【由無し事】金(ゴールド)のお話

【由無し事】金(ゴールド)のお話
2018年07月29日(日) 晴れ

金本位制の話やら何やら、金(ゴールド)に関する話について、ちょっと頭を整理してみる。

■世界の金の保有

項目 落合莞爾さんの説明内容 東京商品取引所(TOCOM)のサイト情報
地表上の金の総量 24万トンと言われている。 23万トン (15万t+8万t=23万t)
そのうち既産出量 18万トン 15万トン
未算出量 6万トン (24万tー18万t=6万t) 8万トン

若干の数値差異はあるものの、概数は一致している。信憑性の高い数値だと思う。

■金の価値(相場)
1グラム当たり、5千円前後。
 参考サイト⇒第一商品

■通貨発行量の評価
上記の数値と「金」の相場をもとに、仮に世界の通貨が全て金本位制であったと仮定した場合の適正な通貨発行量は、円換算で以下となる。金の既産出量は、多い方(落合莞爾さんの説明)の18万トン、金の価値は5千円/gで計算する。

金1g=5,000円 (5千円)
金1kg=5,000,000円 (5百万円)
金1t=5,000,000,000円 (50億円)
金1万トン=50億円✕10,000=50兆円
金18万トン=50兆円✕18=900兆円

即ち、現在の金産出量18万トンに見合う世界の通貨の合計は、円換算で900兆円と言うことである。
仮に、信用創造により市場に流通している通貨合計(マネーサプライ、マネーストック)が金産出量に見合う通貨合計額の10倍だとしても、9,000兆円である。

板垣英憲さんが言うMSA資金の信憑性
板垣英憲さんは、MSA資金の金額について、以下の様に話している。
・2017年分として、4京3千兆円G20各国に分配した。
・2018年分として、7月16日より、5京円をG7+BRICS各国+北朝鮮に分配開始した。(7/16メルマガ情報、本日のメルマガ情報)
・2018年分の中から、西日本豪雨災害用に2京円を提供する。(7/16メルマガ情報)
 
板垣英憲さんの言う話の信憑性を考えてみるに、
・2017年分のMSA資金運用益の分配金・4京3千兆円と言ったら、世界の金産出量に見合う通貨発行額900兆円48倍である。
・2018年分のMSA資金運用益の分配金・5京円と言ったら、世界の金産出量に見合う通貨発行額900兆円56倍である。
西日本豪雨災害用に分配する2京円と言ったら、世界の金産出量に見合う通貨発行額900兆円22倍である。

どう考えても有り得ない金額である。落合莞爾さんが言う様に、そんなに通貨発行したら、しかも、板垣英憲さんが言う金本位制の兌換通貨だとしたら、金の価値が暴落してしまう。だから、有り得ない金額である。世界に大インフレを起こすだけである。

少なくとも、板垣英憲さんの言うMSA資金云々については、デタラメを言っている様であり、私は、彼の言うMSA資金云々については、もう信じないことにする。それ以外の情報については、捨てがたい情報もあるので、ケース・バイ・ケースで取捨選択しようと思う。