の地点に到達。もしかしてと淡い期待をしていたのだが、何とそこには期待どおりに橋が架けられていた。
橋を渡り、続きの林道を末広山へと向かう。林道の途中の林には、我が家の愛犬・クロが眠っている。5年前の夏に、長寿を全うしたクロを夫婦で埋葬してあげたのだ。
三島市のベッドタウン・芙蓉台の最上部にある末広山。ここからは、正面に雄大な富士の姿を望むことができる。
末広山をあとに、富士山の裾野を歩き御殿場へと向かう。
歩く時は、いつも昼食は殆ど取らないのだが、1ヶ月ぶりのためか、お腹が食べ物を要求し始めた。仕方がないので途中の店でチョコレートを1箱買い求める。一口、二口、チョコレートの甘い味を吸収して、お腹の方もどうやら満足したようだ。
裾野市の街並みを抜け、旧国道246号線を北へと進む。左に見える富士山には、少し雲が掛かってきた。
今日は歩き初めということで、15㎞程度の道のりに押さえたのだが、この旧国道は緩やかな登りになっているせいか、予想以上に疲れを感じ始めた。額には汗が流れるほどであり寒くはないのだが、手の先は冷たくかじかんで思う様に動かない。お陰で、チョコレートの箱で指先を切ってしまった。
自宅を出てから3時間、ようやく本日の目的地である御殿場高原ビール「時の栖(すみか)」に到着。
敷地内にある日帰り温泉「気楽坊」のお湯に浸かると、かじかんだ手先に熱が戻ってきた。冬の温泉はまた格別である。
ここの温泉には、アラビアの死海を再現した塩分濃度30%超の風呂がある。入ると身体が浮き、腰を底に付けておく方が難しいくらいだ。ちょっと舐めてみたらしょっぱいの何の、さすが30%超である。
しかしながら、先程作った指の切り傷やアゴの髭剃り跡が、飛び上がるほど滲(し)みる。我慢出来ずに別の風呂へ。
気楽坊で3時間ほど寛(くつろ)いだ後、迎えに来てくれたカミサンの車で帰途に着く。
今年も一年、散策と温泉通いが続きそうである。