続・東京23区の旅(5) 北区

続・東京23区の旅(5) 北区

2011年10月01日(土) 晴

 ようやく秋らしい気候になってきたので、夏場は中断していた続・東京23区の旅を再開することにした。今回は北区を歩く。北区は、住宅街が多いため、めぼしい訪問先が限られてしまい、どうしても初回の東京23区の旅の時と同じ様なコースになってしまうが、新しい発見もあったりして結構楽しいウォーキングとなった。

 いつもの様に09:01発の三島始発のこだまで東京に向かい、京浜東北線、埼京線と乗り継いで本日の出発点・浮間舟渡(うきまふなと)駅に到着したのは11時であった。この駅は、実は板橋区と北区の境界にある。本日乗った埼京線の車両は前の方だったので、ひょっとしたら、降りたホームの位置は板橋区だったかもしれない。(^^;) 最初の訪問地は、駅前にある浮間公園である。この公園も駅と同じく、東半分が北区、西半分が板橋区である。もっとも都立の公園なので二つの区に跨っていても管轄上の問題はないのかもしれないが。秋晴れの浮間公園、糸を垂らして釣りを楽しんでいる人、チャリンコをこいで走り回っている子供達、乳母車に乗って公園まで連れて来られた年老いたアメリカンリトリバー犬、のどかな秋の休日風景である。
 公園の北側には荒川が流れており、その向こう岸は埼玉県である。荒川の土手に上がり下流方面へと進む。河原にはゴルフ場のグリーン、サッカーコート、野球のダイヤモンドが幾つもあり、朝から沢山の人々がスポーツを楽しんでいる。まさにスポーツの秋。土手をしばらく歩くと、「連合」の各支部の人達が沢山集まってバーベキューをしていた。
 そうこうするうちに、本日2番目の訪問地・岩淵水門に到着。オレンジ色の水門が旧岩淵水門、水色の水門が新しい岩淵水門である。ここは私にとって2度目の訪問であるが、これまで大きな勘違いをしていたことが今回分かった。最初に訪れた際に、この水門が隅田川の起点(源流)であり、荒川の流れをこの水門で引き込んで出来たのが隅田川であると思い込んでいたのだが、これは全くの勘違いであった。真相は全く逆であり、現在の隅田川が元々の荒川だったそうで、長年の洪水発生の対策として、大正時代に岩淵水門を造り、荒川の流れを左側に造った放水路(荒川放水路)に分流することにしたと言うのが正しかった。川の名前については、新しく造成した荒川放水路の方を現在では荒川と呼び、元の荒川を、岩淵水門から下流は隅田川と呼ぶ様になったらしい。もっとも、隅田川と言う名前自体は、岩淵水門を造った時に誕生した名前ではなく、昔から、もともと荒川の下流域を、地元の人は隅田川と呼んでいたそうであり、荒川の別名であった隅田川が、現在は荒川とは別の川・隅田川になったということだそうである。実は、前回ここ岩淵水門を訪れた時には、横にある荒川知水資料館が閉まっていて見学できなかったのだが、今回見学したお陰で私の勘違いが分かったという次第である。こういう資料館はなるべく見学した方が良いと言うことを再認識した一日であった。
 資料館のところで荒川とは別れを告げ、北区の中心街へと歩を進める。志茂(しも)の商店街を抜けて赤羽駅前まで来たところで遅めのランチを取る。またまた、ピッチャーで注文したビールを大量に飲み、午後はほろ酔い気分のウォーキングとなる。
 次の訪問地は名主の滝公園。赤羽東本通りを南下し、環7を右折して陸橋を渡り、京浜東北線の西側エリアへ。東十条駅のところからは線路沿いに歩き、名主の滝公園に到着。ところが、名主の滝公園に入ったところ、節電のために9月1日より滝の水を止めているとのこと。滝の流れていない名主の滝公園では何の面白みも無い。そそくさと公園を出て次の訪問地に向かう。 次の訪問地は、北区としては最後の訪問地・飛鳥山公園である。道を南下し王子駅の手前にある音無親水公園を横切って国道122号に出たところ、カメラを持った大勢の人達が丁度シャッターを切っているところであった。何と、都電100周年を記念した花電車が目の前を通っていたのである。都電が100周年であることも、ましてこの時間に花電車が通ることも全く知らなかったので、本当に偶然の出来事である。多分、沢山集まっているカメラマン達は通過時刻を調べて待機していたのであろう。こんな偶然に出くわすのもウォーキングの楽しさである。そして、飛鳥山公園に足を踏み入れたところ、何と、こちらでも偶然に出くわした。公園内では北区の区民祭りが催されていて、野外ステージあり、模擬店ありの大賑わいであった。勿論、区民祭りのことなど全く知らなかったし、本日の23区の旅として北区を選んだのも偶然なのだから、本当に不思議なものである。
 北区のウォーキングは、ここ飛鳥山公園が終着点であるが、ちょうど都電が飛鳥山公園の前を走っているので、帰りに都電を利用して巣鴨に立ち寄ることをランチの時に決めていた。飛鳥山の電停から都電に乗ろうとしたが、都電は満員であり1本目には乗り切れず、次の電車を待って巣鴨に向かった。庚申塚(こうしんづか)で電車を降り、巣鴨地蔵通商店街を歩く。夕方の時間であったが、まだまだ人通りは多かった。カミサンの実家へのお土産に巣鴨名物の赤パンツを買い、蜂蜜ソフトを食べて一服してから巣鴨を出発、山手線、新幹線と乗り継いで三島に帰還。

 本日は、見所の少ない北区ウォーキングだったのであるが、新しい発見、偶然との出会いなどがあり、なかなか面白い一日であった。この次は、また1ヶ月後くらいに豊島区でも歩こうかと思っている。


浮間公園


荒川の河原風景。対岸は埼玉県


荒川の対岸に聳える川口の高層ビル


荒川土手に並ぶテトラポット。この重々しいテトラポットも、東北大震災の際には津波に翻弄されてコロコロ転がった。


「連合」の人達の集い


大正時代に造成された旧岩淵水門(隅田川の起点)


昭和57年に完成した新岩淵水門


荒川が氾濫した時の浅草雷門(コンピュータによるシミュレーション画像。荒川知水資料館にて)


裏側から見る京浜東北線・東十条駅


3階建てのビルがすっぽり入る東北新幹線の高架


水が消えた名主の滝公園の男滝


王子駅近くにある音無親水公園


都電100周年記念の花電車(飛鳥山公園前)


花電車を待ち構えるカメラマンの群れ


飛鳥山公園での区民祭りの野外ステージ


沢山の人出に交番の婦警さんも大忙し


巣鴨地蔵通商店街


蜂蜜ソフトの店