【由無し事】あと２年か・・・
２０１７年０７月１８日（火） 晴れ
本日は、朝一で床屋さんに行って来た。私が床屋に行くときは、だいたい８時の開店直前には店の前に立ち、店が開くのを待つ様にしている。だから、だいたい一番乗りである。実は、本日は私の６３回目の誕生日。老齢基礎年金の受給開始年齢まで、愈々あと２年である。待ち遠しいですナァ（笑）。
「誕生日」、「床屋」と言えば、３０年前（１９８７年）の誕生日の事を思い出す。その年の４月に結婚したばかりで３３歳の誕生日を迎えた日である。本日と同じ様に床屋に行ったのである。そこから私ら夫婦の人生が大きく変わった日とも言える出来事が始まったのである。当時は沼津市にある会社の社宅に入居していたのだが、朝食を取ったあと床屋に行く前に新聞を開いたら、売地のチラシ広告が目に止まったのである。
我々夫婦にとっては自宅を持つのが目標の一つであったのだが、最初に自宅購入の話が出たのは前年の婚約時代であった。御殿場の手前にある裾野市に中古住宅の売りが出ていて、カミサンの実家の知り合いからその話が入って来たのである。早速、カミサンの両親とカミサン（当時は婚約者）と私で現地を見に行ったのを覚えている。その数日後に会社の同僚と話をしていた折りに、売家の話をしたら、「今、家を買うのは上司と相談してからにした方が良い。転勤の可能性があるから。」と言われたのである。そこで、媒酌人をお願いしていた上司の部長に相談したところ、待った方が良いと言われた。新横浜に転勤の可能性があり、私も転勤者候補に入っていると言われたのである。通常なら未だ一般従業員には非公開の情報なので口外できない内容だったのだろうが、事情が事情だけに部長が話してくれたのである。そういう訳で、最初の自宅購入話は消えた。その後、新婚で入る社宅を申請する際も、転勤があるかもしれないからと勤労部門に伝えて、引っ越し易い１階の部屋にして貰ったのだが、結局、転勤の話は無くなった。
結婚後も一応、チラシ広告だけは見るようにしていたのだが、この日（１９８７年の誕生日）の数週間前にも裾野市に売り家が出ていたので、まだ買う気は無かったが、暇な休日と言うことでで夫婦で見に行ったことがあった。そしてこの日のチラシ広告である。場所は三島市。床屋の後に見に行くことにし、終わる時間にカミサンに床屋まで迎えに来て貰って現地まで行ったのである。現地は何区画か売りに出ていたが、場所はまずまず。ざっと見てみたが、角地の区画が気に入った。小雨の日だと言うのに、売地を見に来ている人が結構多く、手付を打って即買う人もある様であった。販売会社の担当の方に売買契約の進行状況を見せて貰ったところ、結構「売約済」の区画があったが、幸い、私が気に入った角地の区画はまだ残っていた。そうなると、せっかちな私としては心穏やかではない。思い切って購入を決意し手付を打ってしまった。一旦社宅に戻った後、今度はカミサンの両親を連れて再度見に来たし、翌日の日曜日にはカミサンの実家が懇意にしている人で、我々夫婦の結婚に際しても内仲人をして戴いた人（中山さんと言う方）にも現地を見て貰った。彼は銀行員だったので、不動産を見る眼も確かだったと言う事もあり、一緒に見て貰ったのである。
その翌日の夕方、カミサンより会社に電話があり、中山さんの銀行に別件で中古住宅の売家の話が来ているとの事であり、まだ広告に出す前の案件だから、見て気に入るようであれば、相手の不動産屋さんに話を通してくれると言うことであった。そこで定時退社して、夫婦で現地を見に行ったのである。暗くて余り見えなかったが、庭は結構広かったと言うのがその時の印象である。そして、それが現在の自宅である。翌日には休暇を取って不動屋さんと現地に行き、家の中を見せて貰って購入を決めた。誕生日にチラシ広告を見てから僅か４日後の事である。正式な売買契約はその１週間後、住宅ローンの計画は中山さんの銀行にお願いした。そして、正式契約から５日後、チラシ広告を見た日から１５日後の８月２日（日）には、現在の自宅に引っ越して来たのである。まさに電光石火！（笑）
あれから３０年、この家で３人の子供が生まれ、巣立ち、現在は購入した時の夫婦二人の生活に戻っている。購入１０年目の１９９６年に増改築、２０１０年にトイレ改装（パナソニック製アラウーノ）、２０１１年に三島市の下水道に接続（地区浄化槽処理から市の下水道処理に移行）、２０１５年に家屋補修（瓦一部交換、外壁の地震ヒビ割れ補修、門柱の補修、雨樋交換、外壁塗り替え、カーポート交換）、そして現在、茶の間とダイニングキッチンの床張替え、流し台交換の工事中である。まあ、家のメンテナンス費用も馬鹿にならないものである。
本日は、「床屋」、「誕生日」というキーワードから記憶を辿って過去に遡ってみた。思い出に浸るのは年を取った証拠か（笑）。
