結婚20週年&勤続30週年記念旅行 北海道2007冬(2)


結婚20週年&勤続30週年記念旅行 北海道2007冬(2)
時期:2007年12月17日(月)
更新:2019年3月13日(水)
 

日付
行程
宿
12月16日( 自宅〜タクシー〜三島駅〜新幹線〜品川〜京浜急行〜羽田空港〜ANA〜新千歳空港〜バス〜宿〜クマ牧場〜宿 登別温泉
ホテルまほろば
12月17日(月) 宿〜バス〜新千歳空港〜JR北海道列車〜帯広駅〜送迎車〜宿 十勝川温泉
三余庵
12月18日(火) 宿〜送迎車十勝川(白鳥)送迎車〜帯広駅〜JR北海道列車〜釧路駅〜和商市場JR北海道列車〜標茶駅〜送迎車〜宿 虹別「
ヘイゼルグラウスマナー
12月19日(水) 宿〜観光タクシー(以降、観タク)多和平観タク摩周湖観タク美幌峠観タク屈斜路湖観タク硫黄山観タク「クリーム童話(アイスクリーム)」観タク〜宿 養老牛温泉
湯宿だいいち
12月20日(木) 宿にて一日のんびり過ごす 養老牛温泉
「湯宿だいいち」
12月21日(金) 宿〜送迎車〜根室中標津空港〜ANA〜札幌丘珠空港〜バス〜札幌駅〜宿〜時計台北海道道庁大通公園デパート札幌テレビ塔すすき野(夕食)〜宿 ホテルモントレ札幌
(2022/10末閉業)
12月22日( 宿〜札幌駅周辺買い物(デパート、サッポロファクトリー)〜札幌駅〜JR北海道列車〜新千歳空港〜ANA〜羽田空港〜京浜急行〜品川駅〜新幹線〜三島駅〜タクシー〜自宅  

 
2007年12月17日(月)登別温泉〜十勝川温泉
 
翌朝、部屋の露天風呂で身体を温めてから朝食バイキングの会場へ。牛乳とアイスクリームが何とも美味い!
朝食のあと売店に寄ると、朝市をやっていたのでお土産を買い求めた。
部屋に戻り9時半の出発まで時間があるので再び露天風呂を楽しむ。
 
ホテルをチェックアウトし、雪の温泉街の歩道をキャリーケースを引っ張りながら温泉バスターミナルへ向かう。5分ほどでターミナルに到着。
9:50、新千歳空港行きの高速バスに乗り登別温泉を後にした。今日は快晴の様であり、今なら倶多楽湖が良く見えるだろうと思うとちょっと残念である。
 
約1時間ののち、バスは新千歳空港に到着。空港内のショッピングモールでお昼の弁当とビールのおつまみを物色。ホッキ貝の蒲鉾や帆立の加工品など美味そうなものが沢山あり悩む。結局、弁当はウニ、いくら、帆立の三色弁当を一人前だけ買うことにし、おつまみを多めに買う。
 
買い物を終え、空港地下から出ているJR線で新千歳空港を出発。と言っても南千歳までは1駅、僅か3分である。南千歳から室蘭本線に乗り換え帯広を目指す予定である。
駅のホームでビールを買おうと売店を探すが、ホームには売店が全くない。どうも、北海道では、ホームには売店を作らない様だ。これも本土と寒い北海道の文化の違いか。仕方がないので、エスカレーターを上がり、駅員さんに頼んで一旦改札を出させて貰い、駅構内にある自動販売機で缶ビールを買い求める。
 
1 南千歳駅。かつての千歳空港駅である。(2007.12.17)
 
2 昔は、この先に千歳空港への通路が延びていた。 
 
3 ここで帯広方面の電車に乗り換え 
 
4 北海道のJRホームには売店がない
 
12:17発のスーパーおおぞら5号釧路行きに乗る。グリーン車両である。
おおぞらのグリーン席は、飛行機や新幹線のグリーン車と全く引けを取らない豪華な座席であり、乗り心地抜群である。噂によると、スーパーおおぞらは、指定席よりもグリーン席の方から先に予約が埋まるとか。この日も、グリーン車はほぼ満席であった。
この特急には荷物置き場が装備されているので、二つのキャリーケースはそちらに置く。座席に戻ると早速女性のアテンダントが検札に来て、そのすぐ後に、何とおしぼりと飲み物を持ってきてくれた。JR北海道のサービスには感心した。
 
車窓から見える景色は段々と北海道らしい雪景色に変わっていく。
早速、弁当とおつまみを広げ酒盛りを始める。車の旅では味わうことの出来ない電車ならではの楽しみの一つである。
途中離合停車する箇所があり、単線だったのだと認識させられたり、トマムの駅では、深い雪の林の中の駅で周りに建物が何も無かったりで、色々と北海道ならではの体験をさせて貰った。
 
新得の駅、TVドラマ「北の国から」で蛍が根室に帰る際に、深夜の道を車で純に送って貰った駅である。映画「幸福の黄色いハンカチ」では、高倉健さん扮する勇さんが無免許運転で検挙されて連れて行かれた警察署(渥美清さん扮する警察官がいた警察署)が新得だった。
 
そうこうするうちに、ようやく帯広駅に到着。ホームから見える左右両側の街の風景は、どちらも建物が並ぶ都会的な雰囲気である。
駅の外に出ると、宿の車が待っていた。碁盤の目の様に縦横に走る道路を、車は十勝川温泉へと向かう。
 
やがて、帯広の郊外の長い橋を渡る。この橋には記憶があった。20年ほど前、自転車で訪れた時に、襟裳岬から北上して帯広の街に入って来たときに渡った橋だ。
まっすぐに伸びる道の両側上部には、矢印の付いたポールが点々と立っている。これは、雪が積もって道が埋もれてしまった時の、道の位置を示すためのものだ。
 
しばらく走り、十勝川に架かる十勝中央大橋を渡って右折すると、本日の宿・三余庵(さんよあん)に到着。
宿では、ウェルカムドリンクのもてなしを受けながら宿帳に記帳。しばらく寛いだあと、2階の部屋に案内された。
 
部屋は、四畳半くらいの洋間と奥には左右二間の和室がある。左の和室にはふっくらとした布団が敷かれている。洋間を挟んで和室と反対側には広い洗面室と、その横に檜(ひのき)樽の露天風呂がある。登別の露天に優さるとも劣らぬ大きさの樽風呂であり、檜の香りが何とも言えない。勿論、十勝川温泉名物・モール温泉の湯である。昨日の登別に続き、何とも贅沢な部屋である。
荷物を解いたあと、早速、モール温泉大浴場に入る。4時前とあって、空は未だ明るさを残している。温泉は私だけの貸切状態である。モール温泉、薄いグリーンに濁ったお湯であり、ぬるぬるとして肌にまとわり付く感じが良い。屋内風呂から外の露天の方に出ると冷たい空気が肌を刺すのが心地よい。雪も少し残っている。温泉に浸かりながら、柵の窓からは十勝中央大橋が見える。モール温泉はなかなか良い。
 
夕食までには時間があるので館内を散策。渡り廊下を伝って親ホテルである十勝川第一ホテル豊洲亭の方まで散策。売店にて、記念にシマフクロウの彫り物を購入。
三余庵の方に戻ると、ロビーの一角にある暖炉が目に入る。暖炉では、太い薪がパチパチと音を立てて燃えており、心が癒される。ドラマ「やさしい時間」の一場面を思い出した。しばしの間、夫婦で暖炉の前に座り、やさしく流れる時間を味わう。何とも豊かな気持になる。
 
やがて夕食の時間、食事はメインダイニング「春秋」での創作和食料理である。飲み物はビールを注文。カミサンは黒ビール、私はラガーである。このラガービールが実に美味かった。
前菜の五品ほどの小鉢は、どれも絶品の創作料理であった。その後も、美味しい料理が次々と運ばれ、質・量ともに大満足である。ただ一つだけ残念だったのは、焼きタラバが生焼きではなく蒸した後の焼きものであったことくらいか。
最後に出てきた雑炊がこれまた美味く、満腹のお腹でも更に入る。そして最後に出てきたデザートのケーキの皿には、チョコで結婚20周年のデコレーションが施されていた。心憎いサービスである。
事前に早めに料理を出す様にお願いしていたのだが、あまりの品数と量の多さに、結局、2時間掛かってしまった。おまけに、夜食にと、バスケットに入った稲荷寿司まで戴いた。
部屋にもどり、部屋の露天風呂で何度目かの温泉を楽しむ。
 
三余庵 (パック追加料金 24,000円)
 
                        つづく
 
5 JR帯広駅
 
6 この日の宿「三余庵」に到着
 
 
8 夕日と十勝中央大橋
 
9 三余庵からの景色
 
10 三余庵の和室