結婚20週年&勤続30週年記念旅行 北海道2007冬(1)


結婚20週年&勤続30週年記念旅行 北海道2007冬(1)
時期:2007年12月16日(日)
更新:2023年1月7日(土)
 
結婚20周年と勤続30周年を記念しての旅行計画を立て始めたのが、ちょうど旅行の1年前(2006年)の12月。養老牛温泉の宿の予約はこの時に取ったので好みの部屋を選ぶことが出来た。そして1年後・・・
 
今回の旅は、「温泉」「贅沢」をテーマとしたので、少々(いや相当)散財を覚悟した旅であったが、夫婦で十二分に楽しむことが出来た。

日付
行程
宿
12月16日 自宅〜タクシー〜三島駅〜新幹線〜品川〜京浜急行〜羽田空港〜ANA〜新千歳空港〜バス〜宿〜クマ牧場〜宿 登別温泉
ホテルまほろば
12月17日(月) 宿〜バス〜新千歳空港〜JR北海道列車〜帯広駅〜送迎車〜宿 十勝川温泉
三余庵
12月18日(火) 宿〜送迎車十勝川(白鳥)送迎車〜帯広駅〜JR北海道列車〜釧路駅〜和商市場JR北海道列車〜標茶駅〜送迎車〜宿 虹別「
ヘイゼルグラウスマナー
12月19日(水) 宿〜観光タクシー(以降、観タク)多和平観タク摩周湖観タク美幌峠観タク屈斜路湖観タク硫黄山観タク「クリーム童話(アイスクリーム)」観タク〜宿 養老牛温泉
湯宿だいいち
12月20日(木) 宿にて一日のんびり過ごす 養老牛温泉
「湯宿だいいち」
12月21日(金) 宿〜送迎車〜根室中標津空港〜ANA〜札幌丘珠空港〜バス〜札幌駅〜宿〜時計台北海道道庁大通公園デパート札幌テレビ塔すすき野(夕食)〜宿 ホテルモントレ札幌
(2022/10末閉業)
12月22日( 宿〜札幌駅周辺買い物(デパート、サッポロファクトリー)〜札幌駅〜JR北海道列車〜新千歳空港〜ANA〜羽田空港〜京浜急行〜品川駅〜新幹線〜三島駅〜タクシー〜自宅  

 
2007年12月16日(日) 自宅〜登別温泉
 
朝食を取り、荷物の最終チェック・・・。
 
【回想】
初めての冬の北海道と言うことで、一番頭を悩ませたのは、防寒対策(服、雪靴、滑り止め)と現地での移動手段である。服は何枚着るべきか悩んだ末に、ユニクロのヒートテックとフリースが軽くて一番暖かいという情報が決め手となりユニクロのお世話になった。
靴については、雪深い観光地とアイスバーンの都会では求められる靴の種類が違うという問題で悩んだが、結局、雪深い道用の雪靴を準備し、アイスバーン対策は現地のコンビニで靴底装着用の滑り止めを買えば良いと割り切った。
一番悩んだのは、現地の移動手段。北海道の12月は、ちょうど観光シーズンの狭間でツアー企画や季節列車が無い期間のため、通常ダイヤの交通手段を使うしかなく、バスも電車も本数が非常に少ないのである。かと言ってレンタカーで雪道を走るのはリスクが高い。せっかくの楽しい旅が事故でも起こして台無しになるのは避けたいし。と言うことで、電車での移動を基本に考え、一日だけ観光タクシーを使うことにした。
 
冬の防寒服、長旅ということで荷物は大きめのキャリーケースを夫婦で一つずつ引いていくことにした。予約していたタクシーが到着し7時30分にいよいよ出発。
 
7:46発のこだまに乗車。今回の旅のテーマの一つ「贅沢」にこだわり、品川までの僅か50分の乗車時間であるがグリーン車を使うことにした。夫婦で往復グリーンというJR東海企画の割安グリーン回数券を利用。毎日の通勤で乗る普通車とは違い、ゆったりとしていて心地良い。
 
■JR東海グリーン回数券(三島〜品川 4枚綴り)19,600円
 
1 JR三島駅から見える富士山(2007.12.16)
 
2 グリーン車はガラガラ
 
品川から京浜急行に乗り換え羽田空港に到着。全日空を使うのは久ぶりのため、数年前にオープンした第二ターミナルビルは今回が初めてである。出発カウンターで荷物を預け、新しい空港ビルを散策することにした。最上階にある送迎デッキは広くて何とも眺めが良い。第一ビルの送迎デッキとは異なり、東京湾や江東区の埋め立て島を眺望できるのも良い。
 
チェックインし搭乗ゲート前で待つうちに搭乗開始のアナウンスが流れる。昔とは違って搭乗チケットが無くなり、旅行案内書に印刷されたバーコードを読ませるだけで搭乗できる様になっていた。
 
今回の旅行は、全日空のツアー企画「私らしく」を使って計画を組んだのだが、「贅沢」の一つとしてSSP(スーパーシートプレミアム)を使うことにした。機内の座席指定は数ヶ月前にインターネットで予約済であるが、我々の座席は前から2番目の進行方向に向かって左側。帰りの便も同じ座席である。搭乗順序は優先してくれるし、機内に入るとキャビンアテンダントが常時数人付いていて、コートなどは預かってくれる。座席の幅も前の席との間隔もゆったりしているし、重い雪靴を脱いでスリッパに履き替えられるのが良い。それに昼食は付いているし、何よりアルコール飲み放題と言うのが私には一番の魅力。
 
■ANA「私らしく」12/16(日)出発 3泊利用コース
 
羽田〜道内往復航空運賃+道内1区間航空運賃付 52,500円
 
(道内の発着空港は自由選択、ホテルは自由選択)
 
SSPオプション 片道一人 9,000円
 
3 京浜急行・品川駅ホーム
 
4 羽田空港第二ターミナル送迎デッキからの眺望
 
 
6 全日空スーパーシートプレミアム
 
いよいよ離陸。今日は天気が良いので地上の様子が良く見える。荒川やTDLも良く見える。いつもは帰省先の福岡に向けて東京湾上空を右旋回して静岡方向に機首を転回するのだが、今回は北海道と言うことで、旋回はせずそのまま東に進んでいる。
(当時は、日米安保条約の付帯密約により、「横田空域」という日本の飛行機が原則侵入禁止である空域が関東上空に存在する事、だから、羽田を離陸して西に進む旅客機は、大回りして一旦太平洋上に出てから西に進路を変えている事など、当時は知る由も無かった。)
 
カミサンは北方面へのフライトは初めてなので、地上の様子をずっと見ている。暫く進むと雪山が眼下に広がって来た。ベルト着用サインが消えると、早速、ランチとドリンクのサービスが始まった。今日のランチは金沢の有名料亭の懐石弁当とか。飲み物は、ビールをリクエストし2本空けた。
 
やがて、眼下に海岸線が見えてきた。陸奥湾(青森)なのか噴火湾(北海道)なのかはっきりしない。
そのうち機首が下がり出し着陸態勢に入って行く様だ。北海道の山々は思ったほど雪が積もっていない。高度が段々と下がり、海上から陸地へと入って行った。苫小牧の上空辺りであろうか。20数年前に北海道を訪れた頃は、まだ昔の千歳空港だったので、新千歳空港は私にとっても初めてである。空港近辺にも雪が殆ど無い。そして着陸。私にとっては5度目の北海道である。
 
空港の道南バスカウンターでチェックインし、無料バス乗車券を受け取る。この時期、登別温泉のホテルが空港〜ホテル間の無料バスを準備してくれているのだ。
出発まで1時間ほど時間があるが、まずはバス乗り場を確認することにしビルの外に出る。天気は快晴なのだが肌を刺す様な冷たい風が吹き粉雪が舞い上がっている。さすが北海道である。
 
7 新千歳空港の外に出ると、刺す様な空気の冷たさ
 
バスは空港を出発し登別温泉へ。空港の近辺は結構雪が積もっていたが、道央自動車道に乗ると、回りの景色から雪が見えなくなった。バスの中は暖房が効いてポカポカであり、快い震動と相まって睡魔が襲ってくる。
 
1時間ほど走った所で登別東ICに到着。ICを出たところで高速バスから登別温泉シャトルバスに乗り換え15分ほどで登別温泉に到着。「ホテルまほろば」でバスを降ろして貰いチェックイン。ただし、3時を既に回っているので、記帳だけ済まし荷物を預かって貰い、早速クマ牧場に向かうことにした。
 
クマ牧場はホテルから100メートル足らずのところにあるリフトから登る。
雪が降って来た。リフトを降りると目の前がクマ牧場の入口である。ここからロープウェイで牧場まで上がる。この時間から上がる客は他に誰もいない。
 
クマ牧場に着いて早速クマのところに行くと、声を聞きつけて雄の熊どもが集まって来た。エサを熊にめがけて放り投げるが、熊たちは結構動作が緩慢で、時々、烏にエサを横取りされる始末である。しかし雄の熊たちは何とも愛嬌がある。それに比べると雌の熊は冷めている様だ。こちらが声を掛けても我関せずといった感じで無視の姿勢である。
 
熊との戯れを堪能したあとは、もう一つの目的である倶多楽湖(くったらこ)の眺望である。しかしながら、展望台から倶多楽湖方面を見ると雲しか見えない。午前中は良く見えていたらしいのだが、午後から雪が降り出したためか眺望を楽しむことは出来なかった。残念。熊の博物館を見学したあと下山。辺りはもう薄暗くなっていた。
 
8 リフトでクマ牧場へ
 
 
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14 愛嬌たっぷりに餌をねだる雄の熊
 
15 スキ有らば と餌を狙う烏(カラス)
 
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17 冷めて何の反応も示さない雌の熊
 
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19 超アップ
 
20 辺りは薄暗くなり、クマ牧場の終了時刻頃には雪が降って来た。下りのリフト。
 
ホテルに戻り9階の部屋へ。我々の部屋は今シーズンに新しく出来たという露天風呂付き和洋室である。8畳くらいの和室と10畳以上はあろうかというリビングと寝室の3部屋。更に露天風呂が付いていて豪勢な部屋である。夕食は6時からにしたので、まずは、泉質が4種類あるというホテル自慢の露天風呂を楽しむことにした。浴場の中は湯気で曇って何も見えない状態であったが手探り状態で何とか4種類の温泉を楽しんでから部屋に戻る。
 
夕食は、食事処の個室で取る。料理はまずまずと言ったところか。
部屋に戻り、今度は部屋の露天風呂に入る。丸い風呂で脚を伸ばしても全然届かないくらいの直径である。風呂から回りのホテルを見ると灯りの点いている部屋は少ない。やはりこの時期は訪れる客も少ないようだ。
 
深夜に再び大浴場に行ってみる。夕方とは違い男女が入替になっていたが、今度の方が露天風呂が広く、しかも深夜というこいとで数人しか入浴客がいないので殆ど貸切状態で温泉を楽しめた。それにしても、さすが北海道、張り詰めた様な寒さであり、歩いてお湯に浸かるまでが半端でなく寒い。
 
ホテルまほろば (パック追加料金 25,000円)
 
                        つづく