大菩薩峠サイクリング
時期:1983年10月8日(土)~10月10日(月)
更新:2022年6月17日(金)
8月に静岡県沼津市に転勤してきたが、職場の同僚に誘われてサイクリングを始めることにした。
元々、自転車には子供の頃から乗っていたし、大学時代には、終バスの時刻を気にしなくて済む様に(雀荘で麻雀をする時の悩み 笑)、4年生の途中から自転車通学に切り替えて片道約10kmの道のりを走っていたので、自転車には慣れていた。
沼津港にある自転車屋さんで輪行用の軽快車(ドロップハンドル)を購入。価格は憶えていないが、10万円前後したと思う。「グロワール」という名前の自転車であったが、今ネット検索したら、「片倉シルクGLOIRE」という自転車がヒットしたので、多分、これだと思う。
輪行とは、自転車を分解し、各部の車体(フレーム、サドル、ハンドル、ペダル、タイヤ)をベルトでコンパクトに絞めて大きな袋(輪行袋)に詰め、その輪行袋を肩に掛けて担ぎ、電車などに乗車して目的地まで移動し、そこで、また自転車を組み立てて走るという様な自転車の乗り方の事を言う。国鉄の場合は、幾らか輪行袋の持ち込み料金が掛かったと思う。
今回のサイクリング旅行の最大の目的地は、大菩薩峠(山梨県)である。会社のサイクリング仲間と2泊3日のサイクリングを楽しむ計画である。
国鉄(東海道本線)で沼津駅を出発し、富士駅で身延線に乗り換え、甲府駅で中央本線に乗り換えて塩山(えんざん)駅まで輪行した。塩山駅から民宿までは雨の中のサイクリングであった。
翌日は、大菩薩峠を目指して走った。登山道に入ってからは、自転車は漕いだり、担いだりして先に進む。何とか頂上(峠)まで到達し写真撮影。
2泊目の宿では、若い男達ばかりの集団なので、夕食のおかずがアッと言う間に無くなってしまった。宿のご主人に何か追加料理はないかと打診したところ、ご主人が懐中電灯を持って暗闇の中を裏山に入って椎茸を採って来てくれ、それを部屋で焼いてくれた。そして美味かった。本当に有難い事である。
三日目は、大月まで走り、富士急行を使って大月駅~富士吉田駅(現:富士山駅)の間を輪行。そこから山中湖、篭坂(かごさか)峠を走り、国道246号線を下って沼津に帰還。山中湖畔から篭坂峠までは若干の登り坂があったが、峠を越えると、以降は篭坂峠~御殿場~沼津と全て下り坂だったので、殆どペダルを漕ぐ必要もなく、しかも、3連休の最終日で国道246号線は大渋滞だったが、その長蛇の車列を横目で見ながらスイスイと一気に沼津まで走って来れた。
雨の日に始まった2泊3日のサイクリングであったが、最後は晴天に恵まれ、最高のフィナーレであった。
記憶が定かでは無いが、最後は沼津港まで走り、人気店「魚河岸 丸天」にてメンバ全員で夕食を食べて旅を締めくくったと思う。